◇ 河口湖と西湖更に忍野八海へ写生に行く
水彩画クラブ年に一回の写生会。今年は昨年の「水牆山」に続き山梨県。
河口湖レークホテルに泊まって、西湖のほとり「いやしの里根場」で写生。
そして翌日は忍野八海で見学と写生。
前日は未曽有の雨風に雹まで降った。
翌日は打って変わって好天。3時間余りで西湖に着いた。気温もどんどん上がり汗ばむほど。
富士山が主役であることは間違いないのだが、古民家を移築した「いやしの里」となれば、そ
れも入れないと片手落ちではないかとばかりに構図に苦労した。
折しもちょうどいい具合の残雪の富士山に、ちょっと雲が掛かるという絶好のタイミングを捉え
てスケッチする。
<西湖いやしの里根場>
CLESTER F4
結構外人のグループが見学に来ている。
バカ高い(900円)ざるそばを昼食にして、前後3時間ほどで描き上げた。主役を浮き立たせ
るために、前景の茅葺屋根の古民家はさっと描こうと思ったが、なにせ古色深く、どうしても重く
なってしまう。しかも新緑が明るすぎて、遠景の富士山がどんどん遠くなって、主役の座を保て
なくなってしまう。
<いやしの里根場>
COTMAN F3
茅葺屋根の家で軒下にトウモロコシを下げている家があったので、それだけを目的に描いた。
家の桁や硝子戸、柱と羽目板など木造建築ならそれなりの約束事で家が作られているので、
それをおろそかにすると家に見えなくなってしまうので丁寧に追っていく。すると時間ばかり経っ
てしまう。
大事なところだけはしっかりとスケッチして、あとは写真で補うことにして小1時間で切り上げ、
あとは家で仕上げた。
<河口湖畔>
COTMAN F3
宿の部屋から河口湖大橋の手前にある公園が遠望できたので、夕食前に時間を使ってスケッチ。
朝の穏やかな湖面の樹木などの映り込みなどを再確認し、写真を頼りに家で仕上げた。
<大石公園と河口湖>
CLESTER F4
翌日は、先ず大石公園という「ラベンダーと富士山」で知られたビューポイントへ。およそ2時間の
制約の中で先ずは1枚。今はラベンダーは咲いていない。
今日も富士山はご機嫌で、優美な姿を惜しげもなく見せてくれた。
<忍野八海の小川>
COTMAN F3
さて、忍野八海。有名なポイントは大変な観光客でとても絵など描いていられない。
裏道にある小川と桜の古木(緑のコケがむしている。)と樹洩れ陽を描いた。
清冽な水の流れも魅力なのだが、絵には出せなかった。
(以上この項終わり)