前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

中山さんの葬儀。県議会で独立行政法人化された静岡県立病院を視察しました

2011年08月31日 | Weblog
      昨日は中山三雄さんの葬儀に参列した後、県議会の視察で静岡へ。県立病院の独立行政法人化の「実績」と施設を調査しました。
説明では、「大幅な黒字となり、手当てに反映させた。県職員ではこんなことはできない」「事務職員のプロパー化で運営の専門家を養成している」「一薬品メーカー・一卸業者制でスケールメリットだしている」など説明がありました。

説明のなかでは、「診療報酬改定で収支が2年間で15億円プラスになったが逆もありうる」「新規施設基準の取得で報酬もプラスとなった。国のはしごをはずされると困る」と、この間の診療報酬改定の影響と、今後の懸念もだされました。

     私も何点か質問しました。質問にたいして、「これまでの県職員とプロパー職員の給与体系は同じにしている」「看護師の2交代制は8月から導入したが、希望制でやっている」「県庁のしばりは弱くなった。5年間で360億円だすから、あとは法人が責任をもて、ということ」などの回答がありました。

また、原発県としての被曝医療については「ホールボディカウンタなどの小さい施設棟があるが、実際の原発苛酷事故の際には対応しきれないだろう。被曝対応は放医研などに頼らざるを得ない」とのお話しもありました。

法人化はまだ始まったばかりであり、評価するのはまだ早い、というのが率直な印象でしたね。
関係者のみなさん、ありがとうございました。


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       毎日新聞・・・・・記者の目:国策に依存する原発城下町・敦賀

◆自治再生で原子力政策の転換を
東京電力福島第1原発の事故が起きてもなお、なぜ立地自治体は原発維持を求め続けるのか。このテーマを追って「この国と原発 第1部翻弄(ほんろう)される自治体」(19~25日朝刊 連載)で、日本有数の原発城下町、福井県敦賀市を取材した。そこで強く感じたのは、「原発マネー」への依存心より、むしろ「国策に貢献する特別な町」という自負心に似た住民意識だ。「国策」にすがらざるを得なかった住民たちの心情を理解し、同じ目線に立って原発問題を考える必要があると思う。

05年春まで3年間、敦賀市で勤務した。6年ぶりに取材する住民たちは福島の事故で動揺しているだろうと予想したが、表面上はそんな様子はうかがえなかった。だが取材を進めるにつれて、複雑な住民感情の深層が見えてきた。

◆事故の危険訴え市議の得票減る

敦賀市議4期目の今大地晴美さん(60)は、今年4月の市議選で初めて「脱原発」を掲げた。既成政党の支援を受けず、環境問題に熱心に取り組んできた。従来は原発について特に言及しなかったが、「福島の事故は人ごとではない。このままではいけない」と考え、選挙で訴えの中心に置いた。事故直後だけに、危険性の訴えは有権者の共感を呼ぶと予想したが、反応は逆だったという。

演説で原発について触れると、聴衆の多くが立ち去っていった。「敦賀では事故は起きない」という反発の声も浴びた。結局、当選はしたものの、得票数は前回より1割以上減った。「ショックだった。(住民は)お上のお墨付きを受けた原子力にすがるあまり、何も考えないようになってしまった」と嘆く。

原発による直接の経済効果は、一般に考えられるよりは限定的だ。機器の多くは県外で製造されているので、系列や下請け企業が建ち並ぶ自動車や電機など製造業の城下町と様相が異なる。

それを補うように投下されてきたのが「原発マネー」だ。敦賀市にこれまで入った電源3法交付金は累計約460億円。巨額の固定資産税や匿名の寄付もある。その大半は公共施設、いわゆるハコモノ建設に使われた。豪華な体育施設や観光施設ができて街は見違えるようになった。だが、こうした施設には維持費がかかり続ける一方、交付金など収入は年月がたつほど減っていく。建設業などを別にすれば、住民たちはさほど恩恵を実感していない。

推進を主張する住民も「別に原子力を好きなわけやない。ないに越したことはない」と口をそろえ、原発に愛着や思い入れを持つ様子はない。では、住民たちの本当のよりどころはどこにあるのか。

それは、原子力が「国策」だという点にあると思う。菅直人首相が「脱原発依存」と述べたことについて、ある市議に尋ねると、「これまで協力してきたのに、はしごを外されてたまるか。国策なのになんでぐらぐらするんや」といら立った声が返ってきた。「国策」の正否はさておき、「国策に協力してきた特別な町」という意識が彼らを支えている。


◆立地地域住民の自負心に理解必要

都市と地方の二極分化が進む中で、原発が来た我が町も思ったほどの発展はない。深く考えるのをやめ、すがる他にないのだ。事故後も原発推進の姿勢を崩さない立地地域に対して、原発から遠い都市部の住民の視線は冷たいように思われる。「原発関連の経済依存から抜け出せない」とか「原発マネーにたかっている」という声さえ聞かれる。だが、「国策に協力」という自負心を理解しないステレオタイプなとらえ方は、立地地域を反発させ、「国策」への依存をさらに強めかねない。

原子力政策は国の限られた利害関係者が「国策」として決め、立地地域の自治体が従う形で閉鎖的に進められてきた。そこには、それぞれの自治体の住民自身がまず考えるという地方自治の精神もなければ、広く国民世論を反映する仕組みもない。これこそが問題なのだ。

原子力に代わる将来のエネルギー源として期待される自然(再生可能)エネルギーは、地域ごとに自立した小規模分散型電源とされる。担い手となる地方自治の主体的な取り組みが不可欠だ。国が過疎地に押しつけてきた原子力とは、いわば対極にある。

