前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

関西電力美浜原発3号機再稼働前に、疑惑の竜巻対策工事箇所など規制庁の責任で点検を‼️

2021年04月30日 | 福井県政
 昨日は地域訪問で、老朽原発再稼働容認した県政、県議会報告。どこでも不安の声や怒りが。

 笠井あきら衆議院議員が、関西電力美浜3号機の竜巻対策工事を関わった溶接工の証言、私の県議会質疑も紹介しながら、梶山経済産業大臣、規制庁を追及❗️
 規制庁は、箇所が判れば点検したい、など呑気な答弁😡
 美浜3号機再稼働前に点検が先だ❗️

https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=52075&media_type&fbclid=IwAR0m7qh_bKzPcSzwDybUFfLSZrDCla03AI3rNVtGqfY_W4nrr6y66HEG9bM

昨日の赤旗より



竜巻対策工事の不備を報道した滋賀民報




今日の福井新聞



高浜1号機再稼働しないなら、関電スケジュールにせき立てられたような議会審議ではなく、6月議会で丁寧に議論すれば良かったのでは、との声も。
 美浜3号機も竜巻対策工事箇所など規制庁の責任で点検すべき。


国が40年超老朽原発再稼働地ならし訪問⭐️経済産業省が福井県議会議員との面談を隠した資料を国会議員に提供か⁉️

2021年04月29日 | 福井県政
 今日のマスコミ各紙は40年超老朽原発の60年間運転に杉本知事が同意した、との記事がおどる。
 讀賣は、そもそも40年運転に科学的根拠はない、とのキャンペーンを識者談話の形ではじめた。もともと自民党や電事連、規制委員会での議論がある。私が県議会全員協議会で指摘したように60年先の運転延長への布石。福井県民は大変な道に連れ込まれた、との思いが募る。

 さて、福井新聞や朝日新聞をみて、おや、と思った。
これも私が全員協議会で資源エネルギー庁にただしたことだが、コロナ禍での頻繁な来県による「工作」「地ならし」。
 2019年4月から今年2月までになんと110回も!
 私の質問に、最初、エネ庁は「数回」などととぼけた。議会でも平気で議員を欺こうとする姿勢はひどいもんだ。
 ただ、新聞報道には県議会議員とも面会していたと受け取ることができる記述がある。

 実は、藤野やすふみ衆議院議員室から提供された新潟県と福井県の資料を比べると、新潟県の「面談あるいは意見交換の相手」には頻繁に県議会議員、が登場する。
 ところが福井県の資料には県議会議員はゼロ。当然私はそうだと思い、議会に臨んでいた。
 福井新聞や朝日新聞の報道のように、福井県議会議員とも面談、意見交換していたのであれば、なぜ新潟県への出張資料と、福井県への出張資料と国会議員への提出資料の「作り方」を変えたのか?
 関西電力老朽原発再稼働直前にして、「無用な」波風を立てたくない思いがあったのでないか?との疑いがでてきた。
 どこまでも信頼できない原子力行政である。

 写真は、藤野衆議院議員の質問を報道する赤旗28日付、朝日新聞、経済産業省の新潟県、福井県への出張記録(藤野衆議院議員へ提供されたもの)。

赤旗より


朝日新聞より



経済産業省の新潟県への出張  相手先には県議会議員が時々・・・




経済産業省の福井県への出張  相手先に県議会議員の記録はない。
 しかしあるマスコミ関係者も「国が再稼働の用件で来れば、当然県議にも会うし、私たちも確認している」と。




杉本知事が高浜、美浜老朽原発再稼働に同意、抗議の県庁前アピール。笠井あきら衆議院議員が美浜3号機の竜巻対策工事問題で私の全協質疑も紹介し質問

2021年04月29日 | 福井県政
 昨日は杉本知事が高浜、美浜老朽原発再稼働に同意記者会見、抗議の県庁前アピールをおこないました。原発問題住民運動連絡会の林事務局長、断食されてきた中嶌哲演住職、原発反対県民会議の宮下事務局長はじまつぎつぎと知事の同意に抗議する声。日本共産党から かねもと衆院候補も衆院選で原発ゼロ基本法実現する政府を!と。
私も知事の同意に抗議し、笠井あきら衆議院議員が美浜3号機の竜巻対策工事問題で私の全協質疑も紹介し質問し、規制庁がまだ確認していないなどと答弁したことを紹介し、安全対策工事の内容に疑義がだされている、監視を続けよう、などと訴えました。





