ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第435回・NHK上方落語の会~2023.05.11

2023-05-11 21:21:21 | NHK上方落語の会

第435回・NHK上方落語の会~2023.05.11

一、桂三語・・・・・「二人ぐせ」
元気の良い、三語さん。米朝や、笑福亭と言った一門ではなく、吉本、花月と言った事務所でくくられるような風情。細やかさよりも元気でオオバコで慣れた落語か。NHKホールの大箱で聞くにはもってこいの「二人ぐせ」でおました。

二、桂小鯛・・・・・「親子酒」
小鯛さんは、正反対の米朝一門のしっとりとした落語。前半の枝雀落語を思い出させるような「親子酒」。親子酒と言いながら、うどん屋との絡みがキモ。でも、小鯛さん、貫録がでてきましたな。

三、桂米紫・・・・・「お花半七」
勢いでいうと、元気印の米紫さん。「宮戸川」の前半部分。後半は後味が悪いので、この楽しいなれそめの「お花半七」部分だけで十分。それも雷が落ちて落ちてお花ちゃんがしがみつくところで「NHKではここまで」と良いサゲで終わる。中トリにふさわしい一席でおました。

中入り
四、黄味家たまご・・・「三味線放談」
お父さんの黄味こいしさんを散りばめながらの高座。上方もこの十年、落語会もあちらこちらで増えたので色物さんの需要も多くなりましたな。英華さん、友美さん、そしてたまごさんと、上方の女放談、にぎやかでおます。

五、笑福亭由瓶・・・「青菜」
元気印の由瓶さん。マクラをそこそこ喋って「青菜」に入ったところでプルプルと一階の前席で携帯がなる。由瓶さん「鳴りましたな」「編集してもらおう」ともう一度頭から喋り出す。お客さんは同じネタなのでそこに掛かるとクスクスと笑いが、ピンチをチャンスに変えた由瓶さんナイスでおます。
でも、開演前、携帯の諸注意などの放送はなく、単に禁止のプラカードを持った方が数名会場を歩いているだけ。女性のお連れさんなんかはそんなのは見ず、お話に夢中。まあ、テレビの録画ですし、落語家さんにとっても晴れの高座ですから、観客への注意、しつこくあっても良いのでは・・・。
動揺しながら、仕込みが飛んだようですが、持ち前の馬力で乗り気った由瓶さんの「青菜」でおました。

六、林家染二・・・・「御神酒徳利」
大トリの染二さん。聞きなれた「御神酒徳利」とは違って大幅に改編。上方のドタバタ劇を、ちょいと江戸の風味を加えたような噺に。そろばんを弾くとこも含めて、ドタバタの方が好きですが、まあ好みが分かれるとこでおますな。

来月も続けて第436回があるNHK上方落語の会。また当たるのでしょうか、期待しております。

第435回・NHK上方落語の会
2023年5月11日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、桂三語・・・・・「二人ぐせ」
二、桂小鯛・・・・・「親子酒」
三、桂米紫・・・・・「お花半七」
中入り
四、黄味家たまご・・・「三味線放談」
五、笑福亭由瓶・・・「青菜」
六、林家染二・・・・「御神酒徳利」






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