昨日は福井県議会が開会しました。
10時から議会運営委員会で議事日程などの確認、11時過ぎから本会議が開会しました。
知事が、提案理由説明のなかで、県職員の退職手当削減を提案し、本会議が休憩。
午後から総務教育常任委員会が開催され、高等学校の教職員組合からだされていた周知期間をじゅうぶんとることを求める陳情とともに審議をおこないました。
私は、周知期間の問題で、発行の日付も、実施予定日もはいっていない通知を退職予定の教・職員にくばり、組合交渉では「公文書ではない」などと説明していたことを述べ、周知したことにはならない、と厳しく批判しました。そして、年度内に実施する石川、富山両県などと比較しても27日可決、28日公布で、翌日から施行という事実上周知期間をもうけない福井県のやり方は問題だ、と主張しました。
委員会採決では、民主議員が退席し、私だけが反対、自民議員の賛成多数で可決されました。
その後、本会議が再開。総務教育常任委員会の仲倉委員長が報告、私が反対討論をおこないました。
討論にたったのは私だけでした。
採決では、民主会派議員のうち、野田、山本、玉村の3名の議員と、山田議員が退席しました。反対は私だけで、自民、民主、公明、無所属の議員の賛成多数で可決されました。高教組の陳情は不採択、となりました。
残念です!
その後、予算案・議案説明の全員協議会、理事者からの説明などがつづきました。
さて、本格的に質問準備です。頑張ります。
以下、報道です。
■赤旗・・・2月定例福井県議会が27日開会され、西川一誠知事が2013年度当初予算案について提案理由説明を行いました。敦賀までの延伸の認可を受けた北陸新幹線の本格着工や、事業継続が決まった国直轄の足羽川ダム建設など、不要不急の公共事業の予算を盛り込み推進する姿勢を示しました。西川知事は、今後莫大な県民負担が予想されるのに、「長年の課題に見通しをつけることができ、まさに新たな段階に飛躍できる環境が整った」と意欲を示しました。2013年度一般会計当初予算案は昨年度と同規模の総額4771億円。北陸新幹線の九頭竜川橋りょうや高架橋の設計、新北陸トンネル掘削工場、駅周辺整備支援などで約22・7億円、足羽川ダム建設に伴う移転補償や調査に7・2億円などを計上しています。
西川知事は同予算案と、近く提案する補正予算案を合わせれば、公共事業予算は750億円を超え、前年度比50%増になると説明しました。高校や社会福祉施設、医療施設の耐震化に向けて22・5億円が計上されたことなどは積極的な面があります。
職員らの退職手当を段階的に引き下げる条例改正案が自民、公明両党などの賛成多数可決されました。日本共産党の佐藤正雄議員は反対討論を行い、職員と家族の生活に与える深刻な影響を指摘するとともに、「県内経済への消費購買力を押し下げる」と警告しました。また、3月1日から施行し、十分な周知期間もとらない乱暴な手法を厳しく批判しました。
■FBC・・・・・・警察署長ら22人が“駆け込み退職”~県職員の退職手当引き下げ条例案が可決
教員や警察官を含む県職員の退職手当を3月1日から引き下げる条例改正案が、27日の県議会で可決されました。
こうした中、警察署長や県立高校教員を含む22人がいわゆる“駆け込み退職”を届け出ています。
条例改正案は27日開会した2月定例県議会で可決しました。
施行は3月1日からで、最終的に一人当たり400万円を引き下げ、教員や警察官を含む県職員全体で総額およそ4億2000万円を削減します。
今月中に退職する場合には満額の手当が支給され、これまでに警察署長1人を含めた県警の18人と県立高校の教員2人それに県職員2人の計22人が退職の手続きを済ませたということです。
このほか県議会本会議では、西川知事が原子力防災対策についてもふれ、原子力災害時の広域避難計画の作成に向け、県外の具体的な避難先について隣接府県と調整を始めるとの考えを初めて示しました。
さらに500億円の負債を抱えるふくい農林水産支援センターを廃止し、県が事業と債務を引き継ぐ方針を明らかにしました。
★
本会議での反対討論です。
■日本共産党の佐藤正雄です。
第140号議案 福井県職員の退職手当に関する条例等の一部改正について、ならびに陳情第25号 「福井県職員の退職手当に関する条例の改正案の実施時期に関する陳情」についての委員長報告に反対する討論をおこないます。
