福井県議会。2016年3月15日 閉会日の討論などです。
◯議長(仲倉典克君) これより、討論に入ります。
佐藤君より反対討論の通告がありますので、許可することにいたします。
佐藤君。
〔佐藤正雄君登壇〕
◯16番(佐藤正雄君) 日本共産党の佐藤正雄です。
第1号議案平成28年度福井県一般会計予算、第117号議案平成27年度福井県一般会計補正予算について、反対の理由を述べます。
第一は、北陸新幹線、足羽川ダム、河内川ダム整備など、県民の反対の根強い無駄な公共事業推進の予算であります。補正予算の河内川ダムは、今後の急激な地域の人口減少にもかかわらず、過大な利水需要予測に基づくダムの水の押しつけとなり、地域住民への大きな負担が発生しかねない計画であります。今のままでは桝谷ダムの二の舞であります。
また、今回100億円を突破した北陸新幹線建設事業は、地元負担と北陸本線の第三セクター化が強制され、これまた今後の人口減少時代に福井県民に過大な負担を残すものであります。工事は始まっておりますが、いまだに県民の間には不要論、見直し論が根強くあります。
第二は、原子力マネジメントスクール事業、170万円余など、IAEAとともに世界への原発輸出に関連する事業の推進予算を初め、原発推進の予算であります。福島原発事故の教訓に照らせば、過酷事故が起こった際に取り返しのつかない放射能汚染をもたらすシステムである本質は、幾ら対策を講じても変わりません。過半数の国民、県民が原発推進政策の見直しを求め、原発に頼らない日本を求めております。この願いに応えるべきであります。
先日の大津地裁では、高浜原発3・4号機について、運転差しとめの仮処分が下されました。福島原発事故から6年目に入りましたが、新聞、テレビの報道でも、まだまだ先が見えない暮らしと営業の再建、原発事故の後始末に気が遠くなります。事故当時、原発事故の現場では、東日本が住めなくなるかもしれないと発電所幹部が考えていたことも報道されております。きょうのNHK世論調査報道でも、再稼働賛成は15%、反対は44%であります。原発推進、原発輸出の取り組みの中止を求めます。
第三に、県民衛星プロジェクト支援事業、約4,000万円は、宇宙関連分野への企業進出を促すものでありますが、原子力同様、これも使い方によっては、軍事面と表裏一体の技術開発であります。事実、特定秘密指定の多くは衛星写真であります。なぜ福井県が人工衛星を上げることが必要なのか、もっと県民の暮らし優先で事業を行うべきではないかと思います。
第四に、県立病院診断書交付手数料の値上げ、福井運動公園の施設利用料を一般、学生ともに大幅に引き上げるなど、県民負担の増大であります。
したがって、第33号議案福井県立病院使用料および手数料徴収条例の一部改正、第36号議案福井県都市公園条例の一部改正にも反対であります。
第31号議案介護保険法の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定は、相次ぐ介護保険改悪のもとで、要支援1と2の人の訪問介護、通所介護の保険給付外しなど、家族に介護の重荷を強いる改悪を実施するものであり、反対です。
第38号議案福井県立学校職員定数条例の一部改正、第39号議案市町立学校県費負担教職員定数条例の一部改正は、それぞれ教職員定数を44人、12人削減するものであり、反対です。現状は、教員の過労と病休は依然として高い水準にあります。福井県も非正規の教員が多数おられますが、現場の教育と教員本人の人生に矛盾が生じております。また、人口減少対策を考えるなら、福井県はまず、みずからの非正規雇用を正規雇用に転換し、安心して結婚、子育てができる環境整備に力を入れるべきであります。
次に、第137号議案職員等の給与に関する条例等の一部改正は、職員にかかわる部分は本来、12月議会で人勧実施ということで議決すべきでありました。反対の理由は、知事や県会議員など、特別職も含んでの期末手当の値上げであり、問題であります。
第139号議案福井県国民健康保険財政安定化基金条例の制定は、現在は市町単位の国保制度であるのを、2018年度から財政運営を市町から県に移す準備であり、賛成できません。今後、各市町で行われていた保険税軽減の独自繰り入れをやめさせる圧力が働くことが懸念されます。
次に、請願・陳情についての各委員長報告に反対の討論を行います。
