◇ 坂のある街の風景を描く
いつもの水彩画教室は静物(花や果物、野菜、器物など)を描くことが多い。
月一回の写生会は都合のつかない人もあるので、今回の教室は外で風景を描いてみようとい
うことになったが、まだ暑さが残っていることもあって冷房の利いた教室で制作に当たる人
もいた。
いつかこの風景を描いてみたいと思っていた坂のある都市計画道路。新柏の開発団地に
つながっている。標高が最高地点で30メートルそこそこの柏市、も結構アップダウンがき
つくて自転車で行き来するのは苦労する町である。
この絵の一番低い交差点の地点は、多分昭和の初めころは谷津田の農業用排水路が走っ
ていたに違いない。新開発地は大概そんな地形である。
まだ夏空で、一時雨が来そうな雲行きであったが、結局降らなかった。
以前坂の街で名高いサンフランシスコの絵を臨画したことがあったが、実際に彼の地に行っ
てみて坂の勾配が半端でないことに驚いた(参考に掲載)。
これでうまく坂が表現できたのか自信がない。センターラインのずれが坂を表している。車
が下を向いて走っている。樹木や電柱のトップが急角度で下がっているなど証明はできるの
だが、全体の印象がすっきりしないのである。
CLESTER F8
<参考>
(以上この項終わり)