初当選された中西越前町議も抗議に


福井新聞より







朝日新聞より




■NHK・・・知事 3基の原発再稼働に同意 運転開始から40年超    04月28日 12時45分

運転開始から40年を超えた関西電力の3基の原子力発電所について、福井県の杉本知事は28日、運転の延長に同意する考えを表明しました。
関西電力は準備が整った原発から再稼働させる考えで、福島第一原発の事故のあと40年を超えた原発の再稼働は、全国で初めてとなります。

経年劣化のリスクなどの観点から、福島第一原発の事故のあと、国内の原発は法律で運転期間が原則40年に制限されていますが、電力会社が対策を示し、原子力規制委員会の審査に通ると、最長60年まで運転延長が可能です。
福井県にある関西電力の高浜原発1号機と2号機、美浜原発3号機がこの審査に合格していて、今年に入り、地元の2つの町が再稼働に同意し、県議会も容認したため、知事の最終判断が焦点となっていました。
これについて杉本知事は、28日午前、会見を開いて、国と電力会社の対応や方針の確認のほか、県としても安全性の評価などを行ってきたと説明した上で、「原発の安全性の確認、立地地域の理解と同意、そして恒久的な地域の福祉の向上について一定の評価ができると判断した」などと述べ、運転延長に同意する考えを表明しました。
関西電力は準備が整った原発から再稼働する考えで、福島第一原発の事故のあとに原発の長期運転を制限する制度が出来てから、40年を超える原発の再稼働は全国で初めてとなります。
杉本知事は、当初、議論を進める条件として、原発にたまり続ける使用済み核燃料を県外に運び出す「中間貯蔵施設」の候補地の提示を関西電力に求めていましたが、選定は難航していて、候補地の確定は2023年末に先延ばしとなっています。
40年を超える原発を巡っては、国は最大25億円を自治体に交付する新しい交付金制度を検討するなど、活用を後押しする方針です。

福井県庁前で老朽原発40年超運転容認に抗議行動。コロナ対策など福井県に社会保障推進協議会が要請。戦争する国づくり反対総がかりアクション宣伝行動。

2021年04月28日 | 福井県政
 昨日は杉本知事が関電社長、経産大臣と面談し40年超原発再稼働への最終局面、ということで緊急に昼休み県庁前抗議行動がオール福井反原発連絡会などによりおこなわれました。つぎつぎと参加者が、県議会の容認と杉本知事が再稼働にすすむ姿勢に抗議の声をあげました。
 私も多くの声を議会に届けていただいたことに感謝し、議会の全員協議会などでも疑問や不安の声がだされたことを紹介し、ひきつづき監視をつよめていくことが大事、電力事業者や自民党の狙いは60年の先の80年運転も視野に入れていることなども紹介し、ひきつづき頑張りましょう!と訴えました。

 また、午前中はコロナ対策など福井県に社会保障推進協議会が要請。夕方には戦争する国づくり反対総がかりアクション宣伝行動、がおこなわれ私も参加しました。





県民福井より







⭐️住民運動団体が今日、明日の緊急行動を呼びかけ⭐️今日、杉本知事が、森本関電社長,梶山経産大臣と面談へ。関電スケジュールへの迎合にほかならない

2021年04月27日 | 福井県政
 今日、杉本知事が、森本関電社長,梶山経産大臣と面談するという。畑県議会議長に働きかけ、再稼働審議を急がせ、自民党議員からも批判がだされたが、先週は、月 全員協議会。水 全員協議会 、金 臨時議会 と議会に事実上、駆け足審議を強いた。
 そして今週は知事が関電社長、梶山経産大臣と面談し、再稼働にゴーサインをだす段取り・・・・運転停止が求められるまでの短期間に並列まではもっていきたいという関電スケジュールへの迎合にほかならない。
 多数の県民、国民の反対や懸念の声があることを忘れてもらっては困る。


