前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

麻生副総理「ナチスに学び、改憲を」。こんな自民党の憲法改憲・秘密保全法許さない!

2013年07月31日 | Weblog
  昨日はひきつづき参院選後のあいさつまわりや、憲法改悪反対共同センターの会議、打ち合わせ、いつも選挙カーのアナウンサーなどでお世話になっているOさんのお父さんのお通夜、会合などが夜までつづきました。

 憲法改悪反対共同センターの会議では、参院選の結果をうけて、安倍政権がいっそう改憲姿勢をつよめると同時に国民との矛盾が拡大している点や、県内でも様々な憲法学習会の広がりや9条の会による96条改憲反対の福井新聞意見広告が取り組まれたことなど、「反撃」が草の根からつよまっていることを出し合いました。そして、安倍政権や維新の会、みんなの党などの改憲許さない、大きな世論と運動をひろげるために数千人規模の学習運動を展開することを決めました。

 報道にあるように、麻生副総理が「ナチスに学べ」といい、国会に国の秘密情報漏えいと関係した者をきびしく処罰する法律をだそうとしています。選挙中は石破幹事長が「国防軍にしたがわないなら死刑も」などと述べています。

 まさに、自民党が狙っている憲法改憲、国防軍創設がかつての世界に大変な被害をもたらしたドイツや日本などの侵略戦争と人権弾圧になんの反省も思慮もない政治家によってすすめられようとしていることがまざまざと浮かびあがっています。

 ヒトラー賛美など世界ではまったく通用しないどころか、ドイツではいまでも「戦争犯罪人」を追っているのです。麻生氏の発言は政治家としての資格がないことをしめすものです。
 日本はアメリカの占領政策のなかで、「戦争犯罪人」が政治に復権し、利用されてきたため、かつての侵略戦争を賛美するような人物が政権中枢をしめる、世界からみれば異様な国となってます。

 憲法改憲、秘密保全法での、自由と民主主義の抑圧、国民弾圧、戦争する国づくりを許さないためのおおきな運動をすすめましょう。

 日本共産党も参加する憲法改悪反対共同センターは、弁護士団体や9条の会などのみなさんとも力をあわせて歴史の逆行をさせないためにがんばります。力をあわせましょう!

 以下、報道です。

■読売・・・ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演

  麻生副総理は29日、都内で開かれた講演会で憲法改正について、「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いた世論の上に成し遂げるべきものだ」と述べた。

 その上で、ドイツでかつて、最も民主的と言われたワイマール憲法下でヒトラー政権が誕生したことを挙げ、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒けんそうの中で決めないでほしい」と語った。

(2013年7月30日07時32分 読売新聞)


■朝日・・・・秘密保全法案を提出へ 秋の臨時国会、公務員の罰則強化

 安倍政権は、国の機密情報を流出させた公務員への罰則を強化する秘密保全法案を秋の臨時国会に提出する方針を固めた。外交・安全保障の司令塔として国家安全保障会議(日本版NSC)を設置する法案を提出するのにあわせ、同盟国の米国と情報共有を進めるために必要だと判断した。

 複数の政府関係者が明らかにした。名称は「特定秘密保全法案」にする方向で調整している。秘密を漏らした国家公務員や、「共犯者」への罰則を強化する内容になる見通し。

 政権は、政策決定を担うNSCと機密情報を集約する機関を分離することを検討。その際、外務省や防衛省などに機密情報を出すよう求めるアクセス権が必要になるため、秘密保持のための新たな法整備が必要だとの指摘が出ていた。ただ、国民の知る権利や取材の自由に抵触しかねず、秘密の範囲や罰則をどう定めるかの議論は進んでいない。

長谷川裕子先生の「戦国の傭兵」講義。質疑応答中に火災発生、騒然!

2013年07月30日 | Weblog
 昨日は、雨のなかの朝宣伝。びしょ濡れになりました。その後、参院選後のあいさつまわりや、会議、選挙前や最中には参加できなかった科学者会議例会参加などでした。
科学者会議例会では、「戦国の傭兵ーー戦場をわたりあるく伊賀・甲賀の人びとー」と題して福井大学を会場に同大学教育地域科学部准教授の長谷川裕子先生のお話しでした。

 戦国時代の希少な文書資料をもとに詳しく解説していただきましたが、なにせ元の素養がないものですから大変でした。
 1560年代の惣国一揆掟には「兵粮・矢楯を持たれ」・・・とあり、食料や武器持参だったのか、とか、「上は五十、下は十七をかぎり在陣あるべくそうろう」・・・とかなり広い年齢で戦に召集されたのだなあ、などと感じました。
 その後、1588年の文書では、「惣じて男たる者は、十五・七十を切りて、悉く罷り出づべし」とあり、70歳まで拡大されたのか、大変な時代じゃ、などと驚いていました。当時の70は、いまの70とは違い、日ごろの鍛錬もゆきとどいていたのかもしれません。それでも、「村」では将来の担い手をなるべくださないでおこう、という動きもあったようです。

 伊賀・甲賀衆の平時の他国奉公では、「浅井長政と伊賀衆」「今川義元と甲賀衆」と契約銭を通じて軍事奉公する一種の傭兵であった、と。また、織田信長上洛5か月前に敵対心がないことをしめす「攻められないための他国奉公があった」などなど興味のつきないお話がつづきました。



 ところが、午後8時前、質疑応答の途中で、けたたましく火災警報が鳴り響き、なかなか止まりません。
教室の窓をあけて、研究棟をみると煙がでており、「ほんとの火事だ」と学生なども集まってきて大騒ぎに。
 当然、大学から通報されているものと思いましたが、なかなか消防がくる気配がないので、私が119番。消防にも通報は入っていないということで、まもなく、消防や警察のみなさんなどがかけつけ、消火に。
  私も通報者ということで事情を聞かれました。しかし、大きな火事にはならずに、ぼや程度ですんで本当に良かったです。

 残念ながら講座は中断してしまいました。
 夜間の大学の緊急時体制のあり方は検討の必要を感じましたね。

研究室から炎が・・・・


騒然となる現場


        ★

 安倍政権の「弱いものいじめ」・・・さらに具体化です。
なんのことはない、高齢者のセーフティネットである医療、年金、介護をさらに改悪しようとゆうのです。
 「若い世代もふくめた」云々は小泉政権時代のフレーズの焼き直し。国民の間で「世代間対立」をあおり、社会保障財源を減らし、消費税増税分はさらなる公共事業など大型開発などに・・・・。
ほくそえむのは大企業や利権政治家たちでしょう。

 選挙がおわって、つぎつぎと正体が明らかになるあほらしい話です。
が、諦めたり、愚痴を言ってるだけでは安倍政権の思うつぼです。日本共産党とともに、「消費税増税やめよ」「医療や介護の充実を、世界標準に」とがんばりましょう!
 
 こういう問題でも、真実を報道する赤旗をぜひ、お読みください。福井の方は0776-27-3800 まで。


■NHK・・・社会保障制度改革 具体案検討加速へ
7月30日 4時16分

 政府の社会保障制度改革国民会議は、高齢者に偏りがちだった給付の在り方を見直し、若い世代も含めた全世代型の社会保障への転換を目指すなどとした報告書のたたき台を大筋で了承し、来月上旬の取りまとめを目指し、医療や介護など、改革の具体案の検討を加速させることにしています。

 報告書のたたき台は、将来の社会保障制度について、世代の違いによる格差や同じ世代の中での格差を是正するため、経済力に応じて高齢者にも負担を求めるとしています。
また、高齢者に偏りがちだった給付の在り方を見直し、子育て支援や雇用、格差といった課題も取り上げ、若い世代も含めた全世代型の社会保障への転換を目指す方針を打ち出しています。
このたたき台は、29日に開かれた社会保障制度改革国民会議で大筋で了承されました。
国民会議は、来月6日にも報告書を安倍総理大臣に提出したいとしていて、医療、介護、年金、少子化対策などの4分野について改革の具体案の検討を加速させることにしています。
報告書には、たたき台に示された内容に沿って、高所得の高齢者の年金給付の見直しや、非正規労働者の社会保険の適用の拡大などが盛り込まれる見通しです。・・・・・・

参院選ごくろうさん会。桂よね吉落語会。選挙が終わり、8月からさっそく国民いじめの安倍政権

2013年07月29日 | Weblog
  昨日は支援者の方のお葬式に参列。式が終わると参列者の方が近寄ってきて、「選挙、よかったですね」と。亡くなられた方は、元県職員の方のお父さん。よく、「佐藤さん、応援しているって言ってるよ」「赤旗日刊紙を熱心に読んでいる」とお聞きしていました。日本共産党とほぼおなじ時代を生きぬいてこられ、大往生。長い間のご支援、ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

  午後は、桂よね吉落語会を堪能。まくらが面白い方ですね。上方ならではの鳴り物入りも堪能できました。ネタはもう少し、たっぷり感があってもいいかな、と感じました。

  夕方からは参院選のごくろうさん会。参院選をたたかった山田かずおさんとともに、福井市内のごくろうさん会をはしごしました。それぞれの会場で、西村公子市議のおにぎりや、西村たかじ元市議の汁物やそうめんなども味わいました。
  参院選勝利で、参加者のみなさんも自分達のがんばりを語り、元気いっぱい!


