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落語日記さんと一緒に、たった一人の小さな梅満会
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椅子席も加えての、50人、限定でもあり、ゆとりもある満席。
一、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・「親子茶屋」
今日は、若旦那シリーズと、本来ネタがつくと、この様な企画はしないもんなんですが。
まあ、若旦那というと、趣味に凝り固まるか、気病で悩むという、二パターンでよう似ています。
趣味では・・「親子茶屋」、「七段目」、「宗論」。気病では・・「崇徳院」、「千両みかん」、「宇治の柴舟」
この「親子茶屋」、師匠に最後につけて頂いた「噺」。お願いにあがったら、「ほんまに、やるのかぁ」
似合わないと思われていたのか・・・、師匠の噺の中で、いまだ教えて貰っていないのは「高尾」だけ、
ただし、高尾の幽霊を私がしても、ほんま「あらぁ、ふしぎやなぁ」で、遠慮していますと。
「親子茶屋」は、やはり梅團治さん風にして、骨太。
ただ鳴物無しでの「狐釣り」は、やはりさみしいもんですな。
二、対談、
鉄ちゃんの梅團治さん、ならではのゲスト。
元梅小路機関区の機関士の中上氏が制服を着て登場。
D51とか、℃57とか専門用語が飛び交う。
煙一つにしても、上手下手があるとか、全員が鉄ちゃんファンではないので、
質問も、答えも、噛み砕いて紹介してくれる、梅團治さんですが、嬉しそうな顔。
まさに、趣味にはしった、若旦那でおますな・・・。
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・「宗論」
落語では、政治と宗教を題材にするのは、タブーとされてます。
この「宗論」まさに、宗教にまつわる話ですが、まあそんなに目くじら立てずに聴いてくださいと。
しかし、文三さん、稽古をつけてくれと通い出して、
あるとき、「この噺、聞いて途中で帰った客、おんで」というと、
次からパタリと来なくなったらしいとか・・・。
キリスト教を信じる若旦那の台詞、口調が、なぜか梅團治さんにしっとりこなくて、
これがまたおもしろい。・・・・・・お仏壇は落語の世界では、それなりにでてきますが、
キリスト教ともなると、片棒ぐらいですか・・まあ、無宗教論者が多い日本では、おますが。、
四、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・「宇治の柴舟」
出だしは、まるっきり、「崇徳院」さん。
その当時、療養先というと、須磨の別荘か宇治でしたんか。
まあ、大阪からほど良い距離だったんでしょうな。
まあ、すべてが夢やったんというどんでん返しは如何とは思いますが、
サゲは綺麗に、「旦さん、さすがに宇治は茶どころでんなぁ。柱が立ちました」
この「宇治の柴舟」・・・聴いたのは先代の春蝶さんと、梅團治さんだけ、上方で他に誰がされるのか。
舟の中での恋の告白は、もっと色っぽいもんなんか、もやもやとする噺でおますな。
第3回・たった一人の小さな梅満会~若旦那
2011年9月18日(日)午後2:00開演
徳徳亭
一、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・「親子茶屋」
二、対談
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・「宗論」
仲入り
四、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・「宇治の柴舟」
11-29-139
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落語日記さんと帰りに寄った、法善寺横町。
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法善寺横町の東側入口には、三代目春団治の書が・・・。
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法善寺横町の西側入口には、藤山直美の書が・・・。
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横町にある、西田当百の川柳「上燗屋ヘイヘイヘイとさからわず」の碑。
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正弁丹吾亭前の織田作之助の「行き暮れてここが思案の善哉かな」の碑。
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