⭐️オール福井反原発連絡会などは、今日、明日正午から福井県庁前での抗議アピールを緊急に呼びかけています⭐️


県民福井より




 昨日は朝の街頭宣伝で、老朽原発再稼働反対、などを かねもと衆院候補、渡辺常任とともに訴えました。




スガ政権に国民の審判、長野、北海道2区、広島の衆参選挙で野党統一候補が勝利‼️福井革新懇が街頭宣伝。

2021年04月26日 | 福井県政
 昨日おこなわれた衆参3つの国政選挙で自民党は全敗、スガ政権に国民の審判が下されました‼️長野、北海道2区、広島の衆参選挙で野党統一候補が勝利したことは、政治とカネの問題はじめ、新型コロナ対策や政治の私物化でアベ、スガ政治転換を求める国民の声の反映です。
  近づく総選挙。市民と野党の共闘でスガ政権打倒、野党連合政権を‼️

 昨日は福井革新懇の街頭宣伝や地域訪問などでした。
革新懇宣伝では、鈴木代表代行や九条の会の屋敷事務局長、新婦人の細川事務局長、年金者組合の山野委員長、南越革新懇らが訴えました。
私は長野などの国政選挙にもふれ、抜本的な新型コロナ対策、原発ゼロ基本法実現する野党連合政権実現へ日本共産党も頑張ります‼️などと訴えました。




朝日新聞より


元高教組委員長、県労連議長 北出芳久さんお別れ会。党の国民運動委員会新型コロナ対策会議。

2021年04月25日 | 福井県政
 昨日は三国高校時代の恩師でもあり、高教組委員長、県労連議長、県知事候補などを歴任され、一月に急逝された北出芳久さんのお別れの会に南県委員長、鈴木市議、山田市議、西村きみこ前市議らと参列。
 コロナ対策で、予定されていた挨拶はほとんどとりやめ時間短縮。在りし日を偲ぶスライド上映、献花。
 高教組時代からの同志、村国先生から高教組時代の激しい闘争、その後のAALAでの活躍など語られました。
 私が高校時代に出会った北出先生は、ちょうど組合専従を終え現場に戻られた時で、昼夜ない組合活動の罪滅ぼしでの北海道への家族旅行のことや、職場のなかでは立場が微妙なことなどほかの教師の前で私に率直に語る方でした。
  恩師が知事候補、私が県議候補としてのたたかい。県議候補何人かに声をかけているが、君、必ず当選して俺を支える与党として頼むで❗️と。昨日のスピーチでは、村国さんは副知事を打診されていた、と。
  明るく元気にたたかいぬいた先生でしたね。ありがとうございました‼️









  午後はコロナ急拡大、県の緊急事態宣言のなかで、党の国民運動委員会新型コロナ対策会議を開催し、医療、介護、教育、労働などの各分野の状況と課題などを出し合い、今後の対応などを話し合いました。
 スガ政権の無為無策のなかで、世界からみても検査やワクチンの遅れと医療崩壊、経営破綻や雇用喪失など全国では深刻な事態が報道されています。福井県も医療機関や学校でのクラスター。
国も県も、自助努力の強調だけではなく、予算を確保して、抜本的に検査と保護、医療機関支援、中小業者など経営と生活支援を‼️

 

福井県議会、関西電力原発40年超運転へ高浜1,2 美浜3号機の再稼働に事実上同意。私は反対の立場で請願処理、意見書で討論

2021年04月24日 | 福井県政
 昨日は老朽原発再稼働をめぐり大詰めの福井県議会。
午前中は、厚生常任委員会協議会で県原子力安全専門委員会の報告書を安全環境部長、副部長らから報告をうけ審議。ひきつづき議会運営委員会。
昼休みには、県庁前に集まった再稼働反対の市民団体のみなさんにあいさつ、私もアピール。
 午後は本会議でコロナ対策予算案などを可決、再稼働反対などの請願60件を厚生常任委員会に付託。
 厚生常任委員会では、請願を3回にわけて審議。
 本会議を再開し、田中厚生常任委員長の報告をうけ、討論。私は再稼働反対など59件の請願不採択、再稼働推進1件採択に反対討論をおこないました。
 また、民主みらいからの決議案提案、自民党公明党などからの意見書提案があり、私はそれぞれ賛成、反対討論をおこないました。

