ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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寝ずの番~中島らも

2010-11-05 00:36:56 | 本の少し
寝ずの番 (講談社文庫)
中島 らも
講談社


落語仲間の方から、らもさんの「寝ずの番」と、左京さんの「明烏」という
落語関連の本があると、紹介されたので、早速、本屋へ。
「明烏」は、現在、大阪の本屋には無く、「寝ずの番」のみ購入。

本の題になっている「寝ずの番」は、三部作。
最初の「寝ずの番」はの噺家橋鶴は、六代目松鶴の死ぬ間際の話がそのまま語られる。
死ぬ間際の一言は有名だが、ここでは、多少変えられている。

次の、橋鶴師匠の一番弟子の、橋次さんというのは、
独演会を開いたら、千日前のデパートは火事になるし、天六でガス爆発はおこるは、
ニュージャパンの火災はおきる終いには、飛行機まで落ちると、大惨事が不思議とおきる。
まあ、禍を呼ぶ男と異名をとる、三代目桂歌之助がモデル。

三部の、志津子ねえさんというのは、松鶴師匠の奥さん、あーちゃんの事。
粋で、弟子たちを可愛がり、破門になりかけているのをいつも間に入ってとりなす。

あとがきで。吉朝さんが、ぼやいているように、これらのエピソードは、すべて
噺家たちが、普段、話している事ばかりで、そのネタを、らもさんが、本にしただけと・
それで、印税が入るとは、納得いかないと・シャレか本音、とにか、ぼやく。

まあ、既に、色んな本で語られていることばかりだが、売れっ子の本書きともなれば、
こんな酒場での、うだうだ噺でも一冊の、本になってしまう。

最後のほうの、「ぽっかぁーん」は、小さい時に言って遊んだような、懐かしさが湧くが。
夏に読んだ「変」も、良いも悪いも、ほったらかしになっている。
私にとって、らもさんの本は、いつも後悔するのに、なぜか買ってしまう、不思議な作者である。





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