これからのエネルギー政策の論議は、「国策」の押しつけがいかに地域住民の意識を呪縛してきたかという反省から始めなければならない。自分の町のことは自分たちで考えて決めるという地方自治の基本に立ち返ること。それが、エネルギー問題を考えるうえで重要ではないのだろうか。・・・・・・・・・


  「国策の呪縛」と「原発マネーの呪縛」は一体ですすめられてきた。当然、住民意識もしばられることになる。
そういう地域として原発立地地域はつくられてきたことは否めない。

ただ、私の記憶には、敦賀市で原発増設の是非を問う住民投票条例制定運動をおこなった時、たくさんの市民に協力していただき、当時の高木市長を「震撼」させた。
そういう市民の心もあるのは間違いない。そして、そういう市民の「気持ち」が3,4号機増設計画をスケジュールどおりにすすめさせなかった、と思う。

民主新代表、自民政治の既視感。保育シンポ開催へ。さようなら、中山三雄さん。

2011年08月30日 | Weblog
NHK・・・・各政党の反応

民主党代表選挙で、野田佳彦財務大臣が新しい代表に選出されたことについて、自民党県連の稲田朋美会長は「代表選挙で復興や経済対策を具体的に語れない民主党は政党ではなく、政策論争がない中での代表に総理の資格はない。この2年間、国民に約束したことは何一つ守られず、即刻、衆議院を解散すべきだ」としています。
公明党福井県本部の石橋壮一郎代表は「震災の被災地の生活再建と、復旧・復興、国民生活の安定は待ったなしだ。新代表には遅れている原発対応や円高などの経済対策、第3次補正予算の編成など、当面の課題に対し、速やかな取り組みを求めたい」とコメントしました。

共産党福井県委員会の南秀一委員長は「野田氏はアメリカ軍の普天間基地の移設は言わず、原発の再稼働、消費税の増税を明言している。これは民主党の公約違反であり、国民への裏切りである。野田氏がこの道を進める限り、国民の信を失い、早晩、行き詰まらざるをえない」とコメントしました。

社民党福井県連合の若山樹義代表は「誰が代表に選ばれても今の民主党では党内一致は望めず、むしろ、政策の違いで対立が明らかになり、政権運営が不安定になることは否定できない。社民党は今後、新政権を見定め、是々非々で対応したい」とコメントしています。・・・・・・


野田氏が日本の舵取りを担うことになったが、各党や街の声もきびしい。

消費税増税や、TPP推進、高校授業料無償化見直しなど国民との約束を破る政治をすすめることは許されませんね。

とくに、原発問題では、電力事業者や安全委員会という、福島原発事故の「戦犯」に、ストレステストの評価をさせて、年内には再稼働させる計画はとんでもない。

「首のすげかえ」では国民の支持はえられない・・・・・自民党政治の既視感だなあ。



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昨日は、打ち合わせ、お通夜、会議などでした。


福井の保育をよくする会の会議では、シンポジュウムが計画されました。保育新システムで、保育園入所は自己責任となり子育てが大変に?10月8日午後2時から福井市内で開催を予定しています。詳細はまた、お知らせします。子育て中のみなさんも、これから子育て予定のみなさんも、予定表に入れといてくださいね。


お通夜は近所の中山三雄さん。自営業の傍ら、演劇活動などでも重鎮でした。
わたしが落選後にあいさつに伺ったとき、「佐藤さん、でた票以上に、あなたへの期待は高い。また、がんばりなさい」と励ましていただいた。この言葉にどれほど励まされたかわからない。今春の投票日にも、「佐藤さんには入れてやらなあかん」と病院から病身をおして、投票所に向かったとお聞きした。
4月にご自分のお通夜の打ち合わせをお寺さんとすませていた、と通夜の席で聞いた。
スピーカーから、「ようきてくんなったのう」と生前の中山さんの声が流された。冬山へのチャレンジや、演劇に打ち込んだことなど、ご自分の生き様を参列者に語られました。お世話になりました。合掌。



原発問題を論じない民主党代表選挙を福井県民は嗤う。

2011年08月29日 | Weblog
赤旗・・・・・民主党代表選 政策論争なし「異常」


  日本共産党の小池晃政策委員長は27日、テレビ朝日系の「朝まで生テレビ」に出演し、民主党代表選挙、原発問題やエネルギー政策で他の出演者と意見を交わしました。

 「新総理は日本を救えるのか」がテーマの番組では、民主党代表選挙について、「内閣改造みたいだ」(ジャーナリストの上杉隆氏)など批判的な声が相次ぎました。小池氏は「首相を選ぶ選挙で自民党政権時代も含めてこれほど政策論争がない選挙はない」と指摘しました。

 原発問題では小池氏は、世論調査で国民の7割が撤退と答えていることを紹介しながら、復興問題やエネルギー政策が「全然議論にならないのは異常だ」と述べました。

 「共産党は原発に賛成だ」と述べる司会の田原総一朗氏に対し、小池氏は原発建設に反対してきた日本共産党の一貫した立場を説明。再稼働を前にしたストレステスト(耐性試験)について、「聞けば聞くほどストレスを感じる」と述べながら、電力会社が実施し、原発推進機関の経済産業省の下にある原子力・安全保安院が評価する「究極のやらせテストだ」と批判しました。

 東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏は「小池さんに賛成だ」と応じ、「ストレステストの客観性が信頼できない」と語りました。

 円高問題では、金融政策に話が集中するなか、小池氏は「いくら金融緩和をしても、そのお金が国内需要にまわらなければ意味がない。賃上げや雇用政策で日本経済の体質を変えないといけない」と述べ、内需をあたためる政策転換の必要性を強調しました。・・・・・・・・・

   

