◇波乱の年明け
先ずはこのブログをご覧の皆様に、恙なく新年を迎えられたことに慶賀
のご挨拶を申し上げます。
古来年が改まることは、たとえその年に、社会諸相の不安、政局の波乱、
経済の混乱が確実に予想されようと、常に「おめでたい」ことと決まって
いる。なべて皆、人生って不思議なもので、未来たちは人待ち顔して微笑
むと信じているからかもしれない。
人生確かに何が起きるか分からない面があるが、殆ど確信的に予測で
きることが多い。年齢を重ねればそんな予測能力だけは高まる。高望みを
してもそう簡単に物事は実現できないこともだんだん分かってくる。
ところが実現を願っていたことが現実のものとなり、しかも夢に見た記録
更新が夢以上の新記録になったという男が箱根駅伝往路優勝の立役者・
柏原だ。
◇箱根駅伝
このところ毎年1月2日と3日は東京箱根間大学駅伝(箱根駅伝)に夢中
になる。家人は「たかが駆けっこに、4時間も5時間もテレビにかじりついて・
・・結果が分かればいいのに」のようなことを言うが、そんなものではない。
母校の選手が走っていたり、ひいきの大学が奮闘するのを見て夢中にな
るのは、結果だけではない、途中経過が面白いからだ。毎年ドラマがある。
何がドラマかといえば、個人の能力を超えたものがいくつもあって、ドラマ
化する要素がタンとある。個々の選手の当日の体調、天候・気温もあるが、
監督の作戦(選手配置)、ライバルの動きを見ての戦略建て直しなど当たり
も外れもあって、監督は頭が痛いだろう。途中棄権に陥った選手がいたり
すると気の毒で胸が痛くなる。
今年は早稲田と駒大の争いといわれたが、駒大は15位と振るわず、か
つての強豪校順天堂大、東海大なども下位に低迷。結局スーパールーキー柏原
を擁する東洋大と早稲田の争いになった。何度となくシーソーゲームの展開
を見せ、目が離せない。
(8区10時現在)
昨年は母校中央大は往路一時2位になったが5区の山道で9位に転落
した。結局最終的に何とか7位に滑り込んだ。今年も一時3位争いをした
ものの11位。上野のようなスターの存在が如何に大きいかを物語ってい
る。TV中継は大体が1・2位争いが中心で、10位当たりをうろうろしてい
てはめったに映らない。
確かに20人抜きの2区ダニエル(日大)などは注目の的であるが、花は何
といっても箱根の山登り5区だろう。
「山を制するものが箱根を制する」とは、まさに然りである。柏原という逸材
を見出し、1年生ながら勝負所に起用した東洋大の佐藤監督(代行)は得
意絶頂であろう。
まだ第85回箱根駅伝は壮絶な争いが続いている。
駅伝を目に擂るニンジン離乳食