what's?? のなんちゃってアスリート日記

陸上競技と筋トレを中心に、日々の生活について書いています。100mで11秒5が当面の目標です。

歴史の楽しみ方

2006-07-05 23:37:25 | 歴史・文学・思想

ようやく雨がぼちぼち降り出しましたね。
梅雨の時期はなかなか走り込みができません。
そのため、ブログのネタにも困ります(笑)

というわけで今日は歴史について。
あまり専門的なことはわかりませんが、思ったことを書いてみることにします。
歴史というのはもちろん実際に起こった事実なわけですが、
人が書いている時点で少なからずバイアスがかかりますよね。
伝記にしても、書き手がその人の味方側か敵側かで全く違うものになってしまいます。

小さいころ、源頼朝と義経の伝記を読んで混乱したのをよく覚えています。
結局は義経が悲劇的な最後を遂げるわけですが…
義経の伝記には、源平合戦で大活躍し人気も抜群だった義経はかえって頼朝に疎まれるようになり、
言われもないいいがかりをつけられてああなってしまったと書いてありました。
一方頼朝の伝記では、調子に乗った義経が驕慢な振る舞いをはじめ、
そこに後白河法皇がつけいって二人の仲を完全に裂いてしまったような感じで書いてありました。
もちろんどちらの記述も的外れなわけではないんですが、
クローズアップしている部分がだいぶ異なるということでしょうか。
僕が読んだのは子供用の伝記でしたから、ダークな部分は極力避けているんですよね。
あくまで主人公は「いい人」として描かざるを得ないわけです。教育上、ね。
ちなみに、最近放送された大河ドラマ「義経」は、お互い仲良くしたいんだけど
時代の流れがそうさせてくれなかったという描き方で、いかにも大河らしいなという印象でした。
(というかあれは平幹二郎演じる後白河法皇の存在感が強すぎたんですが…)

何が言いたいかというと…
歴史上の偉大な人物だからといってみんなが聖人君子なわけはないのです。
むしろ世に名を残した人はそれなりにダークな部分もいっぱい持っているわけで、
そこを見落としてはいけないと思うのです。
だから、この人はいい人だとか悪い人だとかいう一方的な見方はよくないのです。
善人と呼ばれてきた人は本当に善人か、悪党と呼ばれてきた人は本当に悪党なのか?
最近はこういうことを常に念頭に置きながら歴史を読むようにしています。
単にひねくれているだけだと言われるかもしれませんが(笑)、
読み手にいろいろと想像する余地を残してくれていることこそが
歴史の魅力なのではないかと感じるようになってきました。
実はそれを痛感したのが三国志の曹操という人物についてなのです。
時間ができたら曹操について少し書いてみようかな、と思っています。

長くなりましたが、これにて。