what's?? のなんちゃってアスリート日記

陸上競技と筋トレを中心に、日々の生活について書いています。100mで11秒5が当面の目標です。

メタルとは?

2006-07-20 22:57:22 | 音楽

今日は夕方から映画を見に行きました。
映画館で見るのは何年ぶりか、というくらい久々です。
で、何を見に行ったかと言うと…「M:i:Ⅲ」でも無ければ「カーズ」でもありません。
「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」というおそろしく(笑)マニアックな作品です。

「メタル」とは音楽のジャンルでして、代表的なのはヘヴィ・メタルですね。
ブラック・サバス、メタリカ、メガデス、アイアン・メイデンなどが有名です。
この映画のテーマは「なぜメタルは嫌われるのか」という疑問に立ち向かうこと。
監督はメタル大好きな文化人類学者さんなんですね。
とある音楽番組を見て上映を知ったのですが、これは見なくちゃということで行ってきました。
ドキュメンタリー映画なので、登場人物は全て実在のミュージシャン達です。
監督がメタルの大御所方を訪ねてインタビューをしながら、
メタルに対して考察を加えていくという構成でした。

で、これ、想像以上に面白かったです。
全部書いていたらきりが無いわけですが、「やっぱりメタルはすばらしい」ことを再認識しましたよ。
メタルの根底にあるものは、社会に対する怒りや憤り、
あるいは既存のものをぶっ壊そうという精神だと思います。
ですから、曲調も歌詞も自然と過激になるわけで、これが嫌われる理由になっているのでしょう。
80年代には国会やら法廷やらでしばしば議題に挙がったりしたくらいですから。
しかし、ありきたりな歌詞をありきたりなメロディーで無難にこなすような音楽なんぞよりは
よっぽど筋が通っているのではないでしょうか?
また、メタルを「ただうるさいだけ」と頭ごなしにけなす人もいますが、これはとんでもない誤解です。
実際そういうB級・C級バンドもいますが…大御所と呼ばれるバンドは音楽性も非常に優れています。
メロディーはきれいだし、テクニックはすごいし、歌唱力もピカイチなのです。
大音量で演奏するわけですから、確かなテクニックがないとただの雑音になってしまうはずです。
また、そのルーツも多彩でして、クラシック・ジャズ・ブルースと多方面からの影響が見られます。
クラシックの美しいメロディー、ジャズの即興性、ブルースの根底にある「抑圧」への抵抗の精神
といった要素が複雑に融合している、といった感じでしょうか。

えーとこのまま行くと終わらなさそうなのでそろそろしめないと。
僕が個人的に危惧しているのは、最近ますます商業的になっていく音楽業界です。
売れることが最優先され、音楽まで使い捨てになりつつある現状。
これは日本に限らず世界的にそうなってきているようです。
今後どうなっていくんでしょうかね。ちょっと不安です。

別にメタルは万人に理解される必要はないし、そうなったら本末転倒の気もします。
メタルはメタルの魂を持って進んでいけばいいんだと思います。
その結果、売れても売れなくてもそれは問題ではないのです。
これからもがんばっていい音楽を作っていって欲しいものですね。

とまあ長々と書いてしまいましたが、別に僕はメタル一筋というわけではありません。
ロックもポップスもクラシックも好きです。
実は僕自身、以前は聞きもしないでメタルを毛嫌いする人間の一人だったもので…
やはり食わず嫌いは駄目ですね、ということです。
音楽に限らず、世の中のいろいろなものに触れてみることは重要だと思います。
それが自分に合うにしろ合わないにしろ、必ずよい経験になるはずです。

今までで最長の文章を書いた気がします。
読んでくださってありがとうございました。
それでは!