おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

キロ買いの野望・・・ほうれん草

2005-12-14 17:10:42 | ブログ
1Kgのほうれん草!! 八百屋のおじさんに「ポロビンカ(半分=500g)」って言ったのに・・・いきなり1kgわたされました。ズッシリ、ドッサリ・・・訂正するのもややこしくなるのでそのまま買って家に帰ってシンクにあけると、これまた山盛りだ・・・こんもりと山になりました。
spanak

でも、こちらのほうれん草(スパナック、なんか英語に近いですね)は、ほうれん草特有のシブ味がなくて、生でもOKなのです。

ただし・・・・こちらの菜ものは、八百屋で売られているのに「近所でもらった」状態で泥だらけなのです。新鮮で、とても甘くておいしいのですが、コレを冷たい水できれいに洗うのが結構大変!!(それも1Kg!!)
30分くらいかけてようやくきれいに洗い、その7割をゆでほうれん草にして、あとの3割を生で食べました。
サラダにする前にもう一度見ずにつけておいたら、下に泥がたまりました。(しっかり洗ったつもりだったのに・・・・(ToT) )何度も洗いなおして、切って、塩とガーリックペッパーとオリーブオイルであえてみました。コレがおいしい!! 霜に当たると菜ものはおいしくなるそうですが、本当なのですネ。

ゆでたものには、日本から持ってきた貴重な削り粉(本当はおかかがよかったんだけど・・・ないのでしょうがない。広島風お好み焼きに使おうと思って大事にとっていたのに・・・)とおしょうゆでいただきました。う、うまい・・・コレと白いご飯があればいいかな。

次の日は、牛乳と小麦粉、バター、たまねぎ、鶏肉(お尻の部分だけが切られて売られています。??と思うけど、コレが結構安くておいしい)でホワイトソースにしてほうれん草を入れ(salahiさんのレシピにinspireされまして、salahiさんのレシピはこちら)、残っていたピラフの上にのせてオーブンで焼いてみました。これまたうまい!
1kgあったほうれん草があっという間になくなりました。

で、まだほうれん草の季節は続いているのですが、ちょっと買うのに二の足を踏んでいます。あの下ごしらえさえなければ・・・。おいしい野菜を食べるためにはちょっと努力が要るのです。


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キロ買いの野望・・・にんじん

2005-12-13 01:28:51 | ブログ
子供のころ私のきらいだった野菜のひとつがにんじんでした。だっておかずなのにメチャ甘い!何かが間違っているゾ!!と思ったのでした。だから「にんじんケーキ」なるものが現れたとき、「ウン、ウン、このほうが納得がいくよね。」と思ったりしたのでした。

ブルガリアに来て、こちらでにんじんをはじめて見たとき、「あれ~、小さくて細くて短いな~。」と思いました。なんだか、切らなくてもそのままスティックサラダになりそうなサイズです。「皮、むきにくそ~・・・・」 もともとあまり好きじゃなかったからなんだかネガティブになっちゃいました。

でも、食べてみて、びっくり!!! 日本で食べたにんじんの数倍味が濃い!! そしてにんじんの香りが鮮烈です。コレはもう別物! ステーキの横に乗っているような「料理の付け合せ」、つまり「脇役」ではなく、にんじんそのものを味わうようなメニューがふさわしいと思ったのでした。
salata_na_morkovi

それで、つくったのがこのサラダ。
おろし金で細くスライスして、塩、レモン汁、にんにく、オリーブオイル、いろどりに「コプル」というハーブでさっさっとあえて見ました。お好みでビャル・ソス(白いソース、つまりにんにくとヨーグルトとコプル)であえてもいいですね。にんじんを1kgすりおろしたのですが、結構すぐに食べてしまいました。

地元の人たちはにんじんを「キセル・モルコフ」つまりピクルスにしています。でも、本当は日本と同じく、にんじんは脇役なのです。ムサカに入れたり、スープに入れたり・・・

それにしてもブルガリアの野菜の味は濃い!! スープを作るとそれがすごくよくわかります。これからの季節、寒くなるとスープが恋しくなります。カロテン豊富なにんじんで今日もスープをつくろ~っと!!

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治安はどうなの?