 ところが、安倍政権は8月から非情にも生活保護の引下げを強行します。
とりわけ、母子家庭など子育て家庭の削減が大きいものです。
また、生活保護基準の大幅引き下げ(保護費削減)は、保護受給者の暮らしを直撃するだけではありません。小中学生のいる家庭を支える就学援助費や、最低賃金額など国民生活を支えるさまざまな制度にも影響を及ぼす大問題です。福井県内でもこの間、就学援助の受給世帯は大幅に増えています。家計が苦しいのです。ひどいはなしです。

 多くの国民の暮らしに直結していく大問題であることがまだまだ知られていないうちに、選挙がすんだとたん、弱いものいじめをごり押しする安倍政権のやり方には憤りをおぼえます。

■赤旗・・・生活保護基準   前例ない引き下げ ノー

「食費1日600円 さらに減額」   全国会議が集会


  安倍政権による8月からの生活保護基準引き下げ(3年で最大10%)を目前に、法律家や市民などでつくる生活保護問題対策全国会議は27日、東京都内で設立6周年記念集会を開きました。約170人が参加。その問題点を学び、基準引き下げなどの改悪にどう立ち向かうのか、活発に議論を行いました。


  当事者や医療、労働、障害など各分野の支援者ら9人がリレートークで生活実態を訴え、引き下げを撤回させる運動への決意を語りました。

 横浜市の男性(49)は、障害年金を受給し、住宅扶助のみを利用。1日の食費は600円を目安に生活しています。「生活扶助基準の引き下げで住宅扶助、障害年金がともに減額になると聞き、利用者だけでなく国民全員の問題だと気づいた。なんとしてもくいとめたい」と訴えました。

 立川市から参加した先天性骨形成不全症の障害をもつ車いすの女性は、学校に行けず、小学校は週に2回訪問教育を受けただけといいます。「中卒では就労も難しく、門前払いでした。生活保護は頼みの綱。利用できないときがくるかも、と危機感でいっぱいです。みんなでたたかおうと地域で団体をつくり勉強会を始めた」と話しました。

 花園大学の吉永純教授、中日新聞の白井康彦編集委員が、基準引き下げの「根拠」とされた厚生労働省独断の消費者物価指数のでたらめさを報告。吉永さんは最低賃金や年金、就学援助適用などに連動する問題を指摘しました。

 全国会議代表幹事の尾藤廣喜弁護士が、「前例のない引き下げには前例のない対応が必要」と、▽1万人を目標に「審査請求」運動で、引き下げの違法性を明らかにする▽全国で身近な常設の相談場所をつくるなどの提起をおこないました。

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 このような安倍政権の弱いものいじめと正面対決するのが日本共産党です。

 赤旗がコラムで京都選挙区で自民党、公明党、民主党、財界などの総がかりの攻撃を打ち破って勝利した倉林明子参議院議員について書いています。数はまだまだ少数でも、安倍政権の国民いじめを許さないたたかいが国会で火をふくでしょう。

 今回の選挙で自民党などに投票された方のなかにも、これから安倍政権の施策で苦しめられる方々が続出するでしょう。どうぞ、お近くの日本共産党無料生活相談をおたずねください。

■しんぶん赤旗コラム・・・・

 10年以上前ですが、入院中の父親に認知症状が出て介護に悩んだとき、当時京都市議で看護師出身の倉林明子さんに電話で相談しました▼ていねいなアドバイスをしてくれた彼女は、こんな“秘策”を授けてくれました。「大切なのは愛情です。どうしてもあかんときは、抱きしめて添い寝したらええ」。教えてもらった方法で、症状は驚くほど改善したのです▼参院選で改選2の大激戦を制し、京都選挙区で日本共産党の議席を獲得した倉林さん。添い寝は、看護師時代に実践していたことでした。演説会で応援に立った元同僚看護師は、献身的な看護を紹介し、「患者さんを思う倉林さんの体を張っての看護に頭が下がった」と語りました▼「弱い者いじめは絶対に許さない。これが私の信条です」。倉林さんは、演説でいつもこう訴えます。憲法改悪、福祉切り捨て、消費税増税。命と暮らしを踏みにじる自民党政治に正面から対決し建設的対案を示す日本共産党を伸ばしてほしい―。自らの体験と重ね、思いをこめて呼びかけ共感を広げました▼就職難改善に取り組み、官邸前行動に毎回参加している東京選挙区の吉良佳子さん。9年間で7000人の生活相談に応じてきた大阪選挙区の辰巳孝太郎さん。比例でも選挙区でも共産党候補の訴えは、自分の言葉で党を押し出し、輝いていました▼参院での躍進は、三段跳びのホップです。ステップ、ジャンプと大飛躍するために、幅広い人に党の魅力と日本の前途について思いを込めて語りたい。

井上さとし参議院議員が福井に挨拶に。みんな喜びでいっぱいでした。

2013年07月28日 | Weblog
  昨日は、3選をはたした井上さとし参議院議員が共産党福井県委員会にあいさつにこられ、山田かずお国政対策委員長とともにお祝いにかけつけた党員・後援会員の前で報告し、大きな拍手をうけました。
  なんといっても11議席になったことで正式な議会運営のメンバーとなり、すべての常任委員会に委員をだすことができ、憲法問題や災害対策の委員会にも複数の委員をだすことができる。本会議でもこれまでは所信表明などの際にしか質問できなかったが、法案含めて本会議で質問できるので、質問の機会が飛躍的に増大する、この力をいかして、「日本共産党を躍進させてよかった」と国民のみなさんに思われる活動をしたい、と述べられました。

 この大きくなった国会議員団の力と私達地方議員が力を合わせて、安倍暴走政治の問題点を国民のみなさんに知らせ、平和・暮らしを守るためにがんばります。

  夜は、地域のお祭りに顔をだしてあいさつまわり。「共産党よかったねえ。自民党に歯止めをかける政党が必要だねえ」と思わぬ方からも激励されました。選挙で勝つ、ことが有権者の意識を変えていくのですね。

  その後は、個人的な祝勝会・・・・。近所の方からもたくさんのお赤飯やお寿司をいただいたりして、ありがとうございます。

 以下、井上参議院議員のブログです。

■井上さとしブログ・・・・

北陸信越のあいさつ回り二日目。富山駅前のホテルを朝出て、富山、石川、福井の各県委員会での報告集会でお礼と決意を述べました。

 9:30に富山県委員会事務所。高橋渡選挙区候補と共に挨拶。その中で、選挙後、他の野党が内部分裂や執行部の責任問題に明け暮れる一方、民主、みんな、維新の会の幹事長が、投票日に新党について意見交換をしていたという報道にも触れ、「選挙戦で訴えた公約はどうするのか。選挙を乗り切るためだけの離合集散は無責任の極み」と批判。

 今朝の富山新聞の社説も「野党各党から早々と野党再編の声が上がっている。...肝心の理念や政策をあいまいにしたまま離合集散しても長続きするとは思えない」と指摘していました。

 午後から党石川県委員会での報告集会。亀田りょうすけ選挙区候補とがっちり握手。県議会の自共対決の様相の報告も聞けました。終了後、県後援会役員の鳥越順丸さん(真宗大谷派等願寺住職)を訪ねて挨拶。8月の6、9、15日には平和の鐘を取り組んでおられます。

 続いて15時から福井県委員会。山田和雄選挙区候補と共に挨拶し、参加者と交流。「20年来、声をかけてきた人が初めて共産党に入れてくれた」「今回の勝利を一層の前進に結びつけるには党を大きくすることが必要。今日、読者を一人増やして参加した」「宣伝中に高校生がブラック企業について話しかけてきた。50代とともに20代で山田さんの支持が高かったのはうれしいなど、発言が続きました。

 佐藤県議からは、「自民党の大物県議が、これからは自共対決やの、と言っていた」との報告も。今回の躍進が、有権者の注目と期待を広げていることが実感できました。

 さあ新しい前進へ! と決意新たに京都に帰りました。



やはり原発汚染水流出を隠していた東京電力。こんな状況で「事故収束宣言」で再稼働推進か

2013年07月27日 | Weblog
  東電の福島原発汚染水が海に流出している問題で、参院選後の発表は「くさい」と言われていたが、やはり、19日にわかっていたことが明らかになった。
  このような国民に真実を隠す東電に新潟県の原発再稼働云々の資格はない!

