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この本も齋藤孝さんの“本には順番がある”で読もうと思った一冊。
途中までは良かったが折り返し点を過ぎてからは一気にペースダウン、最後は足がもつれながらのゴールイン。やはり数学の分野も不向きでおました。
でも数学とか哲学とか文学とかはすぐに役に立たないものなんですと、数学者で実用に役立つというのは格下で恥ずかしいことだと、後世になって役立つという奥ゆかしい学問だと。例えばニュートンが初めて天体物理学を作りましたが、彼の書いた「プリンキピア」という本は、自ら発見した微分積分ではなく、ギリシャ時代の“”ユークリッド幾何学を使っていると、逆にいえばその“ユークリッド”が役に立つまで二年三年じゃなくて、二千年経ってからというのが数学の偉大なとこですな。
例えば「フェルマー予想」という解けない難題があるのだが、350年にわたって有名無名の人が数多く攻撃してもすべて失敗。天才と言われた人が「フェルマー予想」に一生とりかかり、結局何もしないままに死んでしまったと、著者の藤原さんも大学院の時指導教官に「フェルマーだけはやるな。数学人生おしまいだよ」って、でもそれぐらい虜にするのは、数学や文学や芸術に美と感動があるからだと、いろんなところに魔物はいてますな・・・・。
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