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熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

日本は酒に寛大過ぎないか~小樽商大の飲酒事故

2012-05-09 12:45:54 | 気になるニュース
北海道の小樽商科大学で、飲酒したアメリカンフットボール部の学生9人が病院に運ばれ、1年生1人が意識不明の重体となっている。しかも病院に運ばれた9人のうち7人が未成年という。
そして、案の定、新入部員に対して上級生による酒を飲まされる「一種の強要」があったとも報じられている。

過去に何度も同じような飲酒による事故が発生し死亡事故まで起きている。酒を強要した上級生が刑事告訴されるケースもあるのに、何故いつになっても同じ事が繰り返されるのだろうか。

この背景には、日本人の酒に対する寛大さが根底にあるように思えてくる。

日本では基本的に何時、何処でも自由に酒を口にすることができる。公園、河原、路上、電車内など、酒を飲めない場所を探すほうが難しい。
自宅の近くに公園があるが、桜の開花時期になると複数のグループが訪れ、宴会が始まる。近くでは子供たちが遊んでいる。子供の時からこのような光景を目の当たりにしていれば、酒宴や酔っ払いに対して違和感を感じなくなってしまうことだろう。
更には、自動販売機まであって、誰でも酒を手に入れることができる。
そして、昼夜問わずテレビから流れる有名タレントが旨そうに飲む酒のCM。

先進諸国の中で、これほど酒に関して規制が緩い国は珍しい。
アメリカでは州によって違いがあるものの、概ね未成年者の飲酒はかなり厳しく罰せられるようだし、公園など公共の場での飲酒も禁じられているケースが多い。日本のように桜の木の下での酒盛りは考えられない。
有名タレントを起用した酒のCMも見かけないようだ。
ましてや、アルコールの自動販売機も見かけない。

体質的に酒に強い欧米人ですら、これだけ酒に厳しいのに、酒に弱い日本人がこれほど寛大とは皮肉なものである。

日本人がもう少し飲酒に対して敏感になるようにするためには、少なくとも公園を含め公共の場での飲酒を原則禁止にしてはどうだろうか。
タバコのように課税を強化して、酒の価格を上げるのも飲酒を抑制する上で効果はあるだろう。海外と比べると、特にビールに関しては、日本は格段に安い。

そして、今回のような学生による飲酒事故に対しては、学内での飲酒を全面禁止とし、規則を破った学生は退学処分するくらいの厳しい態度で臨むべきだと思う。
学外での飲酒については目が届きにくいが、酒の強要が明らかになった場合は、やはり退学処分と厳しくすれば強要も少なくなるだろう。
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