陳情1号、4号、6号、7号は、12月議会でも述べましたように、陳情者の願意を酌んで、採択すべきであります。とりわけ、県会議員選挙における選挙公報発行を求める陳情は、議会自身の改革であり、採択するべきであります。
今回出されました請願第8号は、県民の利便性を最優先に、特急列車「サンダーバード」「しらさぎ」の存続を求めるのものであり、採択するべきであります。委員会でも紹介しましたが、北陸では人口減少対策の一方で北陸新幹線開業との結果の矛盾が出ており、若者の東京首都圏への流出がさらに強まるという結果になりかねないということが報道されております。関西圏の大学から東京の大学へシフトするという記事も出ましたけれども、私が指摘していますように、乗りかえ不便の問題が皮肉にも若者の東京首都圏への流出を助長しております。今こそ、石川、富山両県、関西広域連合とも協力して、新幹線敦賀開業後もフリーゲージトレインが実現しないのであれば、金沢以西の在来線特急の存続を危機感を持って訴え、推進するべきであります。
以上を申し上げて、討論といたします。
◯議長(仲倉典克君) 以上で、通告による討論は終了いたしましたので、ほかにないものと認め、日程第1から日程第79までの各案件に対する討論は終結いたしました。
───────────────
◯議長(仲倉典克君) これより、議案の採決に入ります。
その方法は、2回に分けて、起立によって行います。
まず、日程第1から日程第9までの9件を一括して採決いたします。
日程第1から日程第9までの9件を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
◯議長(仲倉典克君) 起立多数であります。
よって、日程第1から日程第9までの9件につきましては、委員長報告のとおり決定いたしました。
───────────────
◯議長(仲倉典克君) 次に、日程第10から日程第71までの62件を一括して採決いたします。
日程第10から日程第71までの62件を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は、御起立願います。
〔全 員 起 立〕
◯議長(仲倉典克君) 起立全員であります。
よって、日程第10から日程第71までの62件につきましては、委員長報告のとおり決定いたしました。
◯議長(仲倉典克君) これより、討論に入ります。
佐藤君より反対討論の通告がありますので、許可することにいたします。
佐藤君。
〔佐藤正雄君登壇〕
◯16番(佐藤正雄君) 日本共産党の佐藤正雄です。
第1号議案平成28年度福井県一般会計予算、第117号議案平成27年度福井県一般会計補正予算について、反対の理由を述べます。
第一は、北陸新幹線、足羽川ダム、河内川ダム整備など、県民の反対の根強い無駄な公共事業推進の予算であります。補正予算の河内川ダムは、今後の急激な地域の人口減少にもかかわらず、過大な利水需要予測に基づくダムの水の押しつけとなり、地域住民への大きな負担が発生しかねない計画であります。今のままでは桝谷ダムの二の舞であります。
また、今回100億円を突破した北陸新幹線建設事業は、地元負担と北陸本線の第三セクター化が強制され、これまた今後の人口減少時代に福井県民に過大な負担を残すものであります。工事は始まっておりますが、いまだに県民の間には不要論、見直し論が根強くあります。
第二は、原子力マネジメントスクール事業、170万円余など、IAEAとともに世界への原発輸出に関連する事業の推進予算を初め、原発推進の予算であります。福島原発事故の教訓に照らせば、過酷事故が起こった際に取り返しのつかない放射能汚染をもたらすシステムである本質は、幾ら対策を講じても変わりません。過半数の国民、県民が原発推進政策の見直しを求め、原発に頼らない日本を求めております。この願いに応えるべきであります。
先日の大津地裁では、高浜原発3・4号機について、運転差しとめの仮処分が下されました。福島原発事故から6年目に入りましたが、新聞、テレビの報道でも、まだまだ先が見えない暮らしと営業の再建、原発事故の後始末に気が遠くなります。事故当時、原発事故の現場では、東日本が住めなくなるかもしれないと発電所幹部が考えていたことも報道されております。きょうのNHK世論調査報道でも、再稼働賛成は15%、反対は44%であります。原発推進、原発輸出の取り組みの中止を求めます。