   日本の原子力発電の「雄」である東電の水準がこの程度であることは、安倍政権がすすめる原発再稼働政策の安全基盤もはなはだ信用できない。なぜなら、民主党政権の「事故収束宣言」を未だに撤回していない態度だからだ。

  昨日の福井県庁・関電前行動でも、あらためて参院選の結果からも原発ゼロの世論と運動を盛り上げていこう、と。
  私も、原発問題住民運動福井県連絡会として9月19日夜に、福島原発事故を警告していた前衆議院議員の吉井英勝氏をまねいて講演会を開催することをお知らせさせていただきました。




以下、報道です。

■朝日・・・・汚染水公表、判断から3日後 福島第一、東電社長が陳謝
朝日新聞デジタル 7月27日(土)0時44分配信

 【木村俊介】東京電力福島第一原発の汚染水が海に流出している問題で、東電の広瀬直己社長は26日、社内会議で「流出」と判断したものの、公表は3日後だったと明かした。会見では「原発事故以来、(安全文化について)全くできていない」と認めた。

 東電によると、19日夕、広瀬社長も参加した会議で「海に漏れた」と判断した。社内では18日未明には、流出を示すデータが共有されていたという。だが、すぐには公表せず、22日夕の定例会見で明らかにした。その間の週末は資料づくりをしていたという。

 そもそも、5月下旬に建屋海側の地中で放射性物質が検出されたが、発表は6月19日だった。海への流出の可能性についても「データを精査している」となかなか認めなかった。・・・・

       ★

 毎日の東海林智記者が過労死問題について書いています。
父を過労死で失った少女はもう13歳になっているでしょう。
 この娘さんが働き始める頃にも、過労死や労働災害が横行している日本のままでは悲しすぎます

■毎日・・・・記者の目:過労死防止基本法=東海林智(東京社会部)
毎日新聞 2013年07月25日 東京朝刊


 ◇悲しみ根絶へ制定急げ

 過重労働問題に取り組む弁護士らのグループ「過労死110番全国ネットワーク」が活動を開始して25年。今や「KAROSHI」は世界に知られる言葉になった。だが、2012年度に脳・心疾患を発症して労働災害と認定されたのは338人(死亡123人)と高止まりしたままだ。精神疾患の労災認定は475人(未遂を含む自殺は93人)で過去最多。過労死は一向に減る気配がない。状況を変えようと、過労死防止基本法の制定に向けて活動しているのは、他でもない遺族たちだ。過労死を食い止めるために、遺族の悲痛な声に耳を傾けたい。

 ◇亡き父恋い慕う女の子の姿に涙

 忘れられない光景がある。10年前、東海地方の過労死遺族に話を聞いた時のことだ。自宅を訪ねると、当時3歳だった遺児の女の子が玄関にポツンと座っていた。白いワンピースにレースの付いた靴下、赤いエナメルの靴を履いて着飾っていた。背筋を伸ばし、そろえた膝の上に、小さなバッグを乗せている。「お出かけ?」と聞くと、こくりとうなずいた。取材の約束があるのにおかしいなと思いながら、母親と向き合った。

 父親は月120時間を超える残業を1年近く続け、34歳の若さで突然死した。労災を申請しようとしていたが、営業職だったため残業時間の立証が難しかった。約2時間の取材を終えて帰ろうとすると、女の子は、まだ玄関に座っていた。その理由を母親が涙声で教えてくれた。

 「土曜日はいつもおしゃれして玄関に座っているんです。自分が可愛く良い子でいれば、お父さんが迎えに来て、お出かけに連れて行ってくれると思っているんです。最後は疲れてその場で寝ちゃう。せめて夢の中で、お父さんに会えればいいんですけどね」

 母親の言葉通り眠くなってきたのか、小さな背中が前後に揺れた。それでも必死にピンと背筋を伸ばそうとする。まだ言葉で嘆くことも悲しむことも、できなかったのだろう。小さな体全体で父を恋い慕う姿に涙が止まらなかった。家族が引き裂かれる酷薄さを思わずにはいられない。

 ◇働いているのは血の通った人間

 企業社会は「働いているのは人間だ」ということに無頓着だ。「24時間働け」という言葉が平気で語られる。こなせるはずのない量の仕事を命じて「このくらいできないなら会社をやめろ」と追い詰める。遺族の話を聞くと、過労死が減らない背景が見えてくる。

医療生協・星空映画会、福井市9条の会。国益守るためにはTPP交渉から撤退を

2013年07月26日 | Weblog
  昨日は選挙後の事務作業、原発問題住民運動福井県連絡会の会議、医療生協の星空映画会、福井市9条の会の会合などでした。

  医療生協の星空映画会は好天で生協病院前の公園で開催。お世話になった、山田候補夫人が炊き込みごはんを販売しているので購入、アナウンサーでお世話になった大石さんがおろしそばを販売しているので食す。地元のゆきんこ保育園のみなさんのしそジュースをごくり。連れ合いが医療生協支部で販売している赤飯を購入・・・・・映画はみれませんが、おなかは膨れます。

 福井市9条の会では茂呂弁護士や海道弁護士はじめ役員のみなさんと、今後の運動の取り組みなどについて話し合いました。なんといっても安倍政権がすすめる改憲の内容をしっかりつかみ、市民に知らせよう、と学習会や宣伝活動を計画しました。

  
 昨夜のNHKニュースでは、三方断層の活動が2900年単位であることが水月湖の年縞から明らかになったということを伝えていました。
これまで高速道路建設などの調査で、巨大な断層運動があったことが京都大学などの調査で明らかになっているが、年縞での調査でも周期的に巨大地震がおこっていることが明らかにされた。

 このような地域での原発再稼働はやめるべきでしょう・・・・・ということを深い湖の底からの年縞が警告しているのではないでしょうか。


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■昨日、北海道で7000人が TPP即時撤退訴えて集会を開催しました。日本共産党の紙参議院議員も「明らかに国益に反するTPPからすみやかに撤退すべきです。たたかいはこれからです。絶対にあきらめてはいけない」などとあいさつしました。

以下、日テレの報道です。

○札幌で7000人が集まったTPP交渉参加に対する抗議集会が開かれました。
そのなかTPP交渉が行われているマレーシアから帰国したJA北海道中央会の飛田会長は情報を的確に出してほしいと話し交渉の内容が見えないTPPに関する情報を政府に求めて行く考えを示しました。

「TPP断固反対」と書かれたのぼりに「即時脱退」のはちまき。札幌市の中島公園には交渉参加へと進んだ政府に抗議するため農家や漁師など7000人が集まりました。
(農家)「本当に不満と不安だけが積み重なる」「本当に農民を守るかどうか心配ですね」
今月15日からマレーシアで開かれているTPP会合は、きょうが最終日。日本はおとといから交渉に参加していますが途中から合流した日本が交渉の状況の説明をうける特別協議が終了しました。
(JA北海道中央会・飛田稔章会長)「日本の国民の命は北海道が守っている」
JA北海道中央会の飛田稔章会長は21日から現地に入り情報収集を進めました。しかし現地で1か国の農業団体と話が出来たものの情報は得られなかったことから政府に情報を提供するよう求める考えを示しました。
(JA北海道・飛田会長)「あまり情報はとれなかった」「交渉の中に農業団体としてもっと情報を的確に出してくれと申しあげていかないといけないし、そのことを大事にしていきたい」
7000人の参加者は集会のあと、札幌市内をデモ行進し、TPPから北海道を守るべく交渉脱退を訴えました。・・・・・

○時事通信・・・・7000人が抗議集会=TPP交渉の撤退要求-北海道

 「食の安心、安全と北海道の生活を守れ」。例外なき関税撤廃を原則とする環太平洋連携協定(TPP)交渉への日本の正式参加を受け、関税撤廃による安価な海外産品の流入を懸念する北海道の農林水産業関係者ら約7000人が25日午後、札幌市内で抗議集会とデモ行進を行い、「TPP参加に断固反対」などと交渉からの即時撤退を強く求めた。
 TPP抗議集会は、JA北海道中央会など農林水産業関係の4団体が札幌中心部の中島公園で開催し、与野党の国会議員14人も出席した。TPP交渉参加を決めた安倍政権を支える自民党の議員のあいさつには、「早くやめろ」などと参加者から怒号が飛ぶ場面もあった。(2013/07/25-20:05)・・・・・・・・

  北海道のような大規模経営が多いところでも生き残れない、とTPP反対です。福井のような地域でいくら規模拡大、などを計画してもひとたまりもない、というのがTPPの現実でしょう。
  TPP交渉から撤退するしか、日本と福井の農業を守り、発展させる道はありません。





西川福井県知事の共産党など「脱原発」政党批判を考える。じん肺裁判、自民党改憲案など

2013年07月25日 | Weblog
  昨日も新幹線問題での会議やじん肺集会とデモ行進、原発裁判傍聴、9条の会の会議と朝から夜まであわただしくつづきました。参院選が終わって、さまざまな分野の取り組みなどがいっせいに「再開」され、なかなか頭の切り替えも大変です。

  じん肺裁判では清水建設がトンネル工事での職歴認定を拒否したため、和解にいたれない問題も報告されました。私も、「じん肺基金の創設など強力となった国会議員団とも連携して実現していきたい。今後、県内でも新たなトンネル工事が計画されているが、じん肺対策など万全な対策を求めていきたい」などと連帯挨拶をおこないました。

  9条の会の自民党改憲案の学習では松浦福井大学名誉教授から問題点の報告を聞き、討論しました。緊急事態規定で閣議も開催しないことを容認する問題や、政党についての規定、外国人「排除」規定、天皇の憲法擁護義務をはずす問題点など後半部分の多岐にわたる問題点を検証しました。
  安倍政権が改憲をかかげて暴走する危険がつよいだけに自民党改憲案のものすごい問題点を多くの県民のみなさんに知らせていく活動が必要です。 

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  西川知事が日本共産党など原発ゼロをかかげる政党を批判し、「大都市の浮動層、浮遊票というか、(有権者の)気分をとらえた票を求めているように見受けられた」と述べた。
実際、日本共産党は再稼働反対を掲げて、東京、大阪、京都の選挙区で10数年ぶりに勝利しており、とくに大阪、京都の選挙区での勝利は福井の関西電力などの原発推進と無関係ではない。
候補者先頭に、関電前抗議行動などにも参加し、ねばりづよく、住民と連帯して原発からの撤退を原子力発電の消費地から訴えて勝利したのである。

