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日記に文字を記することを、「日記をつける」という。
「日記を書く」ともいうが、多くは「つける」を使う。
「書く」は、書いたものがその時だけそこにあればいいという、
のに対して、「つける」は、しるしをつける、シミをつける、と
後々まで残す感じがする。
だから日記は「つける」なのだ。
幸田文の日記には、後で書こうとしたエッセイのヒントが書かれている。
・ある日、ごみを見る
→「ごみとはなんだろう。本来ごみというものはない。
かつてはみな何かであったものである」→「ごみ」
・ある日、人から身にしみる話を聞く
→「身にしみる日というのがあるのかとおもふ」→「身にしみる日」
・知り合いの訪問を受ける。彼はいう。昔々、勤めていた菓子店に久しぶりに、
代替わりした新しい店を訪ねて、菓子を買ってみると、
包装紙の包み方が昔通りだった。」ああしてこうしてと心の中で手が
いっしょになって動きました」、。懐かしい。→「包む」誕生。
エッセイを書くには、常日頃から、何事にも「興味をもつ「」こと。
問いかけそのものに、興味をもつこと。
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