大阪アースダイバー〜中沢新一
買って三年は経っていたか、
積読、山から切り崩して、読みだした本。
この頃、大阪の建築、堺、の利休、晶子、神社仏閣と
わがおおさかを見直そうと・・・・・・。
一言でいうと、学術的で難しく、外来語にとらえて、
敢てこじつけてものごとを見つめようと・・・・・。
でも、最初の見開きのある、標高で色分けされた地図は身震いがする。
というのも、この台風19号や21号での水害を見ていると、
過去の地形、生い立ちがいかに影響しているか、
上町と下町の差、まざまざでおます。
大阪の都市の構造については、商都と呼ばれるには、
海民(農民ではなく)の町だったことと深く関係があると・・・。
一般的には、海岸や中州のような平らなところにつくられるのが、
都市成立の基本法則で、大阪はまさに、海上交通が盛んになって、
商都がつくられた。
そういう意味で、大阪の中核は船場であり、船場から御堂筋が下がって、
それが千日前の世界につながる大阪の基本構造で、そこで形成された
資本主義が、大阪の基礎になっている。
今、キタとミナミの二つの違った商圏がありますが、
いたって大阪らしいのはミナミですか。
インバウンドで、海外の人が、ミナミに集まるのは、
案外大阪らしさを直感的に感じているのかも、しれませんな。
まあ、色々と、古代、海岸線をみると、
神社や古墳の成り立ち、分布があからさまになりますな。
大阪の土地が、足元から崩れ落ちるような気になりながら
先人が人のつながり、知恵で栄えた大阪、
次なる再生を願うヒントになる本でおます。
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