 このような共産党と候補者への投票行動を「大都市の浮動層、浮遊票」などと揶揄するのは、政治家として有権者の選択を小ばかにするような態度ではないか。

 「目先の自分の生活だけでなく」、福島事故のような事故想定や、仮に事故がなくとも発生しつづける深刻な放射性廃棄物処理の処理処分の問題などを考えて総合的に判断しなければならないのは原発推進者の方々ではないか。

 以下、福井新聞の知事発言の報道です。

■福井・・・参院選、エネ政策論議深まらず 福井知事、脱原発政党に苦言も

(2013年7月23日午後5時30分)


  福井県の西川知事は23日の定例記者会見で、参院選の公約に脱原発依存を掲げた政党を念頭に「大都市の浮動層、浮遊票というか、(有権者の)気分をとらえた票を求めているように見受けられた」と述べた。物事を総合的に突き詰めないまま、政治的判断をするのはよくないとも語り、各党が原子力政策に真剣に向き合うよう求めた。

 エネルギー政策について知事は「資源のない日本で原発なしでやっていけるのかどうか。目先の自分の生活だけでなく、日本全体の将来や国の安全、他の国との競争関係などを見て、総合的な判断をしないといけない」と指摘。参院選ではこうした議論が深まらなかったと語った。

 敷地内の断層調査が継続していることを理由に、原子力規制委員会が新規制基準に基づく関西電力大飯原発3、4号機の実質的な安全審査に入らない可能性がある点には「真っ先に自分たちが動かした原発(の安全性)に何か疑問を持っているのか。非常にあいまい」と不信感をのぞかせた。

 知事は「断層を調べることと、原発を動かすことがどういう関係にあるのか、はっきり整理する必要がある」とした上で、県としては断層調査と安全審査は区別して審議を進めるべきだとの見解を示した。

 北陸新幹線については、敦賀開業の前倒しの実現に向けて「早くやらないといけないという政治的な決断がいる。それがないといろいろな作業が進まない」と強調。自民、公明両党の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)による工期短縮の財源に関する議論に期待感を示した。

TPP交渉 日本参加 だが、交渉内容非公表に。 ただちに撤退すべき

2013年07月24日 | Weblog
  昨日は午前中から夜まで、会議会議の連続でした。
そのなかで、「TPPについて今後どういう運動をすすめていくといいのか、いろんなところで議論しているが・・・・」との意見がでました。
 
 ニュースでも交渉参加が華々しく報道され、100人と言う大勢の交渉団が映し出されていました。
 しかし、関税撤廃や金融など7分野の交渉は完了しています。
 日本政府はコメなどの5品目を関税撤廃の除外品目にするとしていますが、「日本に認めるのは1品目だけ、というのがアメリカの立場」との情報です。

 このようなTPPでは、日本の農業や医療、国民生活を守ることはできません。
ただちに、撤退を! の世論と運動をつよめましょう!

 以下、マレーシアの現場で行動しているNGO団体のレポートです。

■内田聖子(PARC)・・・これは「交渉」ではない―日本は「何に参加するのか」

 7月19日より、マレーシア・コタキナバルに来ている。

 第18回TPP交渉会合の現場は、これまでの交渉と同じように、粛々と、秘密裡に交渉が進められ、その進展内容は外側からは見えない。

 日本の参加がいよいよ明日23日というタイミングとなった。

 2年間、日本のTPP交渉参加に反対してきた者として、言葉では表せない怒りと失望に耐えない。昨日の参院選での自民党圧勝の報せがさらにその思いを強くさせる。

 日本でのTPP報道は、やはり偏っている。現地ではデモもあり、国際NGOらはTPPへの懸念を最大限、交渉官にアピールし、「秘密交渉」に対する監視と批判のまなざしを今回も努力して続けている。しかしそれらの声は何も報じられていない(唯一報じたのは私がチェックする限り『日本農業新聞』と『赤旗』のみ)。私たち反対側の力の足りなさは反省してもしすぎることはないのだが、しかしこうしたマスメディアの状況が、これだけ不利なTPP交渉にまい進する自民党政権を許してきた面もある。

 昨日、今日も、マスメディアでは「日本がいよいよ交渉参加」「聖域を守れるか」などのニュースにとどまり、日本がいかに不利であるかを明らかにした記事はほとんどない。

 改めて言いたいのは、日本が参加するのは「交渉」ではない、ということだ。

 すでにTPPの24分野での議論は大きくは終了しており、マレーシア政府の発表によると29章あるうちの14章はテキストの策定も終わっている。もちろんこれからいくつかの分野で交渉は進む。しかし日本はそこで何を「勝ち取る」と設定しているのだろうか。

 昨年12月の衆院選にて、自民党はTPP交渉に関する6項目というものを掲げた。すなわち「農産物5品目を守る」「国民皆保険を守る」「食の安全・安心を守る」「国の主権を脅かすISD条項は認めない」等である。これらはすべて「守る」ことを宣言したにすぎず、「●●を勝ち取る」という宣言ではない。私たち反対運動をする側は、「TPPパラノイア(恐怖症)」と、「TPPによる不安を過剰に喧伝する集団」として『NEWS WEEK』(日本版)に紹介されたことがある。しかし、「TPPパラノイア」と呼ばれてしかるべきは、「守る、守る」としか言えない日本政府そのものの姿ではないのか。

 本来、自立した主権国家同士による「交渉」とは、まず交渉において勝ち取りたい内容・目標があり、それを勝ち取るために何らかの譲歩や妥協が必要な場合、「これを差し出すか」というカードを懐に用意して臨むものだ。しかし、100人規模の大所帯の交渉チームを準備し、見かけだけは立派に仕立てあげた日本政府にとっての「勝ち取りたい内容・目標」とは何か。少なくとも政府はそれを国民に指し示す責任と義務があるのだが、この2年間、一度たりとも表明していないではないか。

 なぜか。

 答えは簡単だ。勝ち取れるものはないことが、政府もすでにわかっているからだ。にもかかわらず、「交渉国になること」が目的化している日本政府の姿は、他国の交渉官やNGOなどのステークホルダーにとってみれば、奇妙極まりない。交渉会合に参加して3回目となるが、毎回、私は他国の交渉官やNGO、業界団体にこう問われる。

「日本は交渉で何を勝ち取りたいのか?」と。これが「交渉」に臨む際のまともな感覚というものだろう。

いま、日本の報道は一生懸命に「日本が交渉に参加する」「遅れを取り戻す」と伝える。しかし、改めて確認したい。日本が参加するのは、「交渉」ではない。すでに決められたルールに従うだけの「形式」であり、最大の獲得目標は「守ること」、つまりゼロベースの地点であるという、大変におかしな目標設定しかないということだ。交渉参加ではなくむしろ事実上の「全面降伏」といった方が実態に伴っている。

もちろん、こうした状況を放置しておくことはできない。私たちは改めて、参加撤回や批准阻止、そしてTPP交渉そのものへの関与とチェック、批判を続けていく必要があることは言うまでもない。

参院選での勝利に大きな反響。ガンバリマス。人口減少時代の公共事業見直し

2013年07月23日 | Weblog
  参院選の勝利から一夜明けて、参院選をたたかった山田かずお国政対策委員長らとともに、さっそく報告の街頭宣伝に取り組みました。
 会釈していく方や、近寄ってきて山田さんにハグする女性などもおられて、こちらが驚く反応でした。

 後援会のみなさんとともにあいさつや、ポスター掲示のお礼と撤去などにもとりくみました。「議席伸びてよかったねえ!」「山田さんも頑張ったね。今朝の新聞の山田さんの写真に『がんばったな』と声をかけたよ」などあたたかい激励をいただきました。ご支援ご協力ありがとうございました。

 議会で締め切りの用事などをしていると、自民党の議長経験者の議員から「よかったな!いよいよ自民党と共産党の対決だな」と。
 
 あたらしい国会が楽しみです。安倍総理と志位委員長の対決討論も楽しみです。


 さっそく共産党が声明を発表しました。
その最初の部分を紹介しましょう。全文は共産党HPで読むことができます。

「7月21日の参議院選挙で、日本共産党は、比例代表選挙での「5議席絶対確保」の目標を達成し、三つの選挙区で勝利して、改選前の3議席から8議席へ大躍進しました。参議院で非改選と合わせて11議席となり、議案提案権を得ることができました。これは、今後の国会活動にとって大きな意義をもつものです。

 比例代表選挙の得票では515万4千票(9・68%)を獲得し、前回参院選の356万票を159万票、昨年の衆議院選挙の369万票を146万票、それぞれ上回りました。

 選挙区選挙では東京(改選5)で12年ぶり、大阪(改選4)と京都(改選2)で15年ぶりに、それぞれ激戦を制して議席を回復しました。また、議席には結びつかなかったとはいえ、得票を大きく伸ばしたり、当選にあと一歩と迫るなど、善戦・健闘した選挙区が多数生まれました。選挙区での得票総数は564万5千票(10・64%)で、前回比139万票増でした。わが党が推薦した沖縄選挙区(改選1)の糸数慶子氏は自民党にうち勝って当選をはたしました。 

 日本共産党にご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、猛暑のなか日夜をわかたずご奮闘をいただいた支持者、後援会員のみなさん、党員のみなさんに心からお礼を申しあげます。   

    (2) 

