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今日丁度、岸和田市の図書館について考えるシンポジウムがあるので、急遽読んだ図書館のあり方の本。この頃頻繁に本の貸出だけではなく、いろんな形で図書館を利用するようになっただけに、興味深く読むことができました。
付箋をつけたところ、覚書として書いときます。
・図書館サービスは市民(利用者)への貸出点数の多寡で評価されるべきではなく、利用者の満足度で評価されるべきものだ。
・公立図書館が純文学を支えないと、日本の文学は滅んでしまうのです。
・文藝五誌。「文藝」13000部、「文学界」9000部、「新潮」7050部、「群像」6000部、「すばる」5000部。・・・図書館にとって文芸誌は特別扱い。
・図書館員が愛さなければならないもの「資料、人(利用者)、地域」
・市民が情報へアクセスできる必要があるから、公共図書館がある。
・「貸出冊数」の増加はあくまで結果であって、目的ではない。
・本を選ぶということは、その図書館の政策のあらわれです。
・公共図書館が編集・発行する「図書館だより」はいずこも、新着本、休館日、イベント、ベストリーダーなど、図書館が知らせたいことを載せているだけの紙面が圧倒的に多い。「リレーション」に欠けている。
・市民は「お客様」として受け身として参加する方式には飽きている。市民は実に能動的で、活動的な多様な要求を持っている。
・たとえ人口が少なくても、経済的繁栄がみられなくても、住民が暮らしやすく満足を感じる地域があれば、その地域は活性化してると言える。
●自治体のまちづくりに「図書館」との結びつきは必須条件。
①施設の床面積あたりの集客力が大きい
②利用者の年齢・年代の幅が広い
③無料で使え、平日、休日、昼夜を問わず開館している
④司書という専門的職員が利用相談に応じ、ボランティア活動も盛ん
⑤古今東西、網羅万象、あらゆる趣味と興味と知的関心に対応可能
⑥短時間の立ち寄りから長時間に及ぶ滞在まで、自分の居場所がある
⑦カフェ、書店、スポーツ施設、学習塾など民間文化施設とも親和性が高い
まあ、地域に役立つ図書館を目指して、どう変わるのか楽しみですな。
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