熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

雨で連泊、メーアスブルクの街を散策

2017-07-26 02:09:52 | 海外自転車旅
予報通り今日も朝から雨が降ったり止んだり、この先1~2日ほど余裕があると言いますか、どこかで調整しなくてはならないので、メーアスブルクに連泊し、雨が止んだ合間を見計らって街を散策することに。

まずは、ボーデン湖畔を訪れるも、波がが高く空は厚い雨雲に覆われ、風光明媚な光景は台無し。


メーアスブルクの一番の観光スポットは、ボーデン湖を臨む高台に建つ古城「メーアスブルク城」
最も古い石組みは7世紀にまで遡り、現在もフュルステンベルク侯爵家の子孫が暮らす城で、住居部分以外が一般公開されています。


深い壕に架かる跳ね橋を渡って中へ。


ゲート付近には15世紀以降の様々な宗教的オブジェが展示されています。


壁に架かる一枚の絵。
平和を乱す者は手を切断されるとの戒めだそうです。


跳ね橋を上げ下げするための滑車


階段部分の壁を飾る狩猟で射止めた動物の頭骨など。


君主のホール


城塞の塔のひとつに設けられた礼拝堂。


籠城に備え1334年に掘られた井戸で、当時はボーデン湖の水位まで掘ったそうです。今の深さは28m。


メーアスブルク城を見学した後は、旧市街を散策。
メーアスブルクの旧市街は、ボーデン湖畔から北に向かってきつい上り坂に沿って街並みが形成されており、この坂を上って行くと、通りの両側には色彩豊かな木骨組の家並みが続きます。






18世紀に建てられたバロック様式の新宮殿。


1250年頃に建造された街の門のひとつ。


こちらは、もう一つの門で1300年頃に建造


メーアスブルクは、移動の中継地程度にしか考えていませんでしたが、観光客で賑わっている街でした。
流石に中国人観光客は一人も見かけず。

宿は昨日滞在した旧市街のホテルが満室のため、やや離れたホテルに移動。
隣に物流倉庫があったりと環境は頂けませんが、部屋は広く簡易キッチンもあり、寝るだけなら十分。
素泊まり56ユーロ、約7000円と環境を考えるとちょっと割高。



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世界遺産の僧院の島、ライヒェナウへ

2017-07-25 04:35:16 | 海外自転車旅
ボーデン湖の西に位置するドイツ・コンスタントの街外れに、ライヒェナウ(Reichenau)というのボーデン湖で一番大きな島があります。この島には、世界遺産に登録されている教会群があり訪れることにしました。

朝から小雨交じりの生憎の天気、レインウエアを着こみボーデン湖畔のB&Bを出発。
コンスタンツまでは、ボーデン湖に沿い、ほぼ全線に渡って自転車専用車線を走行。




宿から約40キロほどでスイスとドイツの国境に到着。
6月13日にドイツからチェコに移動して以来、一時的に通過した事を除けば、約40日ぶりのドイツ、漸く戻って来たといった印象です。


ライヒェナウ島は、全長4.5km、全幅1.5kmの島で、自給自足の農業生産体制を築き、独自の文化を守って来た島でもあります。


世界遺産に登録されている教会群は3つで構成されており、いずれも、9世紀から11世紀にかけて建てられたロマネスク教会。
当時の建築様式を伝える貴重な建物であると同時に、カロリング朝およびオットー時代のヨーロッパを代表する重要な宗教施設でもあったそうです。

まず島の入り口に近い場所に建つ、「聖ゲオルク教会」


約1000年前に描かれた壁画「キリストの奇跡」が見所ですが、現物を見るには12時半と16時からのガイドツアーに参加する必要があるものの、時間がないので隣接する展示館へ。

内部の壁は全面壁画で描かれている様子が分かります。


流石に1000年近く経っているため、劣化がかなり進んでいる様子。これでは現物を見てもどういった図柄か想像もできません。




当時の壁画を再現した図柄の一部。当時は鮮やかな色彩だったようです。


次に訪れた教会は、島の一番奥にある「聖ペーター聖パウル教会」
1134年に建立され、二つの塔は15世紀に付け加えられたもの。


この教会でも礼拝堂の壁一面に9世紀に描かれた壁画が残っているものの、聖ゲオルク教会と同じようにかなり劣化。


最後にやって来たのは「聖マリア&聖マルコ大聖堂」799年に完成
かつては修道院付属教会だったもので、現在はカトリックの教区教会。




ここにもロマネスク壁画が残っていますが、何が描かれているのか判別不可能。


ライヒェナウの教会群を見学した後は、今晩の滞在地、コンスタンツからフェリーで約15分の対岸の街メーアスブルク(Meersburg)へ。
天気が悪いこともあり、今晩はメーアスブルクの宿に泊まることにしました。


予報では、水曜日まで降ったり止んだりの生憎の天気。最後の週だというのに弱りました。



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世界遺産の修道院の街、ザンクト・ガレンへ

2017-07-24 01:01:57 | 海外自転車旅
今日は、スイスの東に位置するザンクト・ガレン州の州都、ザンクト・ガレン(Sankt Gallen)の街を訪れてきました。