 国政選挙で、日本共産党が議席を伸ばしたのは、1998年の参院選以来、15年ぶりの出来事となりました。

 わが党はこれまで、1970年代、90年代後半の2回にわたって、国会の議席の大幅増を果たすなど、“躍進の波”をつくりだしてきました。6月の東京都議選挙につづく今回の躍進は、“第3の躍進の波”の始まりともいうべき歴史的意義をもつものです。

 これらは、この10年来の「二大政党づくり」など強力な反共シフトに抗しての、全党の長年の不屈の活動の積み重ねが実ったものにほかなりません。この活動を担ってきた全党の同志のみなさんに敬意を表するとともに、開始された躍進の流れをさらに大きく発展させるため、新たな奮闘を呼びかけます。」・・・・・・・・



   ★

 愛媛新聞が公共事業について、人口減少時代をみすえよ、と主張しています。私が県議会で主張してきたことと同趣旨です。
 西川県政も県議会も、新幹線など高度経済成長期のプログラムを新しい理屈をつけてそのまま遂行することの是非を冷静に考え直すべきでしょう。

■愛媛新聞・・・特集社説2013年07月20日(土)

「公共事業 人口減少見据え厳正に選択を」

減少していた公共事業費が再び上昇路線に転じようとしている。2013年度政府当初予算に計上された公共事業費は5兆3000億円。前年度から15%余り上積みされた。参院選でも南海トラフ巨大地震への備えや、全国的なインフラ老朽化対策として、与野党とも公共事業の必要性を訴えている。
 東日本大震災後、防災対策の緊急性が認識された。国民の生命を守るための環境整備が大切なのは、いうまでもない。だが、財源は限られている。本当に必要か、今すぐ必要か、事業内容を厳正に見極める目を持たなければならない。

 参院選公約で自民、公明両党は「国土強靱(きょうじん)化」をスローガンに大型事業の推進をうたう。先の国会に共同提出し継続審議となった防災関連3法案の成立を目指すと明記。このうち南海トラフ巨大地震対策特別措置法案は、避難路整備の国負担を現在の半額程度から3分の2に増やすことを盛り、地域の期待も高い。
 しかし、自民党の政策集では「国土強靱化を経済発展の呼び水に」とも訴え、ダム建設推進、都市開発、高速道路4車線化、整備新幹線の工期大幅短縮や延伸、超電導リニア推進など大型開発がめじろ押しだ。防災の名を借りて、不急の事業に際限なく予算を「流用」し、開発を拡大することは許されない。

 東北の被災地で復興が進んでいない現状に目を向けなければならない。全国的に技術者や作業員が不足し、それが復興の遅れの一因になっている。いま、各地で大規模な事業を進めれば、ますます被災地は取り残される。

 公共事業は借金頼みだ。13年度末の建設国債の発行残高は256兆円。借入金などを含めた国と地方の長期債務残高は1000兆円に迫る。無限に造り続けられる時代は、とうに過ぎている。
 各地で橋、道路、トンネルなどの老朽化も進んでいる。安全対策は急務だ。経済成長や景気対策の名の下、次々と造り出したコンクリート施設が、いま、国民に大きな負担としてのしかかっている。
 その上、今後は人口が減り続ける。集落の存続が危ぶまれる地域もある。これ以上に施設を増やし、不要となる建造物や維持管理の負担、借金の重荷を将来世代に背負わせることがあってはならない。

 防災に関しては、自然の脅威を前に、どんな頑強な建造物を設けても命を守れる保証はない。どう逃げるか、助け合うかといった防災教育や組織づくり、訓練などソフト面の充実で、ハード整備以上の効果を上げることもあろう。
 問われているのは公共事業の質だ。将来を見据えた事業への転換点にきていることを自覚しなければならない。

やったあ!共産党比例5議席勝利、原発再稼働反対で大阪、京都、東京で勝利

2013年07月22日 | Weblog
  昨日、投開票された参議院選挙。
日本共産党は目標の比例5議席を達成し、井上さとしさんはじめ、紙さん、小池さん、山下さん、仁比さんの5名の比例代表必勝候補の議席を獲得しました。

 さらに、東京、大阪、京都で10数年ぶりに議席を獲得するなど3議席から8議席に大きく躍進しました。非改選とあわせ11議席となり、単独での議案提案権も獲得しました。
 福井の原発再稼働反対を連帯して取り組んできた、大阪、京都で、福井の原発に反対する議席が得られたことは、安倍政権や電力事業者の原発推進にも痛打となります。

 福井選挙区の山田かずおさんも35600票、と前回を8000以上上回る大善戦。
20代、30代では民主候補を上まわった、との調査もあり、将来の福井を担う若者達が日本共産党候補に期待をよせていただいたことも大きな特徴です。

 安倍政権と正面から対決し、消費税増税中止、原発ゼロへ、憲法守れ!、TPP反対・・・などの声にこたえて公約実現にがんばります。

 今後ともいっそうのご支援をよろしくお願いいたします。


      ★


■NHK・・・・ヨウ素剤 40歳以上も服用認める
7月20日 7時13分

  原子力発電所での事故の際、甲状腺の被ばくを防ぐヨウ素剤について、国の原子力規制委員会は、これまで「服用の必要はない」としていた40歳以上も、「リスクが残るという懸念がある」として、希望があれば服用を認めることになりました。

  原発で事故が起きた際、甲状腺の被ばくを防ぐために服用するヨウ素剤について、6月見直された国の防災指針では、半径5キロを目安に事前に配布することや、自治体が配布の前に住民向けの説明会を開くことが盛り込まれました。

  原子力規制委員会は、自治体から要望を受けて、ヨウ素剤の配布や服用のルールをまとめた解説書を作成しました。
解説書には、服用の具体的な方法や副作用に関する説明のほか、これまで「服用の必要はない」としていた40歳以上も、希望があれば服用を認めることが盛り込まれています。
また40歳以上について、「近年の研究をみると、甲状腺がんの発生のリスクは年令とともに減るが、高齢者においてもそのリスクが残るという懸念がある」と説明しています。
原子力規制庁の森本英香次長は、19日の会見で、「ヨウ素剤は甲状腺の機能を下げるリスクもあるため、自治体には副作用についてもしっかりと説明してほしい」と話しています。・・・・


  これまでも言われていたことだが、「原子力防災計画の範囲の「○○1丁目」の人のヨウ素剤はあるが、隣の2丁目の人の分の備蓄はない。同じ避難所でどうなるのか?」・・・・・

行政は「3日分あるので融通できる」などと答えていました。

 私達は、全県民対象で原子力防災計画を、と要求してきました。
1丁目と2丁目の境で区切られないのと同様に、39歳と40歳で区切るのは現実的ではないからです。


  昨年の6月議会では次のように提言していました。

「大事なことは原発施設がある以上は、福島原発事故の教訓もふまえて、福井県全域を対象とした原子力防災計画をつくり、そのなかでヨウ素剤の重複配備をすすめるという立場にどうしてたたないのですか、知事、はっきりとご答弁ください。」


 また、今年5月に福井市の健康福祉センターを視察し、つぎのように書きました。

「今回のもうひとつの目的は、はじめて福井市に配備された原発事故時のヨウ素剤の保管状況をみることです。
備蓄されているのは、58万6000丸、と粉末500グラム7本、だそうです。
 事実上、万が一の場合には、全福井市民にも対応できる量が確保されていることになります。
 私がはじめて県議会におくっていただいたのは14年前になりますが、一貫してヨウ素剤の広域配備、重複配備を訴えてきたことが実った現場をみた時には感慨深いものがありました。
 しかし、これが活用されることがないように、原発ゼロに全力をあげなくてはなりません。」


  原発がある以上、全県民対象のヨウ素剤備蓄をはじめ、原子力防災にとりくむことは当然でしょう。

 

今日は参議院議員選挙の投票日です!養護学校クーラー設置、後日談

2013年07月21日 | Weblog
  今日は参議院議員選挙の投票日です。
日本共産党は選挙中にお訴えした、消費税増税中止、原発即時ゼロ実現、憲法改悪許さない、へ全力でがんばります。詳しくは日本共産党と候補者のホームページをご覧ください。

 おなじみの話しで恐縮ですが・・・・

「今日はいい天気だ  選挙に行って投票しようぜ」♪

 選挙ソングを歌った忌野清志郎さん。
2000年の総選挙で歌い、記者に問われて、「僕自身は小選挙区、比例区も共産党に入れてきました」と当時答えたそうです。

 https://twitter.com/akahata_PR/status/279499091661160448/photo/1



         ★


■2012年8月に書いた「ブログ さとう正雄」より

  このように暑い日々がつづくと議会質問で学校のクーラー設置を取り上げたことを思い出します。昨年議会で取り上げた養護学校教室のクーラー、今年は設置され、稼働しているとお聞きしました。体温調節などが困難なお子さんもおり、現場の教員の方々の努力をうかがっていただけに嬉しいです。
     
  また、以前は福井県内の養護学校寄宿舎にクーラーがついてなく、真夏でも「防犯上、窓を閉めて寝なさい」という指導がやられていました。議会でも、「虐待に等しい!」と改善をもとめクーラー設置がおこなわれました。
  さらに昨年調査でわかり改善を求めた未整備だった指導員の方の部屋にも今年設置された、とのこと。ありがとうございます。現場主義で要求実現にひきつづきがんばりたい。・・・・・・


