落語家の通信簿(祥伝社新書) | |
クリエーター情報なし | |
祥伝社 |
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芸歴49年の三遊亭円丈が「芸」の真髄から裏話まで語る・
(あくまで、帯のタイトルを写しました・・だけ)
円丈さん曰く、落語評論家という存在はウサンくさくて信用できない。
小噺の一つもできないくせに落語の評論なんかするなと・・・・・、
期待して読んでみたら、ええ、それ以下じゃんというようなひどい内容。
700席聴いた中での批評と断っているが、その範囲、視野の狭さ。
「落語家の通信簿」なんぞおくがましい題ではなく
単に「円丈の好き嫌いの落語家」と言えば良い程度の中身。
さすがに、師匠円生についてはそれなりのはなしが語られているが、
その他の落語家さん、特にご自分の興味ある創作落語家仲間はそれなりのことが
書かれているが、古典落語の演者さんは、中身の薄いハナシばかり。
いかに、取材というかネタの濃さが、内容のおもしろさを決めるというのが丸解り。
特に、上方落語については生で聴いた感想ではなくCDでの感想が主体か・・・。
枝雀さんの項で、最後の行を紹介すると・・・
>これが芸に行き詰まったとか、生活苦ならわかる。しかし、そんなことはないのに
人生を終わらせた・・・・。なぜ?もうすこし、ハッピィなエンディングはなかったの
だろうか、それが残念でならない。
これって、一般の私たちが言う言葉であり、落語家ならではの視点で語るという
本の帯はまさに過大広告やんか・・・。
最後に、私がつけた「円丈さんの通信簿」
国語「1」・・言葉のボキャブラリィと表現力、不足。
算数「4」・・話題づくりのみで販売増やすとは、案外計算高く、商売上手。
社会「2」・・最低限の社会的マナーが理解できていない。
理科「1」・・実験、体験、の実証なく、己の思いだけで進める。
体育「3」・・69才にもなって、まだこの様な本を発表する体力とは。
音楽「2」・・リズム感がない文章。
久々に、本棚に入れるのが憚れる本でおました・・・・・。
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次回からの落語会には持っていっときます。
某事務所からの事実と違う表現があるとかで5000部が出版差し止めと、
でも、間違ったことでも公になるといつの間に、それが事実のごとく一人歩きしてしまうことは多々あります。
どこが、間違っているのか是非読んでみたいですな。
やたらに持ち上げられる某一門と御用評論家を皮肉った部分は、痛快に思えたのですが。
それにしても江戸の業界で上方落語をまともに評価出来る方は、本当に少ないようですね。
ところで、この本や『二十一世紀の落語入門』が世に出るのなら、出版差し止めのあれも出せそうなものですが・・・。
どこにそれだけの問題があったのか、とても興味がありあます。