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日本人なら忘れてはいけない「気づかい」「心づかい」、すべて江戸時代の暮らしとしきたりから見えてくる。現代の我さえ良ければという風潮。落語の世界、お互い助け合い、片寄合って生きてきた暮らしが見えてくる。
どうしたら気持ちよく、争いごとなく楽しく暮らせるのか、さまざまの知恵を出し合った生活哲学、その「江戸しぐさ」を紹介。
いただきます・行先は聞かぬ・韋駄天しぐさ・会釈の眼差し・肩引き・蟹歩き・傘かしげ・片目だし・こぶし腰浮かせ・七三歩き・うかつ謝り・横切りしぐさ・年代しぐさ・女しぐさ・男しぐさ・聞き耳しぐさ・喫煙しぐさ・三脱の教え・世辞・芳名覚えのしぐさ・訪問しぐさ・時泥棒・ちょうな言葉・足組みしぐさ・腕組みしぐさ・頭越しのしぐさ・見舞いしぐさ・呑気しぐさ・
言葉だけでは誤解を生みそうで正反対、例えば「男しぐさ・女しぐさ」、これは男女差別ではなく、役割分担で、男女の立場は平等であった。男性の数が多いため、結婚できた男性は、女房を大事にしたという。まさに「厩火事」「崇徳院」「壺算」「初天神」「替り目」「向う付け」にでてくる女将さんは皆しっかりしてましたな。
これらを知ることで、落語の世界が更に活き活きとしてきましたな・・・。