 なんと杉本知事は、今日、美浜、高浜原発を視察し、来週にも経産大臣と面談するとか。コロナ緊急事態のもとで危険な老朽原発再稼働推進は許されません。

 今回、議会や県庁に声を届けていただいた皆さんの気持ちを忘れずに、引き続き頑張ります。
皆さんの請願書などの内容には全員協議会などで少なくない議員の発言にも反映する結果をうんだと思います。
 また、厳しい日程設定のなかで、住民の声にこたえる議会運営に尽力された議会局はじめ関係者の皆さんにも感謝申し上げます。







福井新聞より







私の討論骨子です
■請願についての討論
 今回、40年超老朽原発の再稼働にたいして、短期間に多くの県民の皆さん、また関心を寄せる他県のみなさんから多くの請願、陳情、要望、そして署名が県議会に届けられました。県庁にも届けられました。これらの切実な声にしっかりと向き合い、判断する責任が県議会と議員にはあります。
私は、請願第22号から請願第81号までのうち80号をのぞく59件は高浜1,2号機、美浜3号機の40年超老朽原発の60年運転に反対または慎重審議をもとめるものであり採択を、請願第80号は老朽原発再稼働を求めるものであり不採択をもとめます。
 以下、請願書の内容を中心に採択を求める理由を述べます。

1,新型コロナでは福井県も昨日、緊急事態を発出した。関西でも緊急事態である。全協での資源エネルギー庁の説明の際にも、こんな時期の老朽原発再稼働は見合わせるべき、と主張したが社会環境はさらに悪化している。エネ庁説明者は、「安全対策の確認や避難計画の準備ができたうえで、再稼働をすすめていただきたい」などと答弁したが、そういう準備が整っているとはとてもいえない。
県全体で907台のバスを確保しているというが、コロナと原子力災害の同時事故では避難することも、避難所運営も、医療機関も深刻な事態に拍車をかけることは明白。いま大阪では医療崩壊で入院できないことによる在宅死がでている、兵庫や京都でも深刻になりつつある、福井県でも陽性者急増のもとで、このまま推移すれば入院できなくなる事態も想定される。こういう時期に県議会がリスクを大きくする判断をすべきでない。
福井の原発で被災地となりかねない地元住民、周辺自治体住民の声は、頼りにならない避難計画の中では再稼働しないで!が多数。
 

2,福島原発事故の教訓を忘れてはいけない
 福島県の公式発表でも、いまだに県外避難28372人、県内避難7093人。
 元福島県議会議長の佐藤憲保氏は原発すべて廃炉について、安全神話に侵され続けてきたという反省もふくめてやむを得ないんでないかという決断だった。100%とはいわないが、県民の大多数は原発との共存は終わりだという判断をしていた」と今年2月のインタビューで語っている。
 本州で原発を動かしているのは福井だけ。40年超原発の60年運転にすすもうとするのは全国初。福井が第二の福島にむかいつつあるとの懸念が県民の中に広がる。

 さらに、平成16年の美浜3号機配管破裂事故で11名が死傷したことも忘れてはならない。全協でも資源エネルギー庁に指摘したが、配管そのものが検査されていなかった問題とともに、定期検査短縮で利益をあげようとした関西電力が運転中に下請け作業員に準備作業させたがために死傷者がでた。今回、国が検査のあり方を検討する中で、運転しながら検査をおこない検査期間の短縮を検討、などとでていたが、老朽原発の60年間延長、さらには80年間運転延長の画策までされている。福井県民がどこへ連れていかれるか、大変な議論がはじまっているなかで、ここで議会として老朽原発再稼働を止める判断が必要だ。
3,福井県としての県民説明会開催をおこなうべき
 県主催での説明会開催は西川県政ではなかったことであり評価するが、県民がもっとも聞きたいのは、知事をはじめ県庁からの説明である。安全性や避難計画などの問題で県が説明する県民説明会を開催すべき。
 知事、櫻本副知事は、たくさんの請願や要望をされている県民運動団体との面談を拒否したが、国や関西電力など推進側とは繰り返し話をするが、苦言を呈する県民団体とは一度も面談すらしないのはあからさまな推進のとりこに陥った、と言わざるを得ない。

4,基準地震動の問題
昨年12月4日、大阪地裁は大飯原発3,4号機の設置許可を取り消す判決。その内容にしたがえば、「ばらつきの考慮」をすれば、美浜3号機は現行基準地震動993ガルが約1330ガルに、高浜1,2号機では現行700ガルが1100ガルに跳ね上がり、原子力発電所機能に重大な損傷が生じかねない。
県民説明会でも規制委員会の説明者は、繰り返しの強振動は検証していない、などと答えたが、まさに耐震設計された機能が最初の地震動でダメージを受ければ、その後の複数回の強い揺れによって安全機能が喪失する恐れがあることは明らかです。

5,行き場のない使用済み核燃料増大
 使用済み核燃料の中間貯蔵施設について関西電力は2021年3月時点で11900回の説明を電力消費地中心におこなった、と説明しているがめどはたっていない。
 むつ市という場所の提示は、その後の展開をみても「みせ場所」でしかない。
 マスコミなどでは敦賀市での誘致の動きも報道された。
 大事なことは、県外でも県内にしても数百年以上の長期にわたり管理し続けなければならない使用ずみ核燃料を増やし続ける原子力発電を将来世代の負担を考えれば止めることではないか。
 

6,関西電力の信用は回復されたのか
・金品受領問題も自民議員の指摘にもあるようにまだくすぶっている。
・昨年8月に発生した大飯原発3号機の加圧器スプレー系配管のひびわれ問題では取り換えずに運転再開しようとしたが、規制委員会会合で安全性の証明ができず、結局配管を取り換えることに。不誠実な態度。
・私が全協で関電にただした美浜3号機の竜巻対策の安全工事の溶接不備の問題でもまだ不透明な部分が残る
・公正取引委員会からカルテル疑惑で調査

7,原子力規制の信頼性も揺らいでいる
少なくない会派議員からも指摘があったが、原子炉容器の脆性劣化についての評価のもととなる元データを確認せず、関西電力の評価結果だけで認可している
とくに、高浜1号機では脆性遷移温度が99℃と最も高く、美浜3号機でも57℃まで高くなっている。原子炉容器は交換できない。
 現状の関電説明うのみのままでの規制審査では県民は信用できないことは明らかです。
 
 県の原子力安全専門委員会でも「過酷事故はおこりうる、動かすべきではない」との意見に対し、鞍谷委員長は「そういう深いところの議論をしてこなかったことはまずかったかな、という気がする」などと述べました。また「安全性を確保」との表現にも「対策をしただけで安全というわけではない」などの異論が相次ぎました。

このような規制審査などの状況のままで老朽原発再稼働にすすむことは県民に誤った安全神話をふりまき、もしもの場合には県民の生命と財産を危険にさらすことになるのではありませんか。

 最後に、3.11後に私たち福井県議会の特別委員会で福島視察調査に行きましたが。その際に、案内いただいた富岡町役場の課長さんが涙ながらに「私たちも原発との共生ということでやってきました。それがこの結果です。どうか福井の県会議員のみなさんよくみて帰ってください」と語られた、10年前のことを思い出します。
 原発は大事故ならすべてが奪われます、福島では原発汚染水の海洋放出で、さらに数十年も苦しめられる異常がつづきます。
 仮に大事故がなくても、使用済み核燃料は数百年、数千年単位であとの世代に大きな負担となります。
 今回、抗議の断食に入られた小浜明通寺の中嶌哲演住職がたびたび口にされますが、あとからくるもののために、原発依存をつづける道からの転換を求めて討論といたします。


■発議第25号「40年超原発再稼働に関し丁寧かつ慎重な議論を求める決議案」には賛成いたします。
 とくに県民のなかで不安が広がっている避難計画の実効性の課題と、安全対策を県原子力安全専門委員会として確認した内容についての県としての県民説明会開催の課題は、ほんらい40年超原発再稼働について知事が判断をしめす前におこなうべきです。
いま全国的にも県内でも新型コロナ感染症が猛威をふるっています。こうした最中に、特別の体制をとるとはいうものの、長期間停止していた40年超老朽原発3基もの再稼働をすすめるのは県民安全に対して無責任です。再稼働準備のためには県外からの労働者関係者の福井入りも予想されます。また、もし万が一、避難が必要な事態がおこれば、コロナ禍での県外避難は難しく、福島原発事故のように広域に放射能汚染が起これば県民はパニックです。
知事は「新しい知見なら原発止める」と言われましたが、いまはまさに新しい感染症蔓延の事態に直面しているわけですから、せめて再稼働は感染がおさまってから、ぐらいは最低限しめすのが当然ではないでしょうか。
このようなことすら県民の理解を得られないままの知事の再稼働同意がおこなわれるとすれば、県民の不安にこたえない県政とのそしりをまぬがれません。
最悪の時に最悪の判断をしてはなりません。
 以上、申し上げて賛成討論といたします。




