読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

中欧初めての旅(第3話)

2007年10月19日 | 海外旅行

◇ツーク・シュピッツェ山 
 
今日(9月26日・水曜日)も時折小雨という悪天候。しかし折角ここまで来
 てるんだから行って見ようということで海抜2,963mのZugspitzeに登っ
 た。ガルミッシュからはケーブルで登るルートとアプト式の登山電車で岩山のトンネル
 を登るルートとがある。我々は後者を選んだ。およそ10kmを1時間かけて
 登っていく。
 終点駅の外は雪。周辺の山々など何も見えない。そこから更にゴンドラ
 に乗り換えて山頂へ。そこには強い風が吹き渡っていた。
 電車で乗り合わせた台湾の学生グループの一人が「写真をお撮りしましょ
 うか」と流暢な日本語で話しかけてきた。これまで殆ど日本人は見かけな
 かったので、アジアの人であっても異国で日本語を聞くのは嬉しい。
 次第に雪も納まって周辺の様子も見えてきたが、何しろ寒いので山頂の
 カフェテラスでカフェラテなどとって一休みし、滞在時間2時間ほどで早々に引き
 上げた。
 今夜の夕食は自炊。近くのスーパーで食材を買い込んで若夫婦が共同で
 調理したポトフ風スープ、野菜サラダ、バゲット、いわしの酢漬け、ピスタチオといっ
 た山荘風無国籍料理とビールで小宴会をした。

   
     登山電車始発駅       アプト式電車のレールと歯車    ツークスピッツェ周辺概念図
  
     
     登山電車終点駅        ピーク       スーパーに「BONSAI」が売られていた!

    
             夕食 

ノイシュバンシュタイン城へ
 翌日(9月27日・木曜日)は少し肌寒いものの雨も止んだので、近くの有名な
 ノイシュバンシュタイン城(「新白鳥城」として日本のツアーでは定番)に向かう。バスだ
 とあちこち回って3時間は掛かるというがTAXIで1時間足らずでフュッセンの城 
 下に到着した。途中オーストリアとの国境を出入りすることになる。
 城の近くまでは直行できない。小型の専用バスに乗り換える。紅葉が始まっ
 ているがこの辺は黄色のみ。若干風情に欠ける点は否めない。
 場内は入場制限していて、小1時間待つ間寒さしのぎにホットワインなど呑んだ。
 この城を築城したバイエルン王ルードゥイッヒⅡ世は、終世傾倒していたワーグナーの
 楽曲に着想を得て工夫を凝らした部屋をこしらえている。ルードウィッヒⅡ世は
 城造りに夢中になり過ぎて財政破綻を招き、国民に愛想をつかされ軟禁状
 態になった挙句奇怪な死を遂げている。
 険しい岩山の、谷間に架かるマリエン橋から見る城の全容は、背景となる緑の
 フュッセンの平野、湖などと相俟って壮麗優美である。記念写真を撮る人が押し
 寄せて、余りの人の多さに橋がしなっている感じ。つい「橋が落ちるよ~」と
 叫びたくなる。

        
      霧の中の城        ノイシュバンシュタイン城の全容      マリエン橋


  

 
 
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする