読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

夏の花・ひまわりを描く

2010年07月05日 | 水彩画

豪華な花・ひまわり
  有名なゴッホの「ひまわり」は背景色を花の色と同系の色にしている。
   最初やはり同系色のほうが無難なので淡い黄色にしようと思った。
  しかしゴッホは「ひまわり」を何枚も描いているが、寒色系の背景色もある。
  思い切って寒色系(プルシァンブルーインディゴ)にしてみた。 

  今回は左に少し空間を作って、夏雲を入れてはどうかと考えて、モチーフを右
 に寄せてみたが、なんとなく気を衒っているようで止めた。

  売りものの花は葉っぱをとって打っているが、花瓶にさしてもなんとなく落ち着
 きが悪い。
  葉っぱをとる前の状態を復元してみた。 
  背景色も下のほうを濃い目にしてやっと安定感が出てきた。

  
  Clester CB-F8 

(以上この項終わり) 

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陸中海岸・浄土ヶ浜へ(続き)

2010年07月04日 | 国内旅行

浄土ヶ浜
 「さながら極楽浄土のごとし」と、この地を訪れたさる僧が言ったという「浄土ヶ浜
 は岩手県の指定名勝。
  白砂青松の景観は陸中海岸の一番の観光名所だろう。
  ただしここは海水浴場百選に選ばれた地点ではあるが白い砂ではない。白い
 岩山は石英粗面岩で、海岸は多分同質の石浜である。
  
  宮古駅からバスで20分(210円)で終点の「奥浄土ヶ浜」に着く。ここにはレストハウス
 が置かれている。
  徒歩で5~6分も歩くと「浄土ヶ浜マリンハウス」というお店があって、ここから「さっぱ
 船」を使った観光ボートが出ている。
  定員4名というボートで20分間の湾内観光。1人1,500円なので2人で3,000円。
 この先にある遊覧観光船は40分1,200円なので、随分ぼろい商売と思うが、大型
 観光船が行けない「青の洞窟」を初め、浄土ケ島・剣の山・賽の河原・子安地蔵・
 血の池など要所を巡って解説してくれるので、ま、そう高くはないか。ウミネコ用
 に「かっぱえびせん」をサービスしてくれた。

  「青の洞窟」は、イタリアのカプリ島が有名であるが、ここは奥行きはせいぜい20m
 くらい。その更に奥には引き潮でないとは入れない洞窟がある。その先を辿ると
 青森県八戸に通じているという言い伝えがあり、地元では「八戸穴」と呼ぶ。
  規模は小さいなりに入り口からの外光を受けて海水がエメラルド色にたゆとい、
 神秘的である。天気が良ければもっと色鮮やかであったかも。洞窟は低いので
 船にはヘルメットと救命具を着けて乗る。
  
   この近辺は海側からしか行けないので、岩牡蠣がたっぷりと岩礁にへばりつ
 いている。山からロープ使って下り密漁する輩もいるとか。岩場には若布・昆布
 なども沢山ゆれている。ウミネコが観光客のばら撒くかっぱえびせんなどを狙っ
 て沢山群れている。

   さらに歩いてトンネルを抜けると大型観光船の発着所があり、このターミナルビルの
 横にこのほど「ビジターセンター」が出来て4月にオープンした。環境庁が8億円を投じて
 作った。最新映像技術をふんだんに取り込んでいて見ごたえはあるが、またも
 お荷物になるハコモノ施設と化すのではと余計な心配をさせる。

釜石から気仙沼へ
  駅前の割烹で昼食をしたため、山田線で釜石に向かう。
  山田線は盛岡と宮古・釜石を結ぶ。かつて新鮮な魚介類をいちはやく内陸部
 に運ぶ貴重な輸送手段としての期待が大きかったが、いまや1日に4往復という
 日本一の超閑散路線となっている。
  岩手横断鉄道への期待は早く、1892年(明治29年)既に鉄道敷設法の調査路
 線になっているが、工事費用や輸送需要への懸念から難行した。岩手出身の
 首相原敬も力を入れ、「いったい需要があるのか。あの辺には猿しかいないで
 はないか。」と質された際「法律をよく読んでいただくとお分かりになることであり
 ますが、わが国の鉄道法では猿は乗せないことになっております。」と答えたと
 か。1935年(昭和10年)に漸く開業した。
  釜石間での路線はさらに遅く、1939年(昭和14年)に漸く開業した。

  釜石ははわが国近代製鉄発祥の地として知られる。駅頭にたたら製法から
 近代高炉製鉄導入に貢献した南部藩大島高任の胸像がある。
  その後この地は官業・日鉄・富士製鉄・新日本製鉄釜石製鉄所として歴史を
 刻んだが、平成元年高炉は廃止され、現在は線材だけ生産されている。

天然の良港・気仙沼 
  陸中山田から気仙沼まではリアス式海岸のため、深く入り込んだところが港や
 浜辺で、鉄道はこのような地をトンネルで結んで進むことになる。宮古・山田・大槌
 ・釜石・唐丹・吉浜・三陸・大船渡・陸前高田・気仙沼全て天然の良港である。
 
