吉島側の河岸に立ってみると河口部の干潟の広さを実感出来ました。干潟の上には牡蠣筏も鎮座していました。水に覆われていれば、広大な漁場となる水面が広がっている筈です。干潟の先には、直ぐ上流部を渡る吉島橋が望めます。
吉島橋から干潮の旧太田川の流れを望むと、川幅の殆どを干潟が占めていました。流れが残っているのは江波側の右岸沿いだけでした。この川を行き来する船は広い旧太田川ですが、この部分に航路を採らないといけない訳です。広い干潟は旧太田川の貫禄なのでしょうか!?
広島市道吉島観音線の舟入橋の橋上から初めて河口部を望むことが出来ました。河口までの間にはまだ吉島橋と広島高速3号線の橋梁がありますが、ここまで来て河口部が開けてきた訳です。それと共に、水面から露出した干潟が左右の岸辺近くに広がってきたことにも気付きました。
朱色の住吉橋から一つ下流の舟入橋までの左岸には上下2段になった遊歩道が続きます。その距離数百メートル。ここは下段の親水歩道を歩きました。大潮や高潮の時には浸かりそうな空間ですので本来の設置目的は遊歩道ではないと思われますが、平穏な時にはなかなかに快適な空間となっています。
中島神崎橋から左岸を南下して行くと国道2号線の新住吉橋に突き当たりました。遊歩道に続く横断歩道がないので、東詰交差点に迂回して国道2号線を渡りました。新住吉橋のすぐ下流部に朱色のアーチ橋が架かっています。これが住吉橋です。広島デルタにある橋で朱色のものはここ住吉橋だけであろうと思います。これは左岸の袂にある縁結びで有名な住吉神社の社殿の色から来ているのは明白です。
住吉神社の拝殿です。