まさに復興問題やエネルギー政策が全然議論にならないのは異常としかいいようがありません。逆に言えば、「違いがだせない」ということかもしれません。

年内にもストレステストを終えて、再稼働を認めていく、というのですから、政治家、官僚、電力事業者の「合格の結論ありきの、やらせ試験」です。
こんなことでは国民の支持は得られないでしょう。

いまこそ、県民の命と安全を最優先にする立場で福井県庁はじめ地方自治体がしっかりするべきときです。

かつて、アメリカ、旧ソ連の原発事故がおこった時、「原発大事故、つぎは日本だ」と警告がつづけられました。
その警告を無視して、「安全だよ」とやりつづけた結果が福島原発事故です。

いまの調子では、「原発大事故、今度も日本だ」となりかねません。

福島事故をうけてなお、原発に固執し変わらない政党、政治家、行政は、「日本という国と国民を沈没させる」存在と批判されるべきでしょう。


京都で大学の同窓会、原発経済学の学習会

2011年08月28日 | Weblog
     昨日、今日は大学時代の同窓会が京都で開かれ参加しました。また、原発のコスト論などの問題をわかりやすく解明している立命館大学の大島先生のお話しもお聞きしました。

     
     同窓会は有志のみなさんが「君の当選を祝う」として開いていただきました。ホテルに着くと、「佐藤様当選祝賀会」との大きな看板が・・・・!びっくりしました。
宴会では、私の話しなどそこそこに、当時の仲間たちのことや、近況報告、共産党への注文などあいつぎ、夜遅くまで杯をかさねました。
まあ、30年以上前の話ですが、思い出話にもいろんなエピソードが語られ、楽しいひと時でした。

今日は、「お寺めぐり」。暑い中、てくてくと京都を歩きました。このような「時間と空間を超えた」出会いは歓迎ですね。
また、久しぶりに赤旗日刊紙を購読しようか、という方もおられたりして、嬉しかったですね。

     
     立命館大学の大島先生の論文や主張は最近、雑誌をはじめ、いろんなところで取り上げられて注目されている方です。20年ぐらい前から原子力発電や再生可能エネルギーの「経済学」を研究されてこられたそうですが、注目があつまったのは最近のことだそうです。しかも、とっかかりはネットだったそうです。
福井県出身の先生ですので、「原発利益共同体の経済学」にどっぷり浸かった福井をどうするか、についても知恵をお借りしたいものです。


大阪の日本共産党木津川南地区委員会主催の原発ゼロシンポのパネリスト。大変な熱気でした。

2011年08月27日 | Weblog
昨日午前中は、知り合いの親御さんの不幸の連絡がありきゅうきょお悔やみにかけつけたり、頼まれていた原稿の締切日だったため、「こもって仕上げる」などしました。
午後からは、大阪へ。日本共産党木津川南地区委員会主催の原発ゼロシンポのパネリストとして参加するためです。
しかし、慣れない大阪。市バス乗り場をみつけ、路線を探しましたがみつけられず、係員に聞いたら「あ、そこは乗り換えないといけない。地下鉄の方がいいですよ」と言われ、地下鉄乗り場へ地下の繁華街を移動。


すると古本屋が。地下街に古本屋か、としばし休憩。福井県出身のアチャコのことなどかかれている前田勇「上方 まんざい 800年史」を1500円で購入。しかし、若い男性、女性がつぎつぎ入ってきますねー。


シンポの会場は、区役所の2階ホール。大きな会場です。
最初は、38歳の女性地区委員長、能勢みどり委員長の開会あいさつ。元気印の委員長です。原発事故で自殺された高齢者のお話には、隣の男性が涙をぬぐっておられました。
滋賀農民組合連合会会長の北村さんの特別発言。ごあいさつした際には「敦賀は国鉄、セメントでした。交流してました」と。

パネリストは、元京大原子炉実験所教員の岩本智之さん、共産党中央委員会政策委員会事務局長の寺沢亜志也さん、と私。
大変な方々に囲まれました。司会は前府議の小谷みすずさんです。

岩本先生は「難しい話をわかりやすく」のお手本のような方でした。「ほあんいんあほ」という回文などで笑わせます。原発の技術的話しで会場がなんども沸いた光景ははじめてみましたね。寺沢さんは党中央委員会の提言を解説、私は県政・県議会の動向や使用済み核燃料プールの増設計画の問題などお話ししました。


会場からも、相次いで質問の手があがりました。「新築の家にソーラーをつけた。消費量より発電が多い。こういうことをやっていけば、原発も不要になるのではないか」「東京から避難している。原発がなくならない限り、どこにいても危険がある。マスコミは『大丈夫・・・』と報道しているが・・・」「20msvまで安全などと言われたが、歯科で700枚のレントゲンをとるのと同じだ」「Mark1の問題は」「ヨーロッパの原発の冷却方法は」「鉄工団地の業者も仕事がない。マイクロ風力など地元業者がとりくめるように自治体が応援してほしい」などなどたくさん!それでも時間がなくて質問を打ち切るほどでした。

終了後は、なんと党員の方のお宅をお借りしての「打ち上げ交流会」。ここでもみなさん談論風発。大阪のパワーの力を実感しましたね。
みなさん、ありがとうございました! 福井の原発ゼロへ、連帯してがんばりましょう!