  釜石から乗り換えた三陸鉄道南リアス線は「盛駅」で大船渡線に乗り換える。
  気仙沼の宿は高台でしかも居室が5階のため眺望が良く、気仙沼港と著名な
 リゾート地・大島も遠望できた。
  その夜は「ふかひれ」や「あわび」、「うに」など山海(というか海鮮)の珍味に舌
 鼓を打った。おまけにサッカー決勝トーナメント日本対パラグァイ戦を2時まで観戦し、
 寝不足の眼でしょぼ降る雨の中気仙沼魚市場の「海鮮市場海の市」を覘いた
 あと、再び大船渡線に乗り一ノ関から新幹線経由で帰宅した。 

        
     昼食:魚元        吉里吉里国の入り口?    釜石・大島高任の銅像

         
       唐丹の海岸     南リアス線のトンネル    並んだ山海の珍味

         
        なまうに         あわびの陶板焼き       ふかひれ煮

         
   海鮮炊き込みご飯・ふかひれスープ    気仙沼港           気仙沼港

   
(以上この項終わり)

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陸中海岸・浄土ヶ浜へ

2010年07月03日 | 国内旅行

初めての陸中海岸
  東武野田線・常磐線・東北新幹線・JR八戸線・三陸鉄道北リアス線・JR山田線
 ・三陸鉄道南リアス線・JR大船渡線・東北新幹線・常磐線・東武野田線以上8路
 線を乗り巡って、初めて陸中海岸を垣間見た。なぜ垣間見たかというと、陸中海
 岸の真の魅力は、船に乗って海から断崖絶壁を見ないと(鵜の巣断崖とか北山
 崎の絶壁とか)語れないみたいだから。ただ「さながら極楽浄土の如し」といわれ
 る「浄土ヶ浜」と隠れた名所「八戸穴」別名「青の洞窟」を見ることが出来て、ひと
 まず満足した。

    陸中海岸国立公園は岩手県久慈市から宮城県気仙沼市までの延長180km
 の海岸線をいう。絶壁の北山崎・鵜の巣断崖など北部地域とリアス式海岸が続
 く南部地域。
  今回の旅は青森県八戸から始まり、八戸線でほぼ海岸線を通り久慈市に出
 たが、八戸線はけっこう海岸線間近を通って目を楽しませるが、陸中海岸に入
 ると海岸線が険しく、内陸を走ることが多い。南部のリアス式海岸になると内陸
 に入り込んだ浜辺を時折り目にする地形である。

  JR東日本の「大人の休日クラブキャンペーン」の恩典は12,000円の会員パ
 スを買うと3日間乗り放題。しかも6回までは指定券が無料になる。このキャンペ
 ーンは年2回だけ。本年第1回目は1月にあり、これは北陸の金沢・東尋坊・山
 代温泉で使った。あと国内で足を踏み入れていないのは山陰の鳥取地方のみ
 となる。残念なのはここはJR 東日本でないこと。  
  測ったら今回は鉄道の総延長は1471.9km。12時間ほど電車に乗っていた
 ことになる。運賃だけで25,230円になるのでほぼ半分の運賃で旅行できたわ
 けだ。

  梅雨時で予報は曇り時々雨。しかし近ごろよく外れる天気予報のこと、道中
 雨に会ったのは帰りの3日目の朝のみ。帰り着いた関東地方も陽が出ていた。

 <八戸~久慈>
  
         
        八戸駅 東北新幹線ターミナル               JR 八戸線 3両


         
        函館行の「白鳥」  青森行の「つがる」       うみねこ繁殖地      

         
         種差海岸      稲田はまだ分蘖(けつ)前    玉川の海岸    

         
       有家の海岸        陸中中野の海岸

  
  山間を走る三陸鉄道北リアス線の車窓から見た大きな蕗の葉に驚いた。かつ
 て北海道の根釧原野でみた蕗に劣らない立派さである。 またイタドリの群落
 なども深山に見るような大きさで、まるで人跡稀な未開の山野を行くような錯覚
 に陥る。
 実際この辺はまだ未開の地なのだろうか。
 

 <久慈~宮古>
          
    三陸鉄道に「なまはげ」が   田野畑の海岸      三陸鉄道北リアス線

           
        山海の珍味       まんぼうの刺身      帆立・海老・蟹

        
       宮古の定番「ほや」    宮古の市街地

  
<浄土ヶ浜>
         
                     宮古駅            バス停         浄土ヶ浜・烏帽子岩

                  
         ウミネコ           ウミネコ           浄土ヶ島

              
       マリンハウスへの道      さっぱ船発着場        賽の河原

                       
       八戸穴(青の洞窟)        青の洞窟        富士山岩 

           
       わかめ・こんぶ
 
    (この項終わり・・・以下続く) 

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