2005-12-10 04:16:19 | ブログ
外国に住むにあたって一番気になるのがコレですよね。
世界情勢によっては、安全だと思われていた国がテロの標的になったりすることもあり得ます。

ブルガリアは、というと・・・・個人的には以前住んだことのある日本の地方都市とあまり変わらない気がします。むしろ東京などのほうが、ブルガリアの首都ソフィアよりもコワいと思うことがあります。某「地球のOき方」の本ではNDK近くやホテルプリスカの周りは治安が悪いと書かれていますが、人がいっぱいいるだけで、気をつけていればあまり危険なこともありません。

ここ数週間の間に日本でも物騒な事件が多いですし、「普通そうに見える人」がいきなりキレて人を殺すような事件も耳にしますし・・・今年の春日本に帰ったとき、地下鉄の中で酒に酔って暴れている人がいましたが、こちらではそういうことはあまり見たことがありません。(ソフィアのトロレイやアフトブスのなかで、だれからも相手にされないお年寄りが若者にグダグダからんで、そしてまた嫌われているという風景は何度か見たことがありますが・・・)

数ヶ月前、「最近何か大きな事件がありましたか?」と友人たちに尋ねたところ、「そういえば、ストゥデントキ・グラッド(学校がたくさんある地区の名前)で、ジョギング中の女の人が犬に襲われた、っていってたな~。」なんて、のんきなものです。まだ、犬のほうが人間よりコワいのかな??

でも、最近はブルガリアも物騒なんですよ。実は。ペルニックに引っ越して数日のある日、ソフィアで友人宅に立ち寄ると、「ここ毎日ペルニックのことがニュースに出てるわよ、今日のニュースはペルニックの商店街で、マフィアの抗争で一人が死んで一人が重態だって・・・・」ええ?そんなことがあったの?こないだなんか、その同じ通りを友人のマヤ(年頃の娘二人の母親)が、「ぜんぜん安全だわよ」といって、夜10時ごろ、私たちと別れたあと一人でとことこ歩いていったのでしたが・・・
それから10月末、ブルガリア第二の金持ちで大きな銀行(兼保険会社)の社長が車に乗っていたところを狙撃されて死んだというニュースもありました。(それ以来、お金持ちの住んでいるところは厳重に警戒されて、30メーターおきに警察官が配置されています。帰ってこのほうが物騒かな・・・)でも、そんな話はマフィア社会だけの話のようです。

こののんびり感は、ブルガリア人の性格にもよるのかもしれません。見た感じ、ブルガリア人は「悪いことも積極的にはしないけれども、よいこと、儲かることもめんどくさがってやらない」ような気がします。たとえば前述の「地Oの歩き方」の本で、機会があったら同じ本にまとめられているブルガリアとルーマニアを比べてみてください。ルーマニアではホテルやレストランでいかにぼられたかが本当にたくさんかかれていますが・・・ブルガリア人は「犯罪を犯す手間」も惜しんでいるのかな?

でも、見つからなければこそこそ悪いことをするということはここでもあります。パザールの野菜売りもよく見ていないとはかりやおつりをごまかします。トラムに乗っていて検札官が来ると、車内は必ず大もめになります。(切符を持っていない人が言い訳をして許してもらおうと言い訳をしたり、かえって開き直ったり、たまには言いがかりをつける検札官もいたりして) それから若い女の子たちのスリ集団もいると聞きました。そして、外国人が住んでいる家だとわかると(またはブルガリア人の家でも)長期休暇で家主がいない間に家具も含めて全部とられてしまうということをよく聞きます。

でも、基本的にはブルガリア人はそういう「面倒なこと」がきらいで、もしお金が欲しければ「ストティンキちょうだい!!」といってくるし、ストレスがたまったら路上で大声で意見の交換をして発散しているのでとてもわかりやすいです。そういうことを表に出さない日本人と足して2で割るとちょうどいいかもね!!

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「命の尊さ」教育?

2005-12-08 21:41:14 | ブログ
昨今、日本で人間の命をなんとも思わないような事件が起きていて、学校でも「命の尊さ」が必ず語られますよね。世界中で、このブルガリアでも同じような事件が起きているようです。本当に「世も末」です・・・

さて、話は一転、ここブルガリアでは「飼っている動物を〆てその肉を食べる」というのは日常茶飯事、または家族の一大イベントのようです。クリスマス時期(ブルガリア語でコレダ。新年までホリデーシーズンです)、人々が生きたニワトリや七面鳥の足をつかんで家に帰っているのをよく見ます。

先日、高速道路沿いの空き地でパザールのようなことをやっていたのですが、ニワトリ、ウサギなどのほかに自分の車(ラーダ、そしてなんとベンツ!!)のトランクで子豚を売っている人がいました。買い手がつくとお客の好きなブタを、ももをひょいとつかんで持ち上げ、麻袋に入れて渡します。自分の兄弟たちと一緒にブヒブヒかたまって暖まっていたのに、いきなり1匹になってそれも袋なんかに入れられて、驚いたのか「ピギーッ、ピギーッ」と鳴いていました。(頭の中に「ドナドナ」がながれて・・・あの歌、牛だったけど、売られるの。)
gosho

