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どの世界にも、破壊、斬新、創作、と常に新しいものを模索しているんですな。
森口ぽるぽさん、なんとアルファベットを詠み込んだ、それも定型の位置に固定、凄いチャレンジですな。
IちゃんはIちゃんが怖いIちゃんはケーキで無罪を祝うのが日課
Nちゃんも一員だったNちゃんの脱色された曜日感覚
Lちゃんは暑かったのでLちゃんはともかくその木陰を見初めた
Oちゃんは歯並びがいいOちゃんはをウォシュレットでも暇を潰せる
Cちゃんは笑うとかわいいCちゃんは夢日記で離陸を叶えた
Kちゃんが逃げても逃げてもKちゃんは正体に負い目をあてがった
縦に読むと「INROCK」とこの本のお題に。
文字で詠んでると、相手のお名前読み込んだりとか、何かと便利ですよね。
でも、短歌って全体で31文字。その中の5・7・5・7・7の第二句と第四句と第五句の21文字でしか表現できないとは、勿体ないような、自らフィールドを狭めてしまっているような・・・まぁ、チャレンジにはメリット、デメリットは常に付きまといますが・・・。
普通に詠っておられる歌の中で気に入ったのは
姿見に目を剝いている家猫も選ぶ相手をまちがえている
小春日にお披露目されたお地蔵のおでこを素手でゆっくり撫でた
手をつなぐたびに心が温かいからだと言われ力が入る
好きな人から呼ばれたら歯ブラシをくわえたまんま走ってしまう
信号をゆっくり渡るおじいちゃんが厚着をしてる 鳥肌が立つ
目の前を泳ぐ繊維もふるさとのズボンやタオルからはぐれている
日向へと踏みきるごとに新鮮な今朝のシャンプー匂わせている
あたためたうつわの底にいるとして風にまさぐる春の等身
大切なものがどんどん漏れていてお願いしてもやめてくれない
こんな、ふあふあとした歌、すきですな。
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