■発議第26号「エネルギー基本計画の見直し等に関する意見書案」について反対討論します。
 この意見書案では、「新たなエネルギー基本計画において、原子力の位置づけを改めて明記し、安全性を最優先とした既設発電所の運転延長のみならず、新技術の開発等も含めた具体的なロードマップをしめす」よう求めています。また、核燃料サイクルの意義などについて国民理解をすすめるよう求めています。
 これは
第一に、福島原発事故で崩壊した原発安全神話を復活させ、未来永劫原発にしがみつき、ふたたび福井をふくむ国内で原発の大事故をまねきかねない危険な道です。
事実、新聞報道にもあるように、自民党や電気事業連合会は、運転期間について経過年数ではなく、実際に稼働した年数でカウントするように求めています。まさに、60年運転の先のいわゆる80年運転まで狙ったものといわなくてはなりません。電力事業者の儲けのために老朽化した危険な原発を80年間稼働も想定しているのです。その第一歩が、日本ではじめての福井県での高浜1,2号機、美浜3号機の60年間延長運転にほかなりません。
既設原発の運転延長は新たな原発大事故への道であります。行き場のない使用済み核燃料を増やし続け、子々孫々にいたるまで大きな負担を押し付けるものです。

 第二に、1兆円を超す税金投入にもかかわらず高速増殖炉もんじゅの失敗などによりすでに破綻した核燃料サイクル路線から、もんじゅの苦い失敗を経験した福井県民こそ、脱却しなくてはなりません。
 プルサーマル発電の拡大は増大するプルトニウムの解決にはならず、原発労働者の被ばくを拡大するだけです。そもそも再処理のために原発の使用済み核燃料プールから運び出さなければ原発が停止に追い込まれ、再処理だけなら利用目的のないプルトニウムがたまりつづけるため、その場しのぎをしているにすぎません。
 また核兵器をもたない国で50トンちかくものプルトニウムを保有しているのは日本だけで、国の安全にとっても由々しき事態です。

 原子力規制委員会の田中俊一元委員長が「日本の原子力政策は嘘だらけでここまでやってきた。最大の問題はいまだに核燃料サイクルに拘泥していることだ」と喝破されていることを重く受け止めようではありませんか。
 以上申し上げて反対討論といたします。

 

コロナ感染急拡大、県が緊急事態宣言。こんな時に3基もの老朽原発再稼働を認めるべきではない‼️

2021年04月23日 | 福井県政
コロナ感染急拡大、県が緊急事態宣言をだし、県民の生活にさらにガマンの協力を要請。
大阪のような深刻な事態になる前に医療、福祉施設などでの頻回のPCR検査、医療機関への減収補填支援を通じてマンパワー確保、中小企業や自営業者支援などこそ具体化すべきです。

 なによりこんな時に3基もの老朽原発再稼働を認めるべきではない‼️

 今日は午後1時から県議会本会議が開催されます。
再稼働反対、賛成などの請願書は厚生常任委員会に付託され審議されます。
 その後、本会議が再開され、採決されます。
 本会議は福井県議会HPで生中継されます。
 最後まで、老朽原発再稼働に不安をいだく皆さんの声を県政県議会に届けてガンバリマス‼️

福井新聞より







高浜、美浜原発40年超運転めぐり、福井県議会全員協議会。私は知事と県民との面談、安全対策工事、県原子力安全専門委員会委員長の発言、関電が人件費もちで社員を県に出向。

2021年04月22日 | 福井県政
 4月21日、高浜1,2号機、美浜3号機の40年超原発再稼働をめぐり、杉本知事も出席しての全員協議会が開催されました。自民・西本県議、私、公明・西本県議、細川県議、民主みらい・辻県議、自民・仲倉県議が質疑をおこないました。

