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「この国の冷たさの正体・・一億総「自己責任」時代を生き抜く(和田秀樹・著)
「迷惑」をかけ、そして「迷惑」をかけられて、私たちは生きているのだ。人間は生まれてから死ぬまで人の助けが必要です。人間は生きているだけで「迷惑」の塊だと気づくことが大事だ。誰かに迷惑をかけているんじゃないかと必要以上に自分を責めたり、「他人に迷惑をかけた」と鬼の首をとったように誰かを糾弾する人よ、迷惑をかけないことは立派なことでも、正義でもない。著者も和田氏の見解に全面的に同意する。日本は、「お互い迷惑をかけあう共同体」なのだ。この現実を認識すれば、日本人ひとりひとりがもう少し心に余裕を持って、自分に対しても、他者に対しても優しくなることができる。
佐藤優・・・「毎日新聞」2016年2月14日書評
このように熱くそして色んなジャンルにわたって読む、それも常に3冊同時に読めと、52冊の本を紹介している。
一見単なる書評本として各本の著者の思いを紹介をしているようだが、そこには佐藤優自身の思いが熱く熱く語られている。五年前からこのような国になるべく兆候は残念ながらあったのだ。
今コロナで、すべてのひずみ、ゆがみが、顕著に表れてきている、こういう時こそ冷静にふるまえる人としてのやさしさ、品格が問われている。
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