熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

円安と円建て資産のリスク

2013-01-15 17:14:47 | 日常の出来事・雑感
相変わらず円安傾向が続いている。
今日は経済再生相の、過度な円安は輸入物価の上昇につながり国民生活にマイナスの影響もある、との発言を受け、やや円が持ち直したが、それでも89円前後と民主党政権時の78円台から1割以上の円安である。ユーロに対しても、100円前後だったものが120円に迫ろうとしている。

輸出企業にとって円安は何もしなくても利益が増え、有難い話である。ある大手企業の経営者は100円まで戻って欲しいと発言していたが、流石に100円ともなると国民生活への影響は大きいのではないだろうか。

輸出企業が円安で利益を増やし、沢山の法人税をしっかりと納めてくれれば、少しは日本の借金増大に歯止めを掛けられるかもしれないが、大赤字に苦しんでいるパナソニック、ソニー、シャープといった名門企業のように、赤字要因は単に為替の問題だけではなく構造的要因によるところが大きく、円安が少々進行したからと大幅な法人税の増加は期待できない企業・業種もあり、簡単に税収が大きく伸びるとも考えにくい。

一方、円安によりガソリン価格は上昇しているし、電気料金も更に上がるだろう。原材料や飼料価格なども上昇すれば製品価格が上がることは時間の問題。
この円安、どこまで進むのか気がかりだ。

今のところ、これから実施される金融緩和を見越して円安が進行している訳だが、怖いのは日本国債の信用力低下による円安。
財政再建が困難と海外から三行半を突きつけられると、今の円安どころではなくなるだろう。

資産を円建てだけで保有することのリスクを考えなくてはいけない時がやって来るかもしれない、とは悲観的過ぎ?


コメント
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