  寄宿舎へのクーラー設置の話しを演説会でしたところ、後日、年配の女性から声をかけられました。
「私の孫が養護学校にかよっています。さっそくお話しを娘に伝えました。本当に孫がかわいい。ありがとうございます」と涙ながらに話されました。
 
  週刊誌に「日本共産党議席は少数でも他党の議席とは違い破壊力がある」などと書かれましたが、「住民本位の建設力」こそ議員冥利でもあります。

  武生市長もつとめられ、亡くなられた自民党の小泉県議は私の議会控室によく「遊びに」こられましたが、「あんたは1人で10人分ぐらいの仕事をするなあ」と言われたことがありました。

  もちろん、議席は多ければ、多いほど、「破壊力」も「建設力」も増すわけです。
  
今日は参議院議員選挙の投票日です。

山田かずお候補、今日も福井市内で最後の訴え。比例代表は1票を争う大激戦。

2013年07月20日 | Weblog
昨日は、山田かずお候補者カーとともに市内をかけめぐりました。女性や地域の後援会のみなさん多数が、のぼりやプラスターをかかげて山田候補とともに宣伝し、おおきな声援をいただきました。
 今日も山田候補は福井市内で最後の訴えをおこないます。
正午前後に飯塚アピタ、午後2時頃に福井西武前で訴えます。午後7時50分には選挙事務所前で最後の演説をおこないます。市内でみかけましたらご支援をお願いいたします。

 「消費税増税、年金削減は困ります」「原発再稼働はいや」「改憲で国防軍。命令にしたがわないなら死刑、なんてとんでもない」・・・・こんな当たり前の願いにこたえる山田かずおにご投票ください。
  自民候補や民主候補への投票は、消費税増税、原発再稼働への道です。


 比例代表5議席獲得は今日、明日の奮闘にかかっています。
昨日の井上さとし比例候補の活動です。比例代表は「共産党」と書いてご投票ください。
よろしくお願いいたします。
 
■井上さとしです。

 選挙活動も後2日。今日は終日名古屋市内を回り、早朝宣伝から志位委員長迎えての大街宣、夜の2ヶ所の演説会まで23ヶ所で訴えぬきました。

 朝は名古屋駅前での宣伝で開始し、午前中は市内中心部を回りました。8分程度の短い演説を繰り返しながら、候補者カーの移動中も信号待ちではマイクを握って訴えました。

 12時過ぎからの名古屋駅近くの志位委員長迎えての大街宣は4500人の参加。遠くまで人人人で埋まり、「共産党」コールや、もとむら選挙区候補への「伸子」コールも湧きあがるすごい熱気でした。

 30分で昼食をすまして再び候補者カーへ。引き続き名古屋市内でしたが、午後は郊外の住宅地中心。度の宣伝ポイントでもプラスターやのぼりを立てて宣伝しているみなさんや、演説を聞きに来てくださった皆さんがいて、「なんとしても勝ちたい」という熱い思いが伝わってきて、おもわず演説にも力がこもります。

 18時過ぎに宣伝カーを離れ、車中で夕食をとりながら演説会へ。南区と緑区の2ヶ所の演説会でもとむら候補とともに訴えました。満席の参加者に、「みんなで切り開いてきたチャンスの情勢。比例も選挙区も議席に実らせるかどうか、残された時間の奮闘いかん。どうか、力を貸してほしい、比例は日本共産党の支持を全国に広げ、比例5議席で私も三選を。その大波で、もとむらさんを押し上げよう」と訴えました。

 明日は終日、京都で訴えます。


      ★

■赤旗・・・志位委員長がBS11に出演し、インタビューに答えました。

終盤の手応えはどうか

新たな期待の広がりを感じるが、結果に結びつけるには頑張りが必要

 二木啓孝解説委員 参院選はもう終盤、ギリギリというところですが、手応えいかがですか。

 志位和夫委員長 街頭で、どこで訴えていても熱いものを感じます。共産党への新たな注目と期待の広がりを感じます。ただ、この期待を、得票と議席に結びつけるには、私たちの頑張りが必要ですから、最後まで力をつくしたいと奮闘中です。

 二木 この前の東京都議選で躍進をして、有権者の期待が共産党に集まっているのかと取材をしていて思うのですが、どう分析しますか。

 志位 安倍内閣の政治が危なっかしいという危機感、不安感がいろいろな分野で広がっていると思います。この不景気のもとで消費税の大増税を強行しようとする。福島の事故が収束していないのに、原発の再稼働にのめりこむ。憲法を変えて戦争をできる国につくりかえる。こういういろいろな動きに多くの方々が危ないという気持ちをもっていると思います。そういうときに、しっかりと対決ができるのが共産党だということがいえると思います。同時に、私たちは、どういう日本をつくるのかという建設的対案を重視して選挙戦をたたかってきました。

 たとえば、アベノミクスに私たちは反対ですが、ではどうするのか。大企業のもっている260兆円の内部留保の一部を活用して、賃上げと安定した雇用を増やすためにあてようと。そういう抜本的対案をどの分野でも示してきました。これも最後までその姿勢で頑張りたいと思います。

「自共対決」にリアリティー感じるが

民主も「第三極」も自民の亜流、霧が晴れ、対決構図がはっきりした

 二木 共産党は今度の選挙を「自共対決」という言い方をしています。私はわりとリアリティーがあると感じるのですが、いままでだと自民党に対するアンチは共産党にいかず、民主党や「第三極」だったが、期待が共産党に集まる。これをどう見ていますか。

 志位 民主党にしても、「第三極」にしても、「自民党の亜流」だということが明らかになったということがあるのではないでしょうか。「自民か、民主か」といって民主党は政権をとりましたが、やったことは消費税増税や辺野古移設やTPP推進など、どれもこれも自民党政治そのものだった。「自民党の亜流」ではないかと。それから「第三極」がでてきましたが、いっていることは、弱肉強食の「構造改革をもっとやれ」、「憲法改定もっとやれ」。これも「自民党の補完勢力」ではないかと。

 いまの政党のなかで、正面から自民党とたたかえる政党は共産党だということが、いわば「二大政党」も「第三極」も廃れる中で、霧が晴れるように見えやすくなって、対決の構図がはっきりしてきたといえるのではないでしょうか。

「何でも反対」「手を組まない」と批判があるが

法案の6割に賛成し、どんな問題でも建設的提案

TPP、原発、憲法 「一点共闘」をさらに発展させる

 二木 選挙の中盤戦以降、自公以外の政党が共産党攻撃をはじめました。「何でもかんでも反対の共産党とは違う」とか、「共産党は手を組まない」という批判が各政党の党首から出てきていますが、どう思われますか。

 志位 これは“ためにする”もので、私たちは、たとえば国会の法案に6割くらい賛成しています。それからどんな問題でも反対だけではなく、建設的対案を一番しっかり示しているのが共産党です。そういう攻撃をするほうが、実は自民党の悪い政治に「何でも賛成」してきた勢力ではないか。

 「手を組まない」という話ですが、私たちは、TPPの問題、原発の問題、憲法の問題、一致点があれば、国会内外でどの勢力とも、「一点共闘」といっていますが、協力関係をつくるという姿勢でやってきたし、現にいろいろな協力の形がすすんできていますので、それも事実と違います。

 二木 一般の人は共産党はガチっとしていて、自分の思うところを突き進むから他の野党と手を組まないというイメージはあるんですよね。

 志位 選挙協力ということでは、6年間の任期の間に森羅万象あらゆることがおこる。そういうときにしっかりとした政策協定がなければ選挙協力はできません。いま実際に(選挙協力を)やっている政党を見ても、増税賛成派と「反対」派が協力したり、憲法改定派と護憲派が協力をやっている。これは有権者に失礼だと思います。選挙は独自にたたかいますけれども、選挙が終わった後の国会では、先ほどいった「一点共闘」で、一致点の協力はどんどんやっていくつもりです。

 二木 政策別、課題ごとには手を組むと。

 志位 どんどんやっていきます。たとえば憲法96条改定。この問題では、この一点で反対する勢力とはすべて協力して、食い止めたいと思います。

アベノミクスの「成長戦略」で景気どうなる

日本社会全体を「ブラック企業」 化するもの

あらゆる政策を総動員し、国民の所得を増やして景気回復を

 二木 もう一度アベノミクスについて聞きたいのですが、冒頭いわれたように強いものが強くなるというものだと思うのですが、「3本の矢」ということですが、「成長戦略」として景気はあがると見ていますか。

 志位 そうは見ていません。安倍首相は、「これから良くなる」といいますが、これから用意されているメニューは何か。たとえば「成長戦略」の名でやろうとしていることは、解雇の自由化――「限定正社員」というものを新たにつくって、「首切り自由」の正社員をつくる。それから、残業代ゼロの拡大――裁量労働を広げていく。それから、派遣労働を、いまは「一時的・臨時的なものに限る」という原則がありますが、これを取り払ってしまって野放図に拡大する。雇用のルールをさらに破壊して、日本社会全体をいわば「ブラック企業」に変えてしまうような方向ですから、とてもではありませんが国民の賃金が上がっていく方向ではありません。まったく逆です。

 それに、来年、再来年と消費税の大増税をやろうとしている。これは13・5兆円で史上空前の増税です。一方で大企業には、「大胆な法人税減税」をやる、庶民には「空前の大増税」というのは、向いている方向が百八十度、間違っているし、この道をすすんだら暮らしも経済も財政も、全部ダメになります。

