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この前の加藤廣さんの「利休の闇」に続いて山本兼一さんの「利休にたずねよ」を読む。同時によむと同じ題材がアプローチの仕方でこのように表現が変わると実感。
特にこの「利休にたずねよ」は秀逸。利休の切腹から、秀吉との前日、細川忠興との十五日前、古溪宗陳との十六日前と遡っていく。
この時間を巻き戻し、そして幾多の人との出会いと関りによって、利休という一人の茶人を際立させていく・・・上手いですな。
そうです、一人の人を語る時、ある人はその人のすべてを知るものではなくやはり一部なんですよね。ジグソーパズルを埋めていくように周りから見つめることによって、最後にすべてが見える。
凄いですなあ、この構成力、それに委ねて突き進む読後感は快感でおます。
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