きょうも、お花です。毎日毎日、よく書くことがあるなとお思いの方もいるでしょうな。わたしも、よくやってるなと思います。たまには、日常の小さなことでも書きたいと思うんですけど、なぜだか、重めになってしまうのが私。お花の話をしようとしても、なぜだか、相当に大きなテーマに飛び込んでしまう。難しいことをやろうとしてしまう。こういうのが私なんだなと思いつつ。始めます。
画像はヒメジョオンです。野原でよく見る普通の花ですが、この花、なんとなく、いつものヒメジョオンと違うでしょう。ヒメジョオンに限らず、キク科の花は、どこか男性的で、人間に厳しいことをいう花が多いです。人間がいつも、馬鹿なことをするので、厳しく怒っているという顔をしています。
このヒメジョオンも、去年までは、とっても渋い顔をしていました。なんておまえたちは馬鹿なんだ、と言ってるんです。ほんとに、人間に、怒っていたんです。ものすごく、怒っていたんです。それは、人間のしていることが、あまりにも、未熟だから。大切なことを、何もわからないで、とんでもないことを軽々としてしまうから。
魂の世界では、花たちはとても大切な仕事をしています。いろいろなことをしています。美しいことを大事に、こまやかに美しくやさしい絹のような愛を、日々織り続けているのです。だけど人間は、花たちが苦労して作ったその絹を、軽々と破り、ずたずたに砕いて、踏みつけていくのです。それで平気で、自分たちが一番偉いのだという顔で、通り過ぎていくのです。
多くの花たちは、溜息をつきつつ、仕方ないね、でなんとかしてくれますが、中にはほんとに怒ってる花も多いのです。
花たちが織り上げている愛の絹は、さみしがっている人間の魂をそっと包んだり、傷ついている魂の痛いところに巻いてあげたり、汚れている心をぬぐってあげたりするために、使っています。それは人間にとって、ほんとに助かることなんですよ。それをまるでわからないで、花なんてみんな馬鹿なものだ、何にもわかってないよって感じで、馬鹿なことをし続けている。
人間はどうして、学ばないんだろう。なぜ、自分たちだけが、何もかもしっているんだって考えているんだろう。
去年までは、ヒメジョオンは、こんなふうに、とても人間に怒っていたのです。だから人間も、この花を見ると、なんだかいやな感じがして、通り過ぎていったのです。かわいいけど、あまりきれいに見えないのは、人間にきついことを言ってるからなんですよ。
でも、この今年の花は、意外なほど美しいでしょう。びっくりするほど、かわいいでしょう。なぜなんでしょう。それはね、人間が、ようやく、気づいたからです。花が、すごいって。いろんなことをやってるって。それで、いろんなことを、知ってるって。
それで、人間が、愛の響きの世界に気づいて、いろいろなことを、やり始めたからです。そんな人間が、増えてきたからです。だから、ヒメジョオンは、言ってるのです。
そうか。君たちは、やるんだね。助けてあげるよ。ぜったいに、助けてあげるよ。
それで、こんなに、美しく見えるんですよ。
愛に目覚めた人間たちのために、花が、動き始めているのです。なんだか、今までとは違うことが、見えない世界で始まっている。
いよいよ、動き始める。
なんとなく、わかるでしょ?