福井市文化協会60周年式典など。人気漫画「ドボン&ウズ・メメス」の葛西映子先生から漫画とメッセージ。

2011年08月26日 | Weblog
昨日は、森林・林業活性化大会、福井市文化協会の60周年式典、共産党の会合などでした。
福井市文化協会の60周年記念式典と祝賀会には、各分野のみなさん300名くらいがお集まりで大盛況でした。ご近所の方や、古里の方などいろんな方々とお会いしました。みなさん、がんばっておられるのですねー。長年にわたって各分野、また協会組織の運営にたずさわられてきたみなさんが一堂に会して壮観でしたね。元気をいただきました。
     
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赤旗日曜版に連載された人気漫画「ドボン&ウズ・メメス」の作者の葛西映子先生が、私の議会だよりに漫画とメッセージを寄せてくださいました。ファンの方、ご希望の方、先着50名におすそわけします。ご希望の方は住所、氏名、電話を明記して、mmasao.sato@gmail.comまで。「議会だより希望」と書いてご連絡ください。
福井市内の方には新聞折込などでお届けする予定です。


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      NHK・・・・足羽川ダム 必要性を検証

      池田町に建設が計画されている足羽川ダムについてその必要性を検証する方法を検討する会合が25日、福井市内で開かれ、国からダムに替わる治水の方法として25の案が出され、今後、検証作業に向けてさらに案を絞っていくことになりました。

国はダムに頼らない治水を目指すとして計画中のダム事業の見直しを行っていて、県内では3つのダムで必要性の検証が進められています。このうち、国が池田町に計画している足羽川ダムについて、検証方法を検討する会合が福井市の福井河川国道事務所で開かれ、国や県のほか、流域の自治体の代表者などが出席しました。
会合では、国土交通省の担当者から足羽川ダムの代替案として河川の堤防のかさ上げや、河川の掘削、流域の学校や公園などに雨水を貯めるタンクを設置する方法などあわせて25の案が出されました。これらの案はいずれも問題ないとされ今後、25の案を2~5程度に絞って治水の効果やコスト面などで従来のダム事業と比較し、ダムの必要性の検証が進められることになります。・・・・・・・


      先日の県への要望交渉でも議論した。「いかに早く、安く」治水効果を高めるか。ダムありきではない議論があらためて必要でしょう。ダム完成には、数十年の歳月と1000億~1500億もかかるのですから。
先の新潟豪雨でも減災効果を発揮した堤防強化・かさ上げ、遊水地の借り上げ、などに注目したいですね。

福井県と交渉。「関電の使用済み燃料プール増強は認めるな」と要求。原子力教育の見直しは実現!

2011年08月25日 | Weblog
昨日は、西村きみ子福井市議や玉村正夫越前市議、宮崎治宇蔵小浜市議らとともに福井県庁に要望交渉をおこないました。午前10時から夕方5時までみっちり。県庁側は入れ替わりますが、こちらは「ふーっ」。

内容は、原発からの脱却など県民の安全、暮らしと福祉に関わる65項目。

原発からの撤退計画を考えるよう求めるとともに、県内原発で使用済み核燃料プールのスペースに余裕がなくなってきていることから増設が検討されている問題を指摘し、これ以上認めないよう求めました。また、原子力防災対策では県内一円へのモニタリングポスト増設や安定ヨウ素剤配備を求めました。
税の徴収の問題では、県地方税滞納整理機構が、法的権限のない差し押さえなどの滞納処分ができるかのような活動をしているとして是正を求めました。

県側は使用済み核燃料プールについて、「特に関西電力は2010年代後半には厳しくなる。事業者で対応を考慮しているであろう。具体的な計画は知らない。今後の発電所の安全性にとっては大きな問題だ」とのべました。

また、私が6月議会でとりあげた学校現場での原子力エネルギー教育について、県側は「計画している原発施設見学や、電力事業者による研修などは見直すよう指導している」と答えました。福島原発事故を受け、こどもたちへの一方的な原発推進教育の是正がされることになったことは当然です。

滞納整理機構の活動については、「滞納処分を執行することで生活が著しく窮迫させるおそれがあるときは執行を停止している」と回答。これに対し、党側は「市と分納誓約したのに機構から差し押さえの通知が来た事例がある」と厳しく指摘しました。

北陸新幹線の県内延伸計画も問題になり、わたしたちが求めた県民意識調査に、県側は「予定はない」と回答。党側は「デメリットも示して県民の意識調査をすべきだ」と重ねて求めました。



原発マネーと地方政界。原発マネーを受け取りながら、「原発をどうするか」の議論でいいのか。

2011年08月24日 | Weblog
         読売・・・・・佐賀県議会原子力安全対策等特別委員会の木原奉文委員長(58)(自民)の政治団体が、2009年に九州電力幹部ら9人から計6万5000円の個人献金を受けていたことが23日、わかった。特別委は同日午前、九電の「やらせメール」問題を審議する予定だったが、一部議員から「公正な議論ができない」と批判が出て紛糾。特別委は開始が3時間遅れ、木原氏は謝罪し、近く委員長を辞任する意向を示した。


 木原氏の政治団体「きはら奉文後援会」の政治資金収支報告書によると、09年2~3月に当時の原子力管理部長が2万円、佐賀支店長が1万円、副支店長ら7人が各5000円の計6万5000円を寄付した。

 当時の原子力管理部長は、現・原子力発電本部副本部長の中村明・上席執行役員。やらせ問題を調査している九電第三者委員会から提出を求められた資料について、社内で廃棄を指示した。・・・・・・・・・



        「政治とカネ」の問題は、中央世界だけではなく、地方政界にも及ぶ。
とくに、原発マネーと総称される巨額のマネーは地方自治体、政党、政治家に流れ込んでいることはこれまでも明らかになっている。
「法的には問題ない、合法だ」とか「しかし、誤解をうける面があった」などいろんな場面で語られてきた。

福井県内の政党、政治家も、いま、これだけ原発をどうするか、が問われている時に、従来のように、「法律違反ではない」と電力事業者やその関係者からの献金やパーティ券購入という形の「支援」をもらいながら原発問題を議論することはできなくなった、と認識すべきだろう。