第三に、県民衛星プロジェクト支援事業、約4,000万円は、宇宙関連分野への企業進出を促すものでありますが、原子力同様、これも使い方によっては、軍事面と表裏一体の技術開発であります。事実、特定秘密指定の多くは衛星写真であります。なぜ福井県が人工衛星を上げることが必要なのか、もっと県民の暮らし優先で事業を行うべきではないかと思います。
第四に、県立病院診断書交付手数料の値上げ、福井運動公園の施設利用料を一般、学生ともに大幅に引き上げるなど、県民負担の増大であります。
したがって、第33号議案福井県立病院使用料および手数料徴収条例の一部改正、第36号議案福井県都市公園条例の一部改正にも反対であります。
第31号議案介護保険法の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定は、相次ぐ介護保険改悪のもとで、要支援1と2の人の訪問介護、通所介護の保険給付外しなど、家族に介護の重荷を強いる改悪を実施するものであり、反対です。
第38号議案福井県立学校職員定数条例の一部改正、第39号議案市町立学校県費負担教職員定数条例の一部改正は、それぞれ教職員定数を44人、12人削減するものであり、反対です。現状は、教員の過労と病休は依然として高い水準にあります。福井県も非正規の教員が多数おられますが、現場の教育と教員本人の人生に矛盾が生じております。また、人口減少対策を考えるなら、福井県はまず、みずからの非正規雇用を正規雇用に転換し、安心して結婚、子育てができる環境整備に力を入れるべきであります。
次に、第137号議案職員等の給与に関する条例等の一部改正は、職員にかかわる部分は本来、12月議会で人勧実施ということで議決すべきでありました。反対の理由は、知事や県会議員など、特別職も含んでの期末手当の値上げであり、問題であります。
第139号議案福井県国民健康保険財政安定化基金条例の制定は、現在は市町単位の国保制度であるのを、2018年度から財政運営を市町から県に移す準備であり、賛成できません。今後、各市町で行われていた保険税軽減の独自繰り入れをやめさせる圧力が働くことが懸念されます。
次に、請願・陳情についての各委員長報告に反対の討論を行います。
陳情1号、4号、6号、7号は、12月議会でも述べましたように、陳情者の願意を酌んで、採択すべきであります。とりわけ、県会議員選挙における選挙公報発行を求める陳情は、議会自身の改革であり、採択するべきであります。
今回出されました請願第8号は、県民の利便性を最優先に、特急列車「サンダーバード」「しらさぎ」の存続を求めるのものであり、採択するべきであります。委員会でも紹介しましたが、北陸では人口減少対策の一方で北陸新幹線開業との結果の矛盾が出ており、若者の東京首都圏への流出がさらに強まるという結果になりかねないということが報道されております。関西圏の大学から東京の大学へシフトするという記事も出ましたけれども、私が指摘していますように、乗りかえ不便の問題が皮肉にも若者の東京首都圏への流出を助長しております。今こそ、石川、富山両県、関西広域連合とも協力して、新幹線敦賀開業後もフリーゲージトレインが実現しないのであれば、金沢以西の在来線特急の存続を危機感を持って訴え、推進するべきであります。
以上を申し上げて、討論といたします。
◯議長(仲倉典克君) 以上で、通告による討論は終了いたしましたので、ほかにないものと認め、日程第1から日程第79までの各案件に対する討論は終結いたしました。
───────────────
◯議長(仲倉典克君) これより、議案の採決に入ります。
その方法は、2回に分けて、起立によって行います。
まず、日程第1から日程第9までの9件を一括して採決いたします。
日程第1から日程第9までの9件を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
◯議長(仲倉典克君) 起立多数であります。
よって、日程第1から日程第9までの9件につきましては、委員長報告のとおり決定いたしました。
───────────────
◯議長(仲倉典克君) 次に、日程第10から日程第71までの62件を一括して採決いたします。
日程第10から日程第71までの62件を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は、御起立願います。
〔全 員 起 立〕
◯議長(仲倉典克君) 起立全員であります。
よって、日程第10から日程第71までの62件につきましては、委員長報告のとおり決定いたしました。