 多数の団体、県民から老朽原発再稼働には懸念の声が議会や県庁に届けられていますが、杉本知事は原発運動団体との面談を拒否しました。直接県民の声を聴き、自分の言葉で対話する姿勢の欠如です。
 また、滋賀民報で報道された美浜3号機の竜巻対策工事での溶接不備の問題では、関西電力から私に検査をおこない確認した、との回答がありました。一方、月曜日の全協で私が関西電力に質問したその日と翌日の2度にわたり、「あまりしゃべるな」などの「圧力」がかけられた、とのことです。もし、証言がデタラメならおかしな話しです。
 さらに県の原子力安全専門委員会の鞍谷委員長が山本冨士夫福井大学名誉教授との面談のなかで、福島のような大災害なら原発の安全は確保できず、大災害になる、と発言していたことも明らかになりました。
 このような状況では、県としての安全確認を継続すべきであり、再稼働容認すべきではありません。
 
 私が取り上げたおもな点は・・・
●多くの県民運動団体などから老朽原発再稼働に反対慎重などの請願や陳情・要望が県議会にだされている。知事として面談し直接県民の声を聞くべき、などとたずねました。
●月曜日の全員協議会で関西電力に質問した内容について、本日午前中に回答があった。
使用済み核燃料の中間貯蔵施設についての説明は、2017年11月時点で7000回、2021年3月時点で11900回、ということであった。しかし、具体的な進展はみられていない。
 また、美浜3号機の竜巻対策工事をめぐる滋賀民報の報道については、超音波探査などを実施しており問題ない、とのことであった。しかし、一方、証言された溶接工のところに「もうしゃべらないで」などの圧力もかけられた、と聞く。証言が嘘なら、そういう対応をすればいいのであり、まだ疑念が残る、県としてもきちんと調査すべき。
●福井大学元工学部長で名誉教授の山本富士夫先生からメールをいただきました。
4月8日(木)昼、私は鞍谷(くらたに)文保委員長を福井大学教授室に訪問した内容です。
 メールは、「私が多重防護やフェールセーフがフクシマでは全く役に立たなかった事実があるが、高浜や美浜でもフクシマ並みの事象(人為ミス、自然災害など)が起きたらどうなるかと質問したところ、彼は「フクシマ並みの原因があれば、大災害が起こることは避けられないと思う」と答えました。」というものです。
 福島事故をうけて新規制基準がつくられ安全対策工事が行われたが、県の原子力安全専門委員会の委員長自身が「大災害が起こることは避けられない」との本心を述べたことは重大ではないか。県としてもせっそくにならず、慎重に議論すべき。
●4月1日の人事異動で関西電力社員を県に受け入れたが、人件費は関西電力もち。長い県の原子力行政のなかでも初めてのことであり、重大。





県民福井より






コロナ感染拡大を考慮し、5月3日の憲法集会は中止します。本日、老朽原発再稼働めぐり杉本県知事と議論する全員協議会開会。

2021年04月21日 | 福井県政
 昨日開催された戦争する国づくり反対総がかりアクションの会議で、コロナ感染拡大を考慮し、5月3日の憲法集会は中止とすることが決められました。金子勝先生の講演を多くの皆さんが楽しみにされていただけに残念です。アクションでは「県下各地で憲法宣伝に取り組みましょう」と呼びかけています。

 いよいよ本日、老朽原発再稼働めぐり杉本県知事と議論する全員協議会が開かれます。
午後1時半から、傍聴はできませんが、県議会インターネットで生中継されます。
 自民、民主みらい、公明党、細川県議の各会派議員が質問に立ちます。私も持ち時間10分間ですが、杉本知事とやりとりします。ぜひご覧ください。

県民福井より



讀賣新聞1面より
 今日、県会自民が再稼働に同意し、本会議に意見書をだす、などと報道



 

