7月21日(日)
7月下旬になると大山ユートピアのお花畑、特にナンゴククガイソウの咲き具合が気になって来る。特に今年は梅雨明けが早かったこともあって、花々にどんな影響があるのかの興味もあった。それらへの解答を得るには、何よりも行ってみることが一番と早起きをして日帰りで出掛けてきた。花と共に、砂すべりの土砂が流出しているという情報も気になっていた。こちらの状況も出来得れば下山時に確認してみたいと思いつつ宝珠尾根を登って行った。
【写真↓】見事な宝珠尾根のブナ林を抜けてユートピアへと向かった。秋の紅葉の時期にまた来たい尾根筋である。上宝珠越を過ぎてユートピアへの巻き道に入って直ぐの沢沿いが7月15日の豪雨の影響であろうか崩落しており登山道が消えていた。多くの登山者が倒木をも踏みしだいて踏み跡出来ており何とか通過は出来たものの要注意である。
【写真↓】三鈷峰山頂から見下ろした地獄谷方向。振子山の先に地獄谷から吹き上がる霧の柱が立ち上がっていた。午後になって山域の天気が崩れ始めたようであった。
【写真↓】オオバギボウシ咲く避難小屋を望むユートピアの尾根筋。
【写真↓】咲き始めたユートピアのナンゴククガイソウとシモツケソウのコラボ。
【写真↓】ユートピアのナンゴククガイソウ。背景は野田ヶ山、矢筈ヶ山、甲ヶ山。
【写真↓】上宝珠越に掲げられた砂すべり情報。宝珠尾根の上りで、その尾根ルートを下って来られる人の数が多かったが、この情報によって下山時も尾根ルートを選択されたのであろう。我々は「通行止」ではなかったので砂すべりルートにチャレンジしてみることとした。
【写真↓】土砂が流出して荒れ果てた「砂すべり」を上方から見下ろす。通行人お互い落石に注意し合いながら下って行った。
【写真↓】土砂の流出によって露出した積雪の塊。上方から土砂の落下も続いており、ちょっと不気味な雰囲気であった。積雪が融けてしまった通路は抜け落ちていた。
【写真↓】砂すべりの下部にはこんな断崖まで出来ていた。水が落下する中を下った。
【写真↓】完全に荒れ果てた砂すべりの最下部。この先の元谷の河原も岩石がゴロゴロとして荒れ果てていた。踏み跡は消え、岩だらけの河原歩きを余儀なくされた。砂すべりの下降のリスク、河原歩きのハードさを考えると、下りも宝珠尾根ルートを採る方が安全面はもとより、時間的にもはるかに早いように思われた。