読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

春はあけぼの・・・

2007年04月28日 | その他

◇うぐいす
 春はあけぼのがいいといっても、そんな早い時間には起きられない。
 朝耳にするウグイスの声が、日増しに上手にまた力強くなっていく。たまに
 口笛で真似をするとむきになって対抗してくる(ような気がする。)。 面白い
 ものだ。

◇柿若葉
 この時期里山の山裾や、こんもりした木立を持つ家々を辿っているとき、な
 にげなく頭をめぐらせた目に映る木々の、若葉のきらめきは五月特有と言
 っていいくらい透明感があって、力強い生命力が心を打つ。全身にその息
 吹が伝わってくる。
 歳時記では「柿若葉」は夏の季語とか。透き通るような淡い黄緑は、陽の光
 を浴びると一段と鮮やかになる。

           

 

 ◇山菜のはしり
   昨日は魚沼市の小出に住む舎弟から山菜の宅配便が届いた。以前は
  須原スキー場にある彼のロッジに泊まって、スキー場に生えた夥しいワラビ
  や山ウドなどを採り、ご近所に配ったほどであったが、町場の人たちが車
  で入り込み、それこそ「根こそぎ」採っていくようになって収穫も少なくなっ
  た。夜の酒宴だけのために行くような中途半端な「山菜採り」もなんだな、
  ということになり、なんとなく収穫の一部を送ってもらうようになってしまった。
   まだワラビやゼンマイは早い。今回はコゴミ、山ウド、コシャブラだけ。コシ
  ャブラは我輩の最も愛する山菜であって、世の人が「山菜の王様」と持ち上
  げている「タラの芽」など目ではない。確かにタラの芽は棘の木の先端に一
  個しか出来ないし、なかなかこの木にめぐり合えないので貴重品扱いでもて
  はやされている。しかし最近は栽培ものが出回っているので品位が落ちた。
  それに比べ、わがコシャブラは香りといい芽のつぼみの膨らみ加減といい
  実に上品で、てんぷらはもちろん、さっと茹でてゴマ味噌合えにでもすれば
  酒が進むこと請け合いである。
  時期にはアケビの若芽(これは量が少ししか採れず貴重)や姫竹(根曲がり
  竹)もはいる。 
    昨夜は大皿に山菜のてんぷらを山盛りにして、大根おろしと天つゆで胸
  焼けするほど春の香気を堪能した。コゴミは一部マヨネーズで食した。
  ちなみに我が家の庭にもゼンマイが出るがこれくらいの量では食材に仕上
  げる元気が沸かない。

  (クリックすると拡大画面が出ます。)
               
       左からコシャブラ・コゴミ・山ウド               庭のゼンマイ


  

コメント (4)
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