原子力ムラ 原子力エネルギー協議会ATENAが原発運転期間の骨抜き狙う‼️関西電力 豊松前原子力事業本部長も関与

2021年04月20日 | 福井県政
⭐️高浜、美浜老朽原発再稼働緊迫‼️

 福井県議会全員協議会が4月19日に開催され、関西電力、資源エネルギー庁、内閣府、規制庁から説明を受けました。
 私が取り上げた点など順次紹介します。

●原子力ムラ 原子力エネルギー協議会ATENAが40年、60年の運転期間の骨抜き狙う‼️
  なんと森山マネー事件の中心にいた関西電力の豊松前原子力事業本部長も関与

 私は、40年と定められた原発運転期間を特別に20年延長できる仕組みで、電力事業者が申請した4基の原発すべてが規制審査で認められたことについて、電力事業者いいなりの面を批判。
 そして、県の原子力安全専門委員会の中川前委員長が80年間運転について雑誌で言及していた背景に、規制委員会と電力事業者・メーカーでつくるATENAとの協議があり、規制側がふたたび、虜になりつつある❗️と批判しました。この議論には、森山マネー事件の中心にいた関西電力の豊松前原子力事業本部長も本部長当時参加していました。
 規制庁は、60年という考え方に変わりはない、などと答えました。
 しかし、数千億円もの安全対策費用を投じた関西電力が、あと10数年の運転で終わり、ではなくその先も考えて、議論に参加していることは明らかでしょう。
 豊松氏自身が80年運転についても語っていたのですから。中川氏もその影響を受けたのでしょう。
 
 写真は雑誌「経済」より





5名即死、11名死傷の美浜原発3号機事故の教訓踏みにじる定期検査合理化は許されない‼️

2021年04月20日 | 福井県政
⭐️高浜、美浜老朽原発再稼働緊迫‼️

 福井県議会全員協議会が4月19日に開催され、関西電力、資源エネルギー庁、内閣府、規制庁から説明を受けました。
 私が取り上げた点など順次紹介します。

●国は関西電力などの利益向上へ、定期検査短縮検討か。11 名死傷した美浜原発3号機事故の教訓踏みにじるもの‼️

 私は国が議論している定期検査短縮は、原発稼働中に定期検査準備作業を下請け業者にさせている最中に配管破裂で5名が即死した美浜原発3号機事故の教訓に照らして許されない、と批判しました。
 エネ庁は、安全最優先でやる、などと紋切り型の答弁。
  
  記事は日経新聞より。



資源エネルギー庁幹部や職員がコロナ禍でも頻繁に福井県入りし、老朽原発再稼働への地ならし

2021年04月20日 | 福井県政
⭐️高浜、美浜老朽原発再稼働緊迫‼️

 福井県議会全員協議会が4月19日に開催され、関西電力、資源エネルギー庁、内閣府、規制庁から説明を受けました。
 私が取り上げた点など順次紹介します。

●資源エネルギー庁幹部や職員が2019年4月以降、100回超の福井訪問。自治体関係者や経済団体と老朽原発再稼働への地ならしか⁉️

 藤野やすふみ衆議院議員が2月に新潟県へのエネ庁職員の頻繁な新潟県訪問で東電原発再稼働に圧力をかけていることを暴露し、地元の新潟日報などで大きく報道されました。

 福井県へはどうなの❓
 藤野やすふみ衆議院議員室にお願いして、資料を入手。
なんと新潟県なみに国が2019年4月から今年2月までに100回超えて福井県を訪問し、再稼働への地ならしを行なっていたことが明らかになりました。
 なんと役所が休みの1月3日の訪問まで❗️
 私は、コロナ禍のもとで異常なやり方だ、と批判しました。





毎日新聞より






美浜3号機の竜巻対策工事で不備か⁉️溶接工事業者が滋賀民報に証言。関西電力は調査もしていないことが明らかに

2021年04月20日 | 福井県政
⭐️高浜、美浜老朽原発再稼働緊迫‼️

 福井県議会全員協議会が4月19日に開催され、関西電力、資源エネルギー庁、内閣府、規制庁から説明を受けました。
 私が取り上げた点など順次紹介します。

●竜巻対策の安全対策工事で不備か⁉️
 業者が溶接工事がデタラメ、と滋賀民報で証言した内容を関電にただしました。

 関電側は、発注した熊谷組を信頼している、などと答えましたが、実際の調査は行なっていないことが明らかになりました。
 安全対策工事の前提が崩れたまま、再稼働猛進は許されない‼️

滋賀民報より