◇緊張の連続
今週の水彩画は久しぶりの人物画でした。人物画ではまず自画像があり
ます。 一番身近かにあってモデル代もいらないから楽です。ただ長時間
にわたって鏡でおのれの姿を見つめ続けるのは苦痛そのものです。
モデルさんを描くときでもコスチュームといって衣装まとった姿を描くのが普通で
す。民族衣装の外国人を描いたときもあります。ヌードは衣装が要らないか
らモデル代が安いかというとそうでもないようです。
モデルさんを描くときは写真は禁止です。したがって2時間以内にしっかりと
対象を見つめ、描きたい本質を捉えて描かないと後がありません。まさに緊
張の連続です。
前回は実際の裸婦を描くための予習として、名のある画家の絵を描きまし
た(臨画といいます。)。下の絵は弦田秀太郎氏の絵(8号)をお手本に勉強
したものですです。
「裸婦はあらゆる芸術で、もっとも困難な題材のひとつです。
永遠の象徴として、裸婦の美しさを生涯かけて追求していき
たいと思っています。・・・」 (弦田英太郎)
さて、やがて当日。正面から描くのはなかなか難しいと分かっていたので、
斜め後ろに陣取って、「背中の裸婦」に挑戦しました。
先生からは「出来るだけきれいに描いてくださいね」という難しい注文が
出ていましたが、横顔もきれいなモデルさんをどこまで美しく描けたか・・・。
肩甲骨をきれいにかけなかったのが残念です。
2時間以内に描くのも大変なのに、今回はせっかくの機会だからと急いで斜
め正面からの姿をスケッチして鉛筆画に仕上げました。