昨日は、小学校でお話し会がありました。私の当番だったので、絵本を2冊読んできました。
子どもたちが、たくさん聞きに来てくれました。プール掃除なんかがあったので、今日はあまり来てくれないかな?なんて思ってたんですが。うれしかったけれど、どきどきしました。うまくできるかな。
画像は、百均で買ったアイテムを並べて作った演出です。バンダナにレースのふちあみをして、かわいくしてみました。なかなかでしょう。拙いですが、図書室に、いつもとちがった幸せな空間をつくってみたかったのです。
練習のときとちがって、本番はやっぱり緊張して、うまくできなかったところがあったのですが、なんとか最後までやれました。2冊読み終えて、時間があまったので、最後に、予定ではなかっただしものもやってみました。
お話し会では、手遊びなんかをやるのが定番なんですが、わたしはなんとなく手遊びが苦手なので、座って踊れる「天使のダンス」というのを、考えてみたのです。好きな音楽にあわせて、手をひらひらさせて自由に踊るだけ、というダンスです。
このダンスの大事なとこは、まず、自分の真中で考える、というとこです。普段、人は、どこか、頭のふちっことか裏側あたりで考えてることが多いんです。そのほうが、楽だからです。人が嘘をついたり、あまりよくないことをするときは、いつも、どこか、自分の中心からずれたところで考えています。今の時代、あまり、自分の真中で考えるという人は、いません。それは、嘘でいくほうが楽だからなのですが、そればかりだと、苦しいときに、困ることになるのです。
だから、自分で意識的に、自分の真中に自分をもってくるような感じにして、実際に自分で自分をやる、という感じのダンスを考えてみたのです。
自分で、自分をつかって、自由に踊ってみるのです。それだけなのですけど、これがなかなか、楽しいのです。
まず手を顔のところにもってきます。「お花を咲かせてみましょう。自分の好きな花を咲かせてね」といって、顔のまわりで、手をゆらせたり、回したり、くねくね動かしてみたりします。動かし方は、自由です。自分が、回したい、と思ったら回す。上に伸びたいとおもったら伸びる。風にのって大きく動きたいと思ったらそうする。自分の自由なのです。
笑いたい、と思ったら笑います。目を丸くしたり、口をとがらせたりもしてみます。自由です。人に見られて恥ずかしい、という気持ちは、あっちにいってもらいましょう。歯をむき出しにしたり、バカっぽく見えたりなども、気にしない。笑いたいから笑う。楽しいから笑う。そういう感じで、自分の中で、自分を自由にやってみましょう。だれもばかにしたりしませんよ。みんな同じですから。
みんなで楽しく、「自分の自分」を、やってみようね。
そういうダンスなんです。天使のダンスと名づけたのは、笑うと、みんながほんとに、天使みたいに見えるからなんですよ。
自由に、ほんとの自分を表現したら、みんな、ほんとに、かわいいんです。楽しいから楽しい。ほんと馬鹿みたい。でもいいね。自由だね。なんでもない。自分でやればいいだけなんだよ。
でも今は、それがとても苦しくて、なかなかできないという子が多い。なぜなら、みんな、自分なんていいもんじゃないって思い込んでいるからです。昨日のお話し会でも、わたしに合わせて踊ってくれたのは、3人くらいでした。ほかの子はみんな、恥ずかしそうに、見ていただけでした。
でも、少しずつ、やっていこうと思います。これを覚えたら、得なことがいっぱいあるんですよ。つらいときに、とてもよく利きます。本当の自分であることの幸福が、この世で生きる苦しさを、消してくれるからです。つらくても、自分で踊るだけで、わたしはわたしだなって思えて、さあやろうっていう気持ちになるからです。
何よりも幸せなのは、わたしが、わたしであること。それなのだと、教えてくれるのです。
こどもたちにも、覚えてほしいな。
きっと役に立つでしょう。