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第四回・大阪落語祭~立春大吉寄席~
今日は鶴二さんが大トリで登場。その前のモタレが談春さん。東西の落語が火花を飛ばします。
一、桂文五郎・・・「普請ほめ」
まずは、文珍さんのお弟子さん、文五郎さん。もう既に10年選手。若手と言いながらそこは充実の高座。でも、このような大舞台の経験がどんどん芸を大きくしていくんでしょうな。すっきりとした好感度抜群の文五郎さんの一席。
二、笑福亭たま・・「鉄砲勇助」
頭脳明晰のたまさんが落語界のパワハラを理不尽でありながらこれが落語の世界、芸能界と分析してのマクラ。落語は途中で、「噺変えましょか」と客に向かって聞くぐらい、まさに鉄砲勇介状態。でも、自由気ままに見えながら、考えつくされたたまさんの落語、奇想天外おもしろくてそれでいてパワフル。
たまさん、まさに上方落語界の「鉄砲勇介」でおますな。
三、桂南光・・・・「つぼ算」
本日の南光さんは、キッチリと落語を「つぼ算」。先日の文枝さんの「宿題」といい、この「つぼ算」といい。数字、算数って、よくよく考えたらおかしなもんですな。裏金疑惑で、事務方の会計責任者が3000万の不記載で起訴。実際の資金使用者が50億とか言われているのにお咎め無し。政界には「つぼ算」以上に買い物上手、詐欺上手がいるんですな。
四、立川談春・・・「宮戸川」
宮戸川の前半部分。最近では「お花半七」と言われたりしている。後半になると心待ちの悪い展開となるが、最初のなりそめの部分はお花も半七も可愛い。
でもある人に言わせると、主役はお花半七よりも霊岸島の叔父夫婦だと。そういう意味では、たっぷりと本筋で楽しませてくれた談春さんの「宮戸川」でおました。
五、笑福亭鶴二・・「らくだ」
良かったですな。鶴二さんの「らくだ」。カンカンノウでは普段入らない歌が英華さんの声で応援。にぎやかな死人のカンカンノウ。大阪の臭いが濃厚でまさに笑福亭、まさに松鶴の「らくだ」。鶴二さん、これ一席で松鶴さんの間違いなく継承者でおますな。
「かんかんのう、きうのれんす、きゅうはきゅうれ、さんちょならへ・・・」
第四回・大阪落語祭~立春大吉寄席~
2024年2月12日(月・振休)午後3:00開演
国立文楽劇場
一、桂文五郎・・・「普請ほめ」
二、笑福亭たま・・「鉄砲勇助」
三、桂南光・・・・「つぼ算」
仲入
四、立川談春・・・「宮戸川」
五、笑福亭鶴二・・「らくだ」
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第四回・大阪落語祭・立春大吉寄席~2024.02.12