この街の一番の見所は、ザンクト・ガレン修道院。
街の名前の由来になっている、アイルランドから伝道のためやってきた修道士ガルスが612年に礎を築き、8世紀になって建てられたザンクトガレン修道院は、大聖堂や教会、修道院付属図書館などから構成されており、1983年に世界遺産に登録されています。ただ、今は修道院としての機能はありません。

複合建築物から構成される修道院全体図。


一番目を引くのはバロック様式の大聖堂。
修道士ガルスの墓があった場所に建造され、その後改修が繰り返され、今の大聖堂が建てられたのは18世紀のこと。


内部装飾は、明るい青の色使いが印象的な豪華な作り。


修道院付属図書館には、世界最古の建築設計図や約17万冊を誇る貴重な蔵書が所蔵されていて、スイス最古の図書館、特別な書籍を以外は申請すれば閲覧可能とのこと。
図書館内のロココ様式の大広間。
(ネットから引用)


修道院の周辺は旧市街の街並みが残っており、装飾された出窓のある特徴的な家屋が所どころに見られます。






マルクト広場に建つ、ザンクトガレンの宗教改革を行ったヴァディアン(1484~1551年)の像。 


ザンクトガレンからボーデン湖畔までは約10キロほど。
今晩は、湖畔の高台にあるB&Bに宿泊、朝食付き約8千円。
清潔感あふれる白を基調とする室内はまずまず。


因みに、ボーデン湖畔には複数のキャンプ場がありますが、日本の海水浴場でキャンプするような雰囲気。隣のテントと間隔が狭く、加え夜中うるさそうな若者グループが目立ちます。
昨日は湖畔のキャンプ場に一旦チェックインするも直ぐにキャンセル、わざわざ標高差150mほど上った山間のキャンプ場に移動しました。


湖と空の青が印象的なボーデン湖の眺め。(昨日)





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今回の自転車旅初めての転倒

2017-07-22 19:18:15 | 海外自転車旅
今日はフェルトキルヒからボーデン湖まで約60キロ。
こちらの道路の縁石は、側道とのつなぎ目は勿論ですが、バリアフリーを考慮してか、縁石が至る所で段差が無いか、あっても低くなるように造られています。

自転車と歩行者共用の歩道では、後ろから大型車が接近してくると車道から歩道に、歩行者が前から来ると車道にと気軽に移動しながら、適宜車道と歩道を使い分けて走行しています。

ところが、今日ボーデン湖に向かう途中、歩道に移ろうとした時、この段差の高さ見誤ってしまい、乗り越える事ができず今回初の転倒と相成りました。

スピードは20キロ前後と結構出ていた事に加え、鋭角に入りすぎた事が原因。

幸い右腰の強打と右手のひら擦傷程度で済みました。頭も打ちつけたものの、ヘルメットのおかげで怪我無し。

こちらの道に慣れてきたところで気の緩みもあったのかと反省しています。

ところで、今日はスイスのザンクトガレンのキャンプ場、環境は申し分ありませんがネットはスマホがかろうじて使える程度。
画像アップが出来ません。まともにネットが使えるキャンプ場は本当に限られます。






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リヒテンシュタインの首都、ファドゥーツまで日帰りサイクリング

2017-07-22 01:16:30 | 海外自転車旅
スイス、オーストリアと国境を接する人口3万7千人の小さな独立君主国、リヒテンシュタイン。
面積は宮古島とほぼ同じ、世界で6番目に小さい国家だそうです。

その首都・ファドゥーツ(Vaduz)までは今滞在しているフェルトキルヒから僅か20キロ足らず。
連泊してファドゥーツまでサイクリングがてら日帰りで行って来ました。

外交など国家としての行政の一部をスイスに委任しており、通貨はスイスフラン。ユーロも使えますが、おつりはスイスフラン。

フェルトキルヒから7~8キロでリヒテンシュタインの国境検問所。勿論、今は使われていません。


約1時間でファドゥーツに到着。人口約5千人の小さな首都。


まずは、地図など情報入手のためリヒテンシュタイン・センターへ。


日本の皇居にあたるファドゥーツ城。
約700年前に建設され、現在はリヒテンシュタイン侯が所有し、1938年以降は、侯爵の住まいになっているため、内部見学はできません。




城へと通じる散策路からはファドーツの街並みとライン渓谷を一望。


ローテス・ハウス(赤い館)
中世の「いらか段破風造り」と呼ばれる建築様式の建物で文化遺産のひとつ。


政府庁舎の建物。人口規模に見合ったコンパクトな建物。


日本の国会議事堂にあたる奇抜な建物、こちらもコンパクト。


タウンホール


他に見所としては、郵便・切手博物館や国土博物館などリヒテンシュタイン・センターの周辺に集中していますが、今回内部見学はせず、来た道をフェルトキルヒまで戻って往復約40キロ。天気も良く快適なサイクリングでした。


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