◇ 曇り日の金環日食
金環日食が見られるのは25年ぶりということで楽しみにしていた。天気予報では当日は曇り。
どの程度の曇りかは当日にならないとわからない。
案の定かなり雲が出ていて時折陽が差す程度で、観測を危ぶんだ。
観測用機器(?)は手作りの「ピンホール観測器」。描いた失敗作の10号の画用紙を丸めて直径10
センチ、長さ59センチの円筒を作り、頭には3ミリほどのピンホールをあけた。円筒下部に観測用の
切り込みを入れた。映り込む太陽を受ける台紙は、やはり画用紙をマジックペンで黒く塗りつぶした。
当日は雲間から時折差す太陽光を受けてみたが、光量が少なく頼りない。結局雲というフィルター
越しの方がよく見えるという、なんとも締まらない観測になった。
ピンホール写真は小学生のころ手作りのカメラでセロファン紙を通して倒立画像を見て楽しんだが、
考えてみれば太陽とはいえその中のほんの一点にしか過ぎない。そんな小さい点を観測することは
なかなかむつかしい。
手作りピンホール観測器
雲間越しの日食 7時15分頃
金環直前 かすかに映った日食
(以上この項終わり)