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今年はもう少し短歌になじんでみようと、遠ざかっていた5.7.5.7.7.の31文字のリズムに揉まれたくて、短歌の本を積読本の中からひっぱり出す。東直子さんが選んだ愛と命の歌、300首。
その中からも、私の好きな恋の歌中心に選びました。
花水木の道があれよりも長くても短くても愛を告げられなかった (吉川宏志)
まずバスに乗ることからと君は言い月夜の中によい声残る (永田 紅)
椰子の葉と象の耳ほどこの星の風が愛したかたちはなかった (井辻朱美)
すずむしも鳴きだしている 夜だ おいてきぼりにされてしまった(田中ましろ)
君の指がきれいにみえたあの頃は笑っていれば日が暮れたのに (北川草子)
夜道ゆく君と手と手が触れ合ふたびに我は清くも醜くもなる (栗木京子)
一度にわれを咲かせるようにくちづけるベンチに厚き本を落として(梅内美華子)
つゆの夜やきつねうどんのよろしさは相合傘のよろしさに似て (池田はるみ)
ねばねばの蜜蜂のごといもうとはこいびとの車から降りてくる (江戸 雪)
うちで一番いいお茶飲んでおしっこして暖かくして面接ゆきな (雪舟えま)
雨に会うそのためだけに作られた傘を広げて君を待ってる (木下侑介)
あいまいなふたりの前にアボガドのクリームパスタはしずかな緑 (ゆず)
あいまいなふたりの前にアボガドのクリームパスタはしずかな緑 (ゆず)
残りものだからあげるよべべべつにあんたのためにつくってないし(こゆり)
かなかなの声止みたる一瞬に愛を語りて二度とは告げず (佐藤りえ)
「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの(俵 万智)
裏側に張りついているヨーグルト舐めとるときはいつもひとりだ (木下龍也)
早くこんな歌、詠みたいですな。
かなかなの声止みたる一瞬に愛を語りて二度とは告げず (佐藤りえ)
「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの(俵 万智)
裏側に張りついているヨーグルト舐めとるときはいつもひとりだ (木下龍也)
早くこんな歌、詠みたいですな。
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