         原発マネーを受け取り続けながら、「原発推進」の結論をだすようでは、県民からみれば「背任」ということになりかねない。

いうまでもなく、日本共産党はそのような原発マネーとは無縁の政党。だからこそ、国民、県民の命と安全最優先でがんばることができるのです。


         昨日は、福井県内の共産党議員の会議や新日本婦人の会のみなさんとの懇談でした。
議員会議では、9月議会で原発問題や原子力防災にどう取り組むか、など議論しました。今日は、福井県との要望交渉です。

福井県から共産党市議らが岩手県へ救援活動に。向田邦子「ヒコーキ」と「ゲンパツ」

2011年08月23日 | Weblog
           昨日は、共産党の会議や訪問活動でした。「うちの息子は赤旗の囲碁大会によく出ていましたよ」と言われました。今年のしんぶん赤旗主催の囲碁大会、将棋大会は大震災の影響のため中止となっています。来年のご参加をお待ちしています。

           昨日から、鈴木福井市議、畑野坂井市議、上原敦賀市議らが救援活動で岩手県入り。代表戦で党内闘争を繰り広げ、被災地救援や国会審議を遅らせている民主党。違いが際立ちますね。



           天声人語・・・毎週のように乗っても、離着陸の時は平静でいられない。飛行機が苦手な向田邦子さんは、空の旅となると縁起を担ぎ、乱雑な部屋から出かけた。下手に片付けると「万一のことがあったとき、『やっぱりムシが知らせたんだね』などと言われそうで」(ヒコーキ)▼この一文が出て3カ月後、彼女は台湾で万一に遭う。51歳の急逝から30年が過ぎた。妹の和子さんによると、部屋はいつになく整理されていた。人気脚本家が随筆や小説で輝き始めて5年、直木賞の翌年だった▼生涯は昭和で完結した。戦争から平和、経済大国へ。激動下の日常を素材に、女と男、家族の機微をすっきりした筆致で描いた。己を笑う強さと優しさは時代を超えて愛される▼小さな幸せを書かせたら独壇場だ。「私の場合、七色とんがらしを振ったおみおつけなどを頂いていて、プツンと麻の実を噛(か)み当てると、何かいいことでもありそうで機嫌がよくなるのである」(七色とんがらし)。ささやかな起伏を捉え、味わう感性は「昭和限り」だろうか▼多磨霊園を訪ねた。本をかたどった墓碑に〈花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る〉。森繁久弥さんによる慟哭(どうこく)の筆だ。あでやかな花の前で香煙がゆれる。ツクツクボウシが鳴いていた▼いま、こぼれた花の大きさが恨めしい。向田流の変哲もない泣き笑いが、どうにも恋しい震災後である。何から逃げるというのではなく、日々ちょっとしたことを抱きしめ、明日の糧にする。そんな生き方もある。 (8・22)・・・・・・・


          いまもテレビドラマとなっている向田作品。赤旗日曜版に書いていたこともある。
「小さな幸せ」がうならせる。コンビニ弁当ではこうはいかない。
消しゴム版画家のナンシー関は、時事・芸能を切り取って読者に提供した。鮮やかさ、読みの深さ、向田と共通するなあ、と思う。
ナンシー関なら、民主党代表戦や原発事故をどう切り取りとるか、見てみたい。


                    ★


           NHK・・・・耐震データ 全事業者再調査指示へ

          佐賀県の玄海原子力発電所で耐震性の評価に使われたデータに誤りが見つかった問題で、関西電力でも福井県の高浜原子力発電所でデータに誤りが見つかりました。これまで、一部の電力事業者だけにデータの調査を指示していた経済産業省の原子力安全・保安院は、改めてすべての電力事業者に調査を指示することになりました。

九州電力の玄海原発3号機では、先月、耐震性の評価に使われたデータを調査したところ、委託した業者が入力したデータに誤りが見つかり、原子力安全・保安院が、このミスをした業者に委託していたほかの電力事業者にデータの調査を指示していました。こうしたなか、関西電力が、玄海原発と異なる委託業者が入力を行った福井県の高浜原発の3号機と4号機を独自に調査したところ、データに誤りが見つかったということです。

このため原子力安全・保安院は、どの業者に委託したかに関わらず、耐震性の評価でデータの入力に誤りがないか改めて調査するようすべての電力事業者に指示しました。これによって、すべての電力事業者が再度耐震評価の見直しを迫られることになり、定期検査中の原発を動かす前の新たな安全評価、いわゆる「ストレステスト」の実施にはさらに時間がかかるおそれが出てきました。原子力安全・保安院の小林勝耐震安全審査室長は「玄海原発での入力ミスは特定の業者の問題だという先入観を持ちすぎた。指示を重ねて出さざるをえなくなったことについては反省したい」としています。・・・・・・・・


           「アンゼンデス」とはじきだしたコンピュータの解析結果も入力データが間違っていたのではどうしょうもない。
コンピューターの解析に頼りすぎる「専門家」ばかりになったのも不幸なことだろう。

           かつての「もんじゅ」ナトリウム事故の温度計さや管の設計の際も、職人は「こんな形状はダメ」と指摘していた、と読んだことがある。
コンピュータでの設計を「採用」した結果が、職人が憂慮した結果となった。
職人の「感性」も「昭和限り」では心もとない。

9条の会北陸交流会に参加しました。子育て世帯を「人質」にする権力闘争をやっている場合ではありません!

