ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第4回・たかつガーデン寄席・たかつ笑い亭

2010-10-24 00:28:44 | 落語

第4回・たかつガーデン寄席・たかつ笑い亭

繁昌亭大賞受賞者の会と銘うっての、上六での落語会。
初代春団治さんの匂いがする文華さんの「阿弥陀池」が、楽しみですな。



大阪府教育会館の8F・・・・高い処での落語会


光輝く、沢山の金屏風・・・・・今日は結婚披露宴は無しか。

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

170名の大きな会場に、マイク無しでも、よく響き通る声。
ついに、福丸さんの「米揚げ笊」が登場。

いつもながら、端正ではあるが、デビュー当時の歯切れの良さが
無くなり、丸くなった感じ。

上がる、高い、昇るを連発するところ、調子にのって
ハチャメチャ感のある、福丸さんが見てみたい。

売り声の稽古とか、尋ね尋ねていくところなんか、
笑いが十分とれる噺だけに、福丸さんの米揚げ笊が
更なる、爆笑編になりますよう期待しますな。


二、桂文也・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「親子酒」

文也さん、初めての出会い。
味のある、熟練の職人という雰囲気。

マクラも丁寧で、客の年代層に合せて、体験的、実感のある
あるある辞典的、身体の衰えで、笑いをとる。

特に、おもしろかったのは、名古屋の大須演芸でのハナシ。
よく、お客さんが、二名とか三名とかはよく聞きますが、
演者が、8人中、3人が、80才以上とか・・・・・。

怖いもの見たさに、行ってみたい様な・・・凄い
大須の、プロモーション、トークが・・・・。

噺は、親子酒、息子が帰りの、うどん屋で、とんがらしの竹筒を
振り回す、パターン。これが、上方の基本形か、でもこの頃、
竹林さんが演る、息子と禁酒を誓った父親が、
一杯、あと一杯と言いながら、酔い潰れていくタイプの方が、
私は、好きですな。

文也さん、まさに、基本に忠実、きっちりとした噺の中に、
ふあっと、気を抜いたような軽妙さが、うれしい。

文三さんが、年をとると、このような熟成の噺家に
なるんではないかと聴いていた。

あと、文枝一門で、出会いがないのは、小軽さんと、こけ枝さんのお二人。
正統でありながら、個性派揃いに、文枝師匠の懐の深さを感じますな。


三、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

期待どおり、いやそれ以上の、文華さんの「阿弥陀池」、おもしろい。
文華さんの、笑いのセンスが、随所に散りばめられている。

鯛は、「東南アジアの国で・・・・・・・」
象は・・「インド、や、アフリカ、もあって、耳が大きく、鼻が長くて
パオと鳴く・・・」、「そこまでいうてたら、わかるやろ」と逆ツッコミもあり。

サゲ前で、「留守番しといてや」・・・「はいっ」と極妙の手腕。

それと、「男の坊さん、西宮」とか、ボケル際に、
小拍子を叩いて、勢いをつける。

まさに、文華さんの噺は、音だけでも十分楽しめる。

CDを聴いていても、あの、しゃがれた声のとりこになりますな。


四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」

最近、山陰の学校へ落語しに行ったら、
上方落語の「熊のプーサン」と紹介がありましたが、
昼のニュースで、熊、人里に出没、注意・・・と。

へっつい、おくど、かまど、の説明から「へっつい幽霊」ヘ。

いつもながら、作ぼんが楽しいが、
でも、博打打ちの幽霊と、熊五郎のかけひきが、有るような無いような
軽妙なタッチが少なめか・・・・・・・・・・。

時間は、一時間半でしたが、実力派四人の充実の高座。
しっかりと、濃縮して、笑わせて貰いましたで。

たかつ亭、主任は文也さん。次回も楽しみでおますな。



終演後のお帰りのお客様・・・皆さん満足したお顔。
出口で、文也さんと、文華さんの、お見送り・・・・。



第4回・たかつガーデン寄席・たかつ笑い亭
2010年10月24日(日)午後2:00開演
大阪府教育会館8Fホール

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」
二、桂文也・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「親子酒」
仲入り
三、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・勝正子

10-51-220





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