県職員の突然の退職手当削減は、国会において昨年11月16日に国家公務員の退職手当の大幅削減法を民主党、自民党、公明党などが衆議院解散当日のどさくさに紛れてまともな審議もせず強行可決し、それが地方公務員にも押しつけられた結果です。
日本共産党は国会審議におきましても「退職手当の額は官民較差で行うとはどこにも書かれていない上に、労働基本権が制約されているもとでの不利益変更について国会での様々な角度からの十分な議論が求められているにもかかわらず、国家公務員総人件費2割削減方針のもとでの退職手当400万円削減ありきは認められない」と反対をいたしました。
国家公務員の退職手当削減をふまえた国の指示をうけての今回の知事の提案は、3月1日から手当の調整率を98.3パーセント、さらに92.6%、87パーセントと段階的に引き下げ、100数十万から400万円を超す手当を支給しないこととする内容です。
これは職員とそのご家族のみなさんの退職後の生活におよぼす影響はきわめて甚大であり反対です。また、いまようやく安倍内閣のもとで、給与の引き上げなどにとりくむ機運が生まれ、可処分所得の増大による、消費の拡大とデフレ脱却への糸口として注目されている経済政策にも真っ向から反するもので、県内経済への消費購買力を押し下げるものとならざるをえません。
アクセルとブレーキを同時にふむような、ちぐはぐな政策発動はおこなうべきではなく、つよく反対します。
そもそも退職手当は、長年にわたって真面目に懸命に働いてきた職員にたいする労働の対償としての給与後払いであり、また退職後の生活設計の最大の根幹をなすものであって、職員にとって財産権であり期待感もあるわけです。
それを職員にたいして十分な周知期間をとることなく、本日の県議会で可決成立させ、明後日から施行するという福井県の手法は、同様に年度内実施を決めている富山県や石川県と比較しても、きわめて乱暴なやり方であり許されません。けっきょくはいわゆる早期退職を防ぐために、他県ではとりえなかった事実上、周知期間をおかないという姑息なやり方で野蛮な職員いじめをしているということではありませんか。
さらに、今回の退職手当引き下げは、労働者である職員・教職員・警察職員の理解と納得を得たものではありません。県は「理解してもらっている」といいますが、合意にいたっていない労働組合があります。警察には組合がありません。労働基本権が著しく制限されている県職員の不利益変更を、協議も合意も不十分なまま強行することは許されないのであります。
この条例はこれから2段階を経て、最終的に職員の退職金を405万円引き下げるものです。ご夫婦で勤務されている世帯も少なくありませんが、800万を超す大変な損失をこうむることになります。しかも、今回は3月1日、以後は7月1日、といずれの引き下げ時期も年度途中を実施日としており、混乱がつづくことになりかねません。
私は、県庁職員、教職員、警察職員とその家族の将来設計を狂わすことになる本条例は撤回すべきだとかさねて主張いたします。せめて陳情の趣旨をくんで十分な周知期間をもうけるべきです。以上申し上げ、反対討論といたします。
10時から議会運営委員会で議事日程などの確認、11時過ぎから本会議が開会しました。
知事が、提案理由説明のなかで、県職員の退職手当削減を提案し、本会議が休憩。
午後から総務教育常任委員会が開催され、高等学校の教職員組合からだされていた周知期間をじゅうぶんとることを求める陳情とともに審議をおこないました。
私は、周知期間の問題で、発行の日付も、実施予定日もはいっていない通知を退職予定の教・職員にくばり、組合交渉では「公文書ではない」などと説明していたことを述べ、周知したことにはならない、と厳しく批判しました。そして、年度内に実施する石川、富山両県などと比較しても27日可決、28日公布で、翌日から施行という事実上周知期間をもうけない福井県のやり方は問題だ、と主張しました。
委員会採決では、民主議員が退席し、私だけが反対、自民議員の賛成多数で可決されました。
その後、本会議が再開。総務教育常任委員会の仲倉委員長が報告、私が反対討論をおこないました。
討論にたったのは私だけでした。
採決では、民主会派議員のうち、野田、山本、玉村の3名の議員と、山田議員が退席しました。反対は私だけで、自民、民主、公明、無所属の議員の賛成多数で可決されました。高教組の陳情は不採択、となりました。
残念です!