 私たちは、「国民の所得を増やして景気回復を」とさきほどもいいましたが、大企業の内部留保の一部を使って賃上げや安定した雇用に振り向ける。中小企業の下請け単価を適正なものに引き上げる。最低賃金を中小企業の支援をしっかりやりながら時給千円以上に引き上げる。労働者派遣法を抜本改正して「雇用は正社員が当たり前」の社会をつくる。こういうワンパッケージの国民の所得を増やす対策を、政策を総動員してやって、景気を良くしようという対案を掲げています。

首相も大企業の内部留保活用を認めたが

やっていることは内部留保を増やすことばかり、一部を活用し賃上げをはかれ

 二木 安倍さんは、260兆の内部留保からどんどん賃金に出してほしいという主張は共産党と一緒なんだと妙な共闘を申し込まれてたんですが。(笑い)

 志位 この前、NHKテレビの党首討論で、私が内部留保の話をしましたら、「企業の内部留保が多すぎるという点では、志位さんのいう通りだ」ということをいいました(笑い)。しかし、面と向かって経済界に対して、「内部留保を活用して賃上げを」ということを迫ったかというと、そういうことはやってませんよね。そこまでいうのだったら、それをしっかりやるべきだと思います。

 内部留保を社会に還元させようと思ったら、雇用のルールを強めなきゃいけない。さきほどのべたように、労働者派遣法を抜本改正する、均等待遇のルールをつくる、雇用のルールを強めなきゃならないのに、逆に雇用のルールを壊す方向に行っています。これは内部留保がさらにたまっていく方向ですね。いっていることとやってることが違いますね。

 二木 たぶん安倍さんの考えは、企業が収益をあげて全体のGDPが増えて、そういうのを引っ張っていくことによって、何年か後に多少ラグ(遅れ)があるけれども賃金は上がるよと。たぶんそういうイメージなんでしょうけど。

 志位 いわゆる「トリクルダウン」ですね。大企業が潤えばいずれは家計に回るだろうと。しかし、小泉・安倍政権の時代に、「史上最長の景気回復」といわれた時期があったでしょう。あのとき大企業は大もうけをあげた。しかし、雇用者報酬はあの時期、全体で14兆円減っているんですよ。大企業がもうけをあげたけれども、賃金は減り続け、内部留保にたまってしまった。「トリクルダウン」は成り立たないということは、自分たちのやった政治でも証明されています。

 二木 そういう意味では、1回もう実証ずみの話だっていうのが、共産党のお立場ということになりますね。

 志位 「トリクルダウン」はうまくいかない。だから直接、大企業が持っている260兆円の内部留保を――全部使えなんていいませんよ、そのなかには設備投資のような形として存在するものもあるわけですから――、ただ、現金・預金などすぐに使えるものだけを見ても、数十兆円あるわけですから、全体の1%を活用しただけで8割の大企業で月額1万円の賃上げができるわけですから、これをやらせようじゃないかということを提案しております。

社会保障をどうする

消費税に頼らず、(1)富裕層・大企業の応分負担、(2)所得税累進課税強化など2段階で財源を確保しつつ、再生・充実をはかる

 二木 共産党の主張で1%で月額1万ということになると、内部留保がいかにべらぼうにたまっているのかが逆に見えてくるということになるのですが。

 もう一つおうかがいしたいのは、社会保障の話です。去年の夏に消費税を上げるということで、「税と社会保障の一体改革」ということになったのですが、自民党はあまり社会保障に言及してないように見えるんですが。

 志位 これは「骨太の方針」を出して、そのなかで「社会保障も聖域なく削っていく」と。年金の給付の切り下げ、医療費の窓口負担の増大、あらゆる面で削っていくというのが政府のメニューなので、これを隠したまま選挙をやるというのはフェアじゃないと思うんですね。

 私たちは、社会保障については、消費税に頼らずに2段階で拡充する道があると提案しています。

 第1段階は、小泉政権の時代に壊された社会保障を再生していく。たとえば、医療費の窓口負担を軽減する。年金は減らない年金にする。特養ホームや保育所の待機者をなくしていく。こういう改革をやる。この改革にかかる財源は、無駄の一掃と、富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革などでまかなう。

 そして第2段階として、最低保障年金導入などヨーロッパ水準の社会保障への拡充を方針として掲げていますが、このときには、所得税の累進課税を強化して、国民全体が力に応じて支えるというプランを出しております。ぜひ、このプランの方向で、社会保障を切り捨てから拡充へチェンジしたいと思っております。

 二木 私、共産党って、強烈な反対ということだったんですが、最近、「政策提言型」になってきたのかなというふうに思えるんですが、これは有権者の判断だということですね。

 志位 「対決と提案」、両面でやっていきたいと思います。

 二木 ありがとうございました。

 志位 ありがとうございました。

自民党「国防軍に従わなければ死刑」・・・憲法改憲の狙い明白。共産党への投票で改憲をやめさせましょう!

2013年07月19日 | Weblog
福井市内の今朝の新聞に6月県議会報告を折り込みました。
ぜひお読みいただき、感想、ご意見、情報などをお寄せください。

    mmasao.sato@gmail.com

 教員の方とお話ししたら職場で給与明細がくばられて、「騒然となった」とおっしゃっていました。7月支給の給与から賃金削減がはじまります。

 こんな地方公務員法をふみにじる交付税カットの手法で地方公務員の賃下げを強行させた安倍政権に厳しい審判をくだしましょう。

 福井県議会で賃下げに反対したのは日本共産党の私だけでした。賃下げ賛成の政党では暮らしはよくなりません。
 日本共産党は、「いまこそ賃上げを」と主張しています。

 今日は原発ゼロめざす金曜行動です。
  午後4時から 福井県庁前抗議、デモ行進
  午後6時から 福井県庁・関西電力前アクションです。

  安倍政権は原発再稼働と原発輸出をすすめようとしています。危険きわまりありません。
  全国で唯一原発が再稼働している福井から、原発再稼働やめよ!の声をひろげましょう。

 参院選では、比例代表では日本共産党に、選挙区では山田かずお候補にご投票ください。


      ★


 「自民・公明圧勝」の選挙予測報道をうけて、本音が相次いでいます。

 安倍総理の憲法9条改憲発言につづき、石破幹事長は国防軍に従わなければ死刑、などと発言しました。恐ろしいことです。

 自民党の憲法改憲の狙いが、国防軍で戦争できる国にすること、かつての軍国日本のように政府に逆らうものは死刑に処することを明言したのです。

 これはもう、絶対に自民党に投票してはいけません。
ふたたび戦争する日本になることをのぞまないみなさん、お子さんやお孫さんをかつての日本のように戦争で失いたくないみなさんは、自民党中枢の政治家の発言の真意を見抜き、「憲法9条守ろう」「ふたたび若者が戦争で死ぬ国はのぞまない」の願いは、戦争反対つらぬいた日本共産党にご投票ください。

 日本共産党への投票こそが、憲法改憲を食い止め、「政府に従わない者は死刑」の再現を許さないたしかな1票となります。


■石破幹事長は、こう言っているのです。→「国防軍になったら従え」「従わなければその国にある最高刑は死刑なら死刑。無期懲役なら無期懲役。懲役300年なら懲役300年」と。ここに、彼の考えのポイントがあります。「その国にある最高刑」と言っているのです。
 --(石破)「『これは国家の独立を守るためだ。出動せよ』と言われたときに、いや行くと死ぬかも知れないし、行きたくないという人がいないという保証はどこにもない。だから国防軍になったらそれに従えと。それに従わなければその国にある最高刑がある国なら死刑。無期懲役なら無期懲役。懲役300年なら懲役300年。そんな目に遭うぐらいなら出動命令に従おうっていう。人を信じないのか、と言われるけれど、やっぱり人間性の本質から目を背けちゃいけない」。


福井県庁・市役所前で「賃下げ反対の日本共産党へ」と宣伝。原発再稼働・輸出政治に審判を

2013年07月18日 | Weblog
昨日は福井県庁、市役所前で「公務員バッシング許さない!賃下げ反対!」の宣伝行動をおこないました。激励ありがとうございます!不法な賃下げを許さない日本共産党にご支持をよろしくお願いいたします。

 選挙中は決められた候補者カーや政党カー以外の拡声機器は使用禁止なのです。
したがって、メガホンで肉声で訴えました。汗だくだくになってしまいました。

 谷口家のレオちゃんも応援です。





佐々木衆議院議員が、「安倍総理の原発輸出のトップセールス」について書いています。
これまでも書いてきましたし、県議会でも取り上げてきましたが、西川福井県知事は福井県をその拠点にしようとしています。とんでもないことです。

 また、今日は先の6月県議会で自民党などの多数で可決した原発再稼働などを求める意見書にもとづき、吉田議長や田村副議長らが原子力規制庁などに要請活動をおこないます。

 危険な原発にしがみつく動きも大きくなっています。
福島原発事故を忘れてはいけません。再稼働反対!安倍政権の無謀な原発輸出をやめさせ、福井県が原発輸出の拠点となることを阻止しましょう!
比例代表は日本共産党へ、福井選挙区は山田かずお候補へ!