2011年08月22日 | Weblog
昨日は富山市に北陸3県の9条の会メンバー約100名が集まっての交流会に参加しました。わたし自身が、9条の会ふくい、福井市9条の会で役員をしていることもあり参加したのです。
9条の会事務局で憲法会議代表委員の川村さんの講演で、来春むけた民主、自民の改憲策動や、大震災を逆手にとった私権を制限する「緊急事態」想定の動きなど情勢を学びました。こんな政党同士の「大連立」などとんでもありません。
また、福島原発事故で展開された米軍の「トモダチ作戦」について、外務省幹部もこれまでできなかった有事を想定した訓練ができた、と評価しているとの話しには、怒りがこみあげてきました。かつての戦争も国民の命は国家によって簡単に奪われました。憲法改憲で、「再来」を許してはなりません。

その後、各地の9条の会の活動交流。9条の会としては「原発の賛否は問わない」という立場ですが、学習会の開催など福井県からの報告もあり、議論をよびました。
また、8月15日や9月9日に地域のお寺さんで鐘をつく行動、や紙風船・煎餅セットなど多彩なグッズづくりなど「楽しくつづける活動」が大事だなあ、とも思いました。
民主、自民が「96条改憲の議員同盟」をつくり、「粘り強く」改憲を計画している時に、平和の憲法守りたい勢力も9条の会をはじめとして「粘り強く」活動を広げていくことが大切ですね。

9条の会の活動に興味がある・・・参加したい・・・とお考えのみなさん、お気軽にお問い合わせください。
あなたの町にも9条の会がありますよ。

9条の会ふくい事務局  090-3888-9291






佐々木衆議院議員・・・・・・・このところ永田町のニュースと言えば、民主党の代表選挙のことばかりで、少々食傷気味です。誰が出馬の意向を固めたとか、誰が誰を支持するとかしないとか。……国会のエレベータや廊下で民主党の議員に会っても、多くがソワソワしています。だいたい被災者・国民を置き去りにして、こんな「代表選び」をやってる場合でしょうか。
 
 小泉総理が辞めた後、安倍――福田――麻生――鳩山――菅――○○と。……総理の“1年交替原則”がすっかり定着しまった感があります。この間、自民党から民主党に政権が交代しましたが、この「法則」だけは厳格に貫かれているのです。それだけではありません。政権交代したにもかかわらず、政策の内容も自民党政権と何が違うのか、ほとんど区別が付かなくなってきました。民主・自民・公明の3党が、国民に隠れ「密室協議」をするたびに、政策の均一化が深まっているのです。自民党と公明党が、
 民主党のマニフェストを放棄するよう執拗に迫り、民主党が唯々諾々とそれに従っているからです。

  2011年度限りで「子ども手当」を廃止し「児童手当」に戻す。――ここには、それが典型的に現れています。どう考えても民主党が自民・公明両党の軍門に下ったとしか言いようがありません。
  それにもかかわらず、民主党は「子ども手当は存続している」と、さかんに言い逃れをしています。口で言うだけでなく、ついに、それをビラにして地方組織などに配布したのです。このビラには「誤解しないでください。『子ども手当』存続します」と、大きな見出しで書かれています。黙っていないのは、自民党と公明党です。「ビラを撤回・破棄せよ」というのです。
  
 政党間のいざこざなら、放っておいても良いのですが、それが国会の日程にまで大きな影響を及ぼしているのです。11日(木)に開かれる予定だった議院運営委員会の理事会は、暗くなるまで待たされたあげく、結局、開かれないことになり、予定されていた12日(金)の本会議もなくなり、結局23日(火)に延期になりました。――ビラひとつのことで、国会全体の日程が振り回されるなどというのは極めて異常です。
  
9月まで延長していた「子ども手当」は、10月から「児童手当」に近い形に変更され、来年度4月から「児童手当」に戻ることになります。そのため、現行の子ども手当の支給額1万3000円が1万円に減額される世帯が生まれ、少なくない子育て世帯に実質負担増を押し付けることになるのです。
  10月から3月までの手当法案は、23日(火)午前の衆院厚生労働委員会で審議・採決される予定になっています。ところが、自民党の情報では「厚労の現場ではその審議が多少もめるかもしれない。本会議に間に合うかどうかという話がある」と。――ほんとうに、いつまでゴタゴタするのでしょう。
  3党の「密室協議」で、国会や国民全体が振り回されるのは、到底容認できるものではありません。・・・・・・・・・


   子育て世帯を「人質」にして権力闘争を繰り広げる民主、自民、公明にはいいかげんにしてもらいたい。
はやく大震災からの復興支援を!原発事故を収束させ、万全の放射線調査と国民の健康を守れ!

  




福井で「原発ゼロめざす福井県集会」、400名が参加。私も報告しました。雨の中、元気にデモ行進も。

2011年08月21日 | Weblog
NHK・・・・・集会とデモ行進で原発廃炉訴え

東京電力・福島第一原子力発電所の事故を受けて、20日、原発に反対する市民団体が福井市内で集会とデモ行進を行い県内にあるすべての原発の廃炉を呼びかけました。

これは県内の住民や労働団体などで作る原発に反対する市民団体が行ったもので、県内をはじめ大阪や京都などから400人余りが参加しました。福井市のフェニックス・プラザで行われた集会では、市民団体の代表者や原発に反対する活動を行っている人たちが次々と壇上に立ち、「高速増殖炉『もんじゅ』は水や空気に触れると燃えるナトリウムを使っており、福島第一原発のような事故が起きれば対処できない」とか、「子どもたちのためにも原発に依存しない町づくりを進めよう」などと述べ、県内にあるすべての原発の廃炉を訴えていました。

このあと、参加者たちは福井市中心部のおよそ2キロをデモ行進し、「原発をなくし、自然エネルギーへの転換を」と書かれた横断幕を持って「福島を忘れるな」とか「危険な原発をすぐ止めろ」などとシュプレヒコールをあげていました。・・・・・・・・・・