その後、予算案・議案説明の全員協議会、理事者からの説明などがつづきました。
さて、本格的に質問準備です。頑張ります。
以下、報道です。
■赤旗・・・2月定例福井県議会が27日開会され、西川一誠知事が2013年度当初予算案について提案理由説明を行いました。敦賀までの延伸の認可を受けた北陸新幹線の本格着工や、事業継続が決まった国直轄の足羽川ダム建設など、不要不急の公共事業の予算を盛り込み推進する姿勢を示しました。西川知事は、今後莫大な県民負担が予想されるのに、「長年の課題に見通しをつけることができ、まさに新たな段階に飛躍できる環境が整った」と意欲を示しました。2013年度一般会計当初予算案は昨年度と同規模の総額4771億円。北陸新幹線の九頭竜川橋りょうや高架橋の設計、新北陸トンネル掘削工場、駅周辺整備支援などで約22・7億円、足羽川ダム建設に伴う移転補償や調査に7・2億円などを計上しています。
西川知事は同予算案と、近く提案する補正予算案を合わせれば、公共事業予算は750億円を超え、前年度比50%増になると説明しました。高校や社会福祉施設、医療施設の耐震化に向けて22・5億円が計上されたことなどは積極的な面があります。
職員らの退職手当を段階的に引き下げる条例改正案が自民、公明両党などの賛成多数可決されました。日本共産党の佐藤正雄議員は反対討論を行い、職員と家族の生活に与える深刻な影響を指摘するとともに、「県内経済への消費購買力を押し下げる」と警告しました。また、3月1日から施行し、十分な周知期間もとらない乱暴な手法を厳しく批判しました。
■FBC・・・・・・警察署長ら22人が“駆け込み退職”~県職員の退職手当引き下げ条例案が可決
教員や警察官を含む県職員の退職手当を3月1日から引き下げる条例改正案が、27日の県議会で可決されました。
こうした中、警察署長や県立高校教員を含む22人がいわゆる“駆け込み退職”を届け出ています。
条例改正案は27日開会した2月定例県議会で可決しました。
施行は3月1日からで、最終的に一人当たり400万円を引き下げ、教員や警察官を含む県職員全体で総額およそ4億2000万円を削減します。
今月中に退職する場合には満額の手当が支給され、これまでに警察署長1人を含めた県警の18人と県立高校の教員2人それに県職員2人の計22人が退職の手続きを済ませたということです。
このほか県議会本会議では、西川知事が原子力防災対策についてもふれ、原子力災害時の広域避難計画の作成に向け、県外の具体的な避難先について隣接府県と調整を始めるとの考えを初めて示しました。
さらに500億円の負債を抱えるふくい農林水産支援センターを廃止し、県が事業と債務を引き継ぐ方針を明らかにしました。
★
本会議での反対討論です。
■日本共産党の佐藤正雄です。
第140号議案 福井県職員の退職手当に関する条例等の一部改正について、ならびに陳情第25号 「福井県職員の退職手当に関する条例の改正案の実施時期に関する陳情」についての委員長報告に反対する討論をおこないます。
県職員の突然の退職手当削減は、国会において昨年11月16日に国家公務員の退職手当の大幅削減法を民主党、自民党、公明党などが衆議院解散当日のどさくさに紛れてまともな審議もせず強行可決し、それが地方公務員にも押しつけられた結果です。
日本共産党は国会審議におきましても「退職手当の額は官民較差で行うとはどこにも書かれていない上に、労働基本権が制約されているもとでの不利益変更について国会での様々な角度からの十分な議論が求められているにもかかわらず、国家公務員総人件費2割削減方針のもとでの退職手当400万円削減ありきは認められない」と反対をいたしました。
国家公務員の退職手当削減をふまえた国の指示をうけての今回の知事の提案は、3月1日から手当の調整率を98.3パーセント、さらに92.6%、87パーセントと段階的に引き下げ、100数十万から400万円を超す手当を支給しないこととする内容です。
これは職員とそのご家族のみなさんの退職後の生活におよぼす影響はきわめて甚大であり反対です。また、いまようやく安倍内閣のもとで、給与の引き上げなどにとりくむ機運が生まれ、可処分所得の増大による、消費の拡大とデフレ脱却への糸口として注目されている経済政策にも真っ向から反するもので、県内経済への消費購買力を押し下げるものとならざるをえません。
アクセルとブレーキを同時にふむような、ちぐはぐな政策発動はおこなうべきではなく、つよく反対します。
そもそも退職手当は、長年にわたって真面目に懸命に働いてきた職員にたいする労働の対償としての給与後払いであり、また退職後の生活設計の最大の根幹をなすものであって、職員にとって財産権であり期待感もあるわけです。
それを職員にたいして十分な周知期間をとることなく、本日の県議会で可決成立させ、明後日から施行するという福井県の手法は、同様に年度内実施を決めている富山県や石川県と比較しても、きわめて乱暴なやり方であり許されません。けっきょくはいわゆる早期退職を防ぐために、他県ではとりえなかった事実上、周知期間をおかないという姑息なやり方で野蛮な職員いじめをしているということではありませんか。
さらに、今回の退職手当引き下げは、労働者である職員・教職員・警察職員の理解と納得を得たものではありません。県は「理解してもらっている」といいますが、合意にいたっていない労働組合があります。警察には組合がありません。労働基本権が著しく制限されている県職員の不利益変更を、協議も合意も不十分なまま強行することは許されないのであります。
この条例はこれから2段階を経て、最終的に職員の退職金を405万円引き下げるものです。ご夫婦で勤務されている世帯も少なくありませんが、800万を超す大変な損失をこうむることになります。しかも、今回は3月1日、以後は7月1日、といずれの引き下げ時期も年度途中を実施日としており、混乱がつづくことになりかねません。
私は、県庁職員、教職員、警察職員とその家族の将来設計を狂わすことになる本条例は撤回すべきだとかさねて主張いたします。せめて陳情の趣旨をくんで十分な周知期間をもうけるべきです。以上申し上げ、反対討論といたします。