■佐々木衆議院議員・・・・・安倍総理の原発輸出のトップセールス

 安倍総理は、トップセールスと銘打って原発などの海外への売り込みに奔走しています。それを象徴的に示したのが連休中に行った「大名行列」のような大企業代表を引き連れた外遊でした。

 その内容をもう一度ふりかえって見ましょう。

 安倍総理は、4月28日~5月4日、ロシア・中東を訪問しました。この外遊は首脳会談を行う目的ですが、112社に及ぶ企業関係者も同行させることが明らかになりました。

 この外遊の必要性について、政府は次のように説明しています。

 「アジア太平洋地域の戦略環境は戦略環境は大きな変化を遂げている中、ロシアとの協力をあらゆる分野で進め、日露関係を全体として高めていくことは我が国の国益に資する。今般、安倍総理が日本の総理として10年ぶりにロシアを公式訪問し、アジア太平洋地域のパートナーとしての日露関係の発展に新たな弾みを与えることは有意義。サウジアラビア及びアラブ首長国連邦は、我が国の主要なエネルギー資源輸入国であり、我が国へのエネルギー安定供給に関するハイレベルでのコミットメントを得ることは我が国のエネルギー安全保障上極めて重要。両国は潜在的なインフラ・消費財市場を有するので、日本ブランドを積極的にトップセールスするとの観点から、企業関係者を同行した総理の両国訪問は必要不可欠。トルコはG20メンバー国の地域大国。総理の同国訪問は二国間関係強化のみならず、中東・北アフリカ地域安定化に向けた両国の協力強化に資する。また、総理の訪問により、両国経済関係の一層の緊密化が期待できる」。


安倍総理の外遊日程

4/28 東京国際空港 発 → ロシア(モスクワ)着

4/29 日露首脳会談など

4/30 ロシア(モスクワ) 発

5/ 1 サウジアラビア(ジェッダ)着

   日・サウジ首脳会談など

   サウジアラビア(ジェッダ)発 → アラブ首長国連邦(アブダビ)着

5/2  日・アラブ首脳会談など

   アラブ首長国連邦(アブダビ)発

5/3  トルコ(アンカラ)着

   日土首脳会談など

5/4  トルコ(アンカラ)発 → 東京国際空港 着


同行企業リスト

1)IHI

2)IHI インフラシステム

3)アイテック

4)秋田銀行

5)秋田魁新報社

6)秋田日産自動車

7)味の素

8)味の素・ジェネティカ・リサーチ・インスティチュート

9)アズビル

10)アースフライヤーズ

11)アーネストワン

12)アブダビ ジャパン インダストリアル エージェンシーズ

13)飯田産業

14)いすゞ自動車株式会社

15)いすゞモータース サウジアラビア

16)出光興産

17)伊藤忠商事

18)インベロ・アドバイザーズ

19)江崎グリコ

20)SBIファーマ

21)大塚製薬

22)大林組

23)オリンパス

24)オリンパスメディカルシステムズ

25)KAIRON ASIA COMMERCE

26)川崎重工業

27)キッコーマン

28)神戸国際フロンティアメディカルセンター

29)国際協力機構

30)国際協力銀行

31)国際交流基金

32)国際石油開発帝石

33)国際石油交流センター

34)コスモ石油

35)サンインベストメント

36)JX日鉱日石エネルギー

37)JXホールディングス

38)JFEスチール

39)ジェイ・パワーシステムズ

40)ジェイ・パワーシステムズ サウジアラビア会社

41)ジャパン石油開発

42)水ing

43)住友化学

44)住友重機械工業

45)住友商事

46)住友林業

47)石油天然ガス・金属鉱物資源機構

48)全農

49)双日

50)双日ロシア法人会社

51)大成建設

52)大日本水産界

53)中東協力センター

54)千代田化工建設

55)Chiyoda Petrostar Ltd.

56)テルモ

57)ドヴォルジャーク・エンタープライズ

58)東芝

59)東芝 電力システム社

60)東芝ガルフ社

61)東芝メディカルシステムズ

62)東燃ゼネラル石油

63)東洋エンジニアリング

64)東レ

65)東レメンブレン・ヨーロッパ

66)都市再生機構

67)トヨタ自動車

68)豊田通商

69)日揮

70)日揮ガルフインターナショナル

71)JGCアラビア(日揮・現地事務所)

72)日建設計

73)日清食品ホールディングス

74)日本GAP協会

75)日本エマージェンシーアシスタンス

76)日本経済研究センター

77)日本経済団体連合会

78)日本国際協力センター

79)日本光電ヨーロッパ

80)日本トルコインフラ開発会社

81)日本光電工業

82)日本光電ミドルイースト

83)日本貿易振興機構

84)日本貿易保険

85)ノムラ・インターナショナルplc

86)野村総合研究所

87)日立GEニュークリアエナジー

88)日立製作所

89)日立造船

90)日立造船ヨーロッパ

91)不二製油

92)北海道銀行

93)北海道新聞社

94)丸紅

95)Marubeni Middle-East & Africa Power Ltd.

96)みずほコーポレート銀行

97)三井住友銀行

98)三井物産

99)中東三井物産

100)三井不動産

101)三越伊勢丹ホールディングス

102)三菱商事

103)三菱電機

104)三菱地所

105)三菱重工環境・化学エンジニアリング

106)三菱重工業

107)三菱東京UFJ銀行

108)三菱マテリアル

109)メディカルエクセレンスジャパン

110)ロシア味の素社

111)ROTOBO

112)和郷園

(平成25年4月24日時点・暫定版)

 このなかで日本原子力学会の賛助会員は11社。

 IHI、大林組、大成建設、東芝電力システム社、東洋エンジニアリング、日揮、日立GEニュークリアエナジー、日立製作所、日立造船、三菱電機、三菱マテリアル。
   

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■志位委員長Twitter ⇒  札幌の方からお手紙とネコ5匹が届きました。紙粘土で作られたのでしょうか。「下手なのはご愛嬌です。はずかしいので名前はかきません」と書かれています。とんでもないです。みごとにかわいく作られています。どうもありがとうございます。



 ネコ5匹・・・・5人の比例代表必勝候補を参院へ! の願いがこめられているのでしょう。
にゃんともいえない贈り物です。

消費税、原発など自民党の暴走を許さない。関電が安全対策を値切っていた!

2013年07月17日 | Weblog
昨日も後援会員のみなさんへのお願い活動や、打ち合わせ、会議、個人演説会などがつづきました。
山田かずお候補は、まっくろになりながら比例代表での5議席勝利、福井選挙区での山田支持を声をからして訴えています。

 今日の新聞では世論調査予測も出され、比例で共産は4議席程度と。これではTPP,原発再稼働、消費税増税にばく進する自民党の暴走を止めることはできません。
もうひとまわり、ふたまわりの大きなご支持を広げて、自民党と正面から対決し、国民の利益を守る日本共産党を大きく伸ばしてください。

 今朝の福井新聞に若狭で石破幹事長が演説し、「自民党は暴走なんかしない、ご心配なく」と述べた、との報道。
まさに国民の気持ちや願いと「ねじれている」のが安倍政権や民主党が推進する消費税増税や原発再稼働なのです。
 その政策自体が「暴走」なのです。


 大飯原発でも規制委員会審査を値切った関西電力の実態を共産党の調査で明らかになっています。福島原発事故をうけた、対策を

■赤旗・・・新規制基準の適合審査始まる   大飯原発 法令違反の疑い

   ポンプ車台数 規制委、「共用」でごまかし    笠井議員の調査で判明


  再稼働の前提となる原発の新規制基準の適合審査が16日から原子力規制委員会で始まります。日本共産党の笠井亮衆院議員の調べで、もともと不十分な新基準の内容さえ、電力会社のいいなりで値切られた対策が適合審査で了承される実態が浮かび上がりました。

 新基準には、東京電力福島第1原発事故で起きた炉心溶融(メルトダウン)のような重大事故対策の設備として、可搬型(移動可能)の電源車やポンプなどの注水設備を求めています。設置台数も規定しており、原子炉1基当たり2台以上を持つこと、加えて故障時のバックアップを発電所内で確保することになっています。(規則の解釈43条)

 ところが、今月3日、稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転継続を容認した規制委の新基準への適合確認では、可搬型注水設備に当たる大容量ポンプ車は、3・4号機共用で2台、バックアップ用に1台の計3台で了承されました。先の規則を適用すれば、3号機で2台、4号機で2台の計4台は最低でも必要なはずです。

 関電は8日に規制委に提出した大飯原発3、4号機と高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働に向けた申請書でも、同ポンプ車を3台配備としています。「原子炉等規制法に定められている通り、原子炉の運転許可取り消しになるのではないか」との笠井事務所の問い合わせに、規制委の事務局である原子力規制庁は「常設のものは『共用するものではないこと』と共用が認められていないが、可搬型のものには、その記述がない」として、号機間で使い回しができると説明。電力会社に寄り添った姿勢です。

 しかし、規制委が4月に了承した、一般公募意見に対する回答では、一つの敷地に複数機が立地する原発の場合は、「号機間で共用する設備に依存せずに対策が実行できることを要求」しています。

 もともと規制委が可搬型設備を1基2台以上備えることを求めたのは、可搬型の設備が一般の産業品で、原発で求める規格より信頼性が低いことや、福島第1原発事故の際に、現場に向かった消防車が水素爆発の影響で使えなくなったからです。しかも、福島第1原発事故では、3基がメルトダウンを起こしており、号機間で使い回すこと自体が、同原発事故の事実と教訓を忘れたものです。

 電力会社いいなりに、基準にある対策まで値切ってもよしとされるなら、新基準は何のためかが、改めて問われます。