昨日は、「原発ゼロめざす福井県集会」でした。賛同者を代表して福大名誉教授で科学者会議の山本先生があいさつ、そのあと、敦賀市から新婦人の戸嶋さん、原発の安全性を求める嶺南連絡会の河内さん、そして私が報告をおこないました。原発反対福井県民会議の小木曽事務局長がもんじゅをめぐる問題を中心に特別報告をおこないました。
大阪、京都の労働組合代表からの連帯あいさつにつづき、吉井英勝衆議院議員が記念講演をおこない、福島原発事故は人災だ、と指摘し、構造的な原発利益共同体の問題点を明らかにしました。

集会後は、あいにくの雨模様でしたが元気に、「原発なくそう!」とデモ行進。私も、吉井衆議院議員、科学者会議の山本先生、原発問題住民運動連絡会の多田代表委員らとともに、隊列の先頭を歩きました。市民のみなさんの関心も高かったですね。みなさん、ご苦労様でした。ひきつづき頑張りましょう!

その後は、労働組合のみなさんとの懇談会、老人保健施設「あじさい」の夏祭りなどでした。

いよいよ本日!「原発ゼロめざす 福井県集会」。午後1時半から 福井市フェニックス・プラザ

2011年08月20日 | Weblog
   

    いよいよ本日となりました!

「原発ゼロめざす 福井県集会」。午後1時半から 福井市フェニックス・プラザです。
講演する吉井英勝衆議院議員は福島原発はじめ全国の原発の津波対策、地震対策の不十分さなどを国会で追及されてきた第一人者です。ぜひ、お聞きください。

大阪、京都からの連帯の挨拶も予定しています。私も訴えます。


集会後は、原発ゼロをかかげ、福井市内をデモ行進します。ちょっとお天気が心配ですが・・・・・。

世界でも有数の原発集中地、福井から「原発ノー」の声をあげましょう!


            ★



昨日は、県議会の議会運営委員会や改革検討会議、新幹線問題の会合、生活相談などでした。

9月県議会は9月14日に開会することが決まりました。
私を通じて、請願・陳情を希望される場合は、早めにご連絡ください。

一般質問は、9月21、22日の予定です。

福井県政にたいするご要望・ご意見など、どしどしお寄せください。

お待ちしてまーす。


南越革新の会の原発学習会。いよいよ明日は、原発ゼロめざす福井集会。午後1時半、フェニックス・プラザへ

2011年08月19日 | Weblog
今日の福井新聞2面には子ども手当てをめぐる問題で私のコメントも載っています。民主・自民の「野合」のなかで子ども手当て廃止・負担増や高校授業料無償化見直しなど、「自民への先祖がえり」。子どもを狙い撃ちする卑劣な政党・政治家たち。ひどいなあ。

昨日は、南越革新の会主催で越前市で「原発ゼロめざす学習会」でした。わたしが共産党の政策や県政・県議会の状況を1時間ほどお話しさせていただき、その後質疑応答。
参加者のみなさんからは「以前は越前市ではヨウ素剤を区長宅に配備していたが今はやめてる。共産党の考えは」「原発事故に備える範囲を福井県はどのように見直そうとしているのか」「使用済み燃料がたまっていくとどうするのか」「北海道では原発の運転再開を認めたが、福井県の動向は」など活発な質問が寄せられました。
地元の前田修治市議も参加され、越前市議会の議会だよりも配られました。
これからさらに運動を盛り上げていきましょう。


さあ、いよいよ明日は「原発ゼロめざす 福井県集会」です。国会で原発の地震津波対策のずさんさなどを追及してきた第一人者・吉井英勝衆議院議員がお話しします。
また各分野からの報告、近畿からの連帯あいさつも予定されています。
「福島原発事故を福井で繰り返さないために!」。いま、問題を知った私たちが行動をおこしましょう。

明日午後1時半、福井市フェニックスプラザにお集まりください。

集会後は、福井市内デモ行進もおこなわれます。こちらもぜひ、ご参加ください。

では、明日お会いしましょう!



もうあれから10年か、えちぜん鉄道

2011年08月18日 | Weblog
NHK・・・・えちぜん鉄道 自立を求める

厳しい経営状況が続くえちぜん鉄道の経営のあり方を検討する協議会が、17日福井市で開かれ、沿線の自治体が赤字を全額補填してきたこれまでのやり方が改められ、えちぜん鉄道の自立を求めることになりました。
協議会には、県の担当者や沿線の自治体の市長や町長など10人余りが出席しました。
沿線の自治体や県ではえちぜん鉄道設立から10年間の支援の枠組みが期限を迎えることから、平成24年度以降の支援の枠組みについての素案が示されました。

素案では、沿線自治体が赤字を全額補填してきた方針を改め、鉄道の運行に必要な経費に限ることや、県からの設備投資の補助も車両や橋りょうなど早期に更新が必要なものに限定するとしています。
この結果、沿線自治体が負担する総額は、6億5000万円少ない、21億9000万円となり、県が行う設備投資の支援もこれまでの約半額の19億7000万円にとどまることになります。

今回の素案では、えちぜん鉄道が「地元にとって不可欠なインフラとして定着してきた」として自治体の援助に頼るのではなく、企業の経営努力を強く求めていて、沿線の人口の減少が進む中でどのように利用の促進を進めるかが今後の大きな課題となります。
協議会では、今回の素案をもとに利用促進策についても議論を重ね、次回の10月の協議会で、正式に支援策をまとめることにしています。・・・・・・・・・



