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あの個性派俳優の片桐はいりさんの本。
ずっと前から気になってたんですが、もっと早く読んどけば良かったと、
後悔するほど、素敵なエッセイ。
グアテマラに住む弟さんと、幼き頃からあまり口もきかなかった仲なのに、
お互い社会人になり、それも日本と遠き南米とパソコンで隣の部屋に居るぐらい
頻繁にやり取りを・・・・。
もちろん、弟さんの住むグアテマラへもなんども行くが、単なる旅行者ではなく、
弟さんの家で居候のごとく暮らすので、両国の文化のギャップをまともに食らう。
弟さんと一緒に町へ出ると、そこかしこの店の人、行きずりの人、
家の窓から顔を出す人、みんなにお互い、オラ、オラの言い通し。
オラはスペイン語で、やあ、とか、こんにちわ、にあたる言葉、
「誰?」と聞けば、弟は「アミーゴ(友だち)」と・・・・。
弟さんは、町中のすべての人と友達・・・「アミーゴ」の言葉の広さ、間口の広さ。
そういえば、初めて行った嫁さんの里、島根県の益田。
朝の通学の子供たちが、見知らぬおっさんなのに、みんながみんな、
「おはようございます」と挨拶してくれる、大人のこちらが思わず恥ずかし、
小さな声で答えたのを思い出します。
都会に住んでしまって、周りの人とのふれあいなど、
失くしてしまったものも、たくさんありそうですな・・・・。
そんな、ほのぼの旅行記、家族ふれあい記、でおます。
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