鶏肉よりも、この子豚の丸焼きはご馳走なのです。日本に生まれ育って、ニワトリを〆たことも、〆るのを見たこともなく、しかもアサリの味噌汁を作るのにも胸の痛む私にとって、あんなにかわいい子豚ちゃんがその後食べられるなんてかわいそうに思えてしまうのでした。(それでも肉屋で切り身になっていると平気で買えるし食べれるのですが・・・矛盾してますかね?)ちなみに売られた子豚たち、すぐに食べられる場合は少なく、ほとんど来年のために飼って育てるのです。大きくしたほうがたくさん食べれるもんね。

先日ギリシャに遊びに行ったとき、友人のタケシュのところで、そこの3人娘が自分たちの写真を見せてくれました。ピクニックの写真があったのですが、1枚目は娘たちがかわいい子豚ちゃんたちを抱えている写真。(といっても5歳や7歳の子達とならべると十分大きなブタです)2枚目は、なんと!!! お父さんや一緒にいたほかの家族のお父さんたちがそのブタをつるして〆て、さばいている写真です!! そして3枚目は娘たちもお父さんお母さんたちと一緒に楽しくBBQ。みんな「おいしいネー!!」という感じでニッコリ。おお~、これがほんとの「命の尊さ」教育かもしれません。子供たちもみな、ブタの断末魔の叫びを聞いたんだろうな~。にしても、みんなおいしそうに食べてて、やはり、このおいしさには勝てないということでしょうか。

さて、以前にご紹介したラドミルの「ゴショ」(ブタの。うちの大家じゃないよ)、ペルニックに引っ越してから何度か再開する機会があったのです。以前よりもずいぶん大きくなっていた(太ったというよりは背が伸びたという感じ)のでした。が、飼い主プラメンいわく、「12月になったらヤデネ(食べ物)になるんだよ。」
そして12月のある日、ゴショの姿はなく、ブタ小屋の戸は閉められ、窓際にはたくさんのビンが並んでいるのでした。「もしかして・・・」と思い聞いてみると、プラメンが「おいしかったよ」・・・あああ~、いつのまにかブタとしての最も尊い使命のために命を犠牲にしたのですね・・・
thanksforgosho

その夜、家でくつろいでいるとラドミルからかえってきた友人のステフチョが「プラメンからお土産だよ」といってビニールに入ったものをおいていきました。「これ何?」暗くてわからなかったので聞いてみると、「さあ???」
そして、家に入って明るいところで見てみると、変わり果てた「ゴショ」の切り身でした。ありがたく頂戴させていただきます。命の尊さをかみ締めながら・・・

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ダベダベダー!!

2005-12-07 15:51:28 | ブログ
日本にもいろいろな方言がありますね。北部九州の「シャ、シ、シュ、シェ、ショ」や、広島方面の「~しんさい(しんちゃい)、~じゃけえ」などとても興味深いものがあります。(ちなみに九州出身者で「シェル石油」を「せるしぇきゆ」と言って、みんなに「何のこと?」といわれたとか・・・)
北関東ではD音やG音が多く感じます。そして、東北ではD音とB音!! 日本語学的にあっているかどうかはわかりませんが、なんだかそう聞こえるのです。
亡くなった祖母は生前、宮城から大きなこうりを背負って電車で来てくれました。子供のころ、祖母の話す東北弁サウンドがとても心地よく響いたのを覚えています。時々、動詞や形容詞そのものが違っていたりして・・・東北ネイティブ同士の会話だと半分も理解できませんでした。
そんな祖母がちょっと怒ったときに言うのが、
「なんだべーっ(怒)」
今でも、思い出すと、そのときの祖母の顔がぱっと浮かびます。

さて、ブルガリアに来て、人々が、その懐かしいサウンドに近い言葉をしゃべっているのに気づきました。
ブルガリア語で「you」に当たる言葉は「テブ」または「テベ」と言います。特にソフィアっ子たちは、親しい人と話すとき、この「テベ」が「ベー」になるんです。
「早くしよーぜー」は「ハイデデ べー」
当たり前と思えることを尋ねられて、「そりゃそうさ」という時は「ダベ ダー」、もっと強くなると「ダベ ダベ ダー」
「どうしてなのか分からない」(英語の How come?)のことを正式(?)には「オトカデ エ、ネズナム」というところを、「知るかよ!」みたいな感じで「ダデ(ネ)ズナム」とよく若い男の人が言っています。
街中で、携帯で話している人がいるのでそこらじゅうから「ダベ ダベ」と大声が聞こえてきます。ちょっとブルガリアン・スラングのようですが、東北っぽくってなんだか親しみ感じちゃいます。

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