もうあれから10年か、と思う。京福電鉄が二度の死傷事故をおこし、経営を放棄。電車廃線の恐れがつよまった。
地元住民のみなさんの熱心な存続の願いにこたえ、わたしたちもがんばった。
しかし、当時の県議会議員の過半数は廃線派、とみられていた。
沿線自治体の地元の自民党県議が「私はバス転換でいいと思う」と委員会で発言し、民主系議員が「先生、よく言ってくれました」とエールをおくるなど政治的には厳しい局面だった。水戸黄門のように「後ろからばっさり」と感じ、冷や汗がでた。沿線首長のなかにも「バスでいい」と発言されている方もおられた。

電車は線路を走るのであり、すべての沿線自治体の合意・協力なしには存続できない。共産党の市会議員、町会議員と私は沿線の市長、町長をまわって存続への協力をお願いしたりした。当時の自民党県議だった坂川優さんも「ここは自共共闘だ」などと言ってそれぞれの立場で奮闘した。

結果は、住民のみなさんの大きな声が行政や議会を動かすこととなり、電車存続がきまった。降りることがなかった遮断機がおり、武骨だがあざやかなボディの「えちぜん鉄道」の電車が目の前を通過した時は本当に感激した。

10年たって、あの時の決断と運動は正しかったと思う。
人口減少、厳しい財政のなかで、どの分野でも容易でない展開が予想される。
交通分野もそうだろうが、だからこそ、高齢化時代にふさわしい交通、地域を支えるのに必要な交通システムこそ行政の支援で創造していくことが必要ではないか。
地域の発展も、人間の身体同様、動脈だけでなく、毛細血管も働いてこそ、だ。

自民党政権打倒で国民の支持を得た民主党が、「大連立」?民意を否定するのか。

2011年08月17日 | Weblog
        赤旗・・・・民主代表選 「大連立」発言相次ぐ

       原発に無反省の自公 政権「復帰」許すのか
 
       「ポスト菅」をめぐる民主党の代表選が急速に本格化し、同党と自民、公明両党との「大連立」や、民自公3党の協力体制を求める動きが強まっています。

代表選出馬の意向を示した野田佳彦財務相は「救国内閣をつくるべきだ」などとし、自民、公明との大連立を目指す意向をいち早く表明(13日)。14日のNHK番組でも「与野党協議ではなく連立も視野に入れる。意思決定を迅速にしてお互い責任を持ち合う体制がいい」と述べました。

 岡田克也幹事長は野田氏の表明について「当然、そういう考え方はあっていい」としつつ、「最初からはなかなか難しい。まずは協力を積み上げ、その延長線上に部分連立や大連立があるかもしれない」と語りました。

 また、自身の出馬には否定的とされる前原誠司前外相も14日のフジテレビ番組で「大連立を1年程度は政策を決めてやるべきだ」とし、震災復興、財政再建、衆参両院の定数是正などを課題として示しました。


自民もエール

 これに対し、自民党の谷垣禎一総裁は11日、野田氏について「思いつきをつぎつぎと打ち上げる方ではない。がんばってもらいたい」とエール。石破茂政調会長は12日の記者会見で、「子ども手当や赤字国債発行法案をめぐる協議で、民主、自民、公明3党の信頼関係は深まっており、自民党からこの関係を捨て去ることはない」と述べ、民主党が公約投げ捨てを引き続き進めることを前提に協力関係を築く姿勢を示しました。

 「大連立」・3党協力の素早い連呼の背景には、「安定政権」を口実に「大連立」を既定の流れにするという狙いがあります。

 民主・自民・公明の三党合意で、民主党がマニフェストに掲げた主要政策を投げ出し、完全に自民党に同化を遂げた段階で、「大連立」の条件と危険が強まっていることは重大です。


国民と矛盾が

 「読売」11日付「社説」が「新首相の下で復興体制確立を」で「大連立、閣外協力」を呼びかけ、消費税増税、原発再稼働、原発輸出などの成長戦略立て直し、環太平洋連携協定(TPP)への早期参加を求めているように、大震災・原発事故という危機のもとで、これまで狙ってきた悪政を一気に押し通そうとしているのです。

 しかし、それは自民党政治の“チェンジ”を求めた2年前の総選挙での国民の審判に逆行するもので、国民との矛盾がいっそう深刻化することは避けられません。自民党と民主党に基本的な違いは何もないことを自ら証明するという点では、政権交代可能な「二大政党」体制の破たんをさらすことにもなります。

 しかも、自民党・公明党には世界有数の地震・津波国である日本に危険な原発を建設し、「安全神話」をふりまいて今回の過酷事故を招いた最大の責任があります。それへの反省を明確にしないまま、政権「復帰」を認めていいのかが厳しく問われます。

 民主党内からも「原発依存の引き下げも明確にできず、増税、TPP推進で『大連立』に向かうというのは最悪の方向」という声が漏れてくるのは当然で、党内矛盾も拡大せざるを得ません。・・・・・・・・・




       まあ、ひどい話だ。「なんのための政権交代だったのか」という政党としての根本、国民の審判にたいする誠実さが問われる。
「政治の世界だ、なんでもありさ」というおかしなことを続けていたら、日本はますます沈んでいくだろう。
福島原発事故をうけてなお、原発推進をかかげる政治勢力と組むとはそういうことではないか。

     福井県議会の民主党議員と雑談していたら、「政権交代の公約をつぎつぎ投げ捨てて、国会議員は勝手にやっている」「代表戦も自分たちだけでやろうとして、地方には選挙権をあたえないつもりだ」「勝手にやれば、という気持ちになる」と。冷静な口調ながらも怒り心頭であることがうかがえた。

      国民、支持者と最前線で向き合うのが地方議員や党員。それは共産党でも民主党でもおなじこと。
国民の気持ちを忖度しない政権政党が延命目的で野合しても、寿命はしれている。民主党県議の苛立ちは国民の苛立ちでもある。