読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

百合を描く

2010年07月23日 | 水彩画

季節の花・ゆりを描く

  室内で、朝から31℃、湿度77%、無風。セミの声があったらもっと暑苦しいか。
  そういえば今年はまだセミの声を聞かない。
  この2.3日はとりわけ暑く、一昨日は映画館に逃げ込んだ。「踊る大捜査線」。
  
  今年の夏はこれまでになく暑い。どうやら残暑も続くらしい。
  畑の茄子がヘナ~としてきたのであわてて朝早くに水遣りをしたが、同じように
  畑の作業をしていた隣のオジサンは続けて2時間やったそうで、畑から帰って
  「頭が痛い」といって倒れこんだとか(奥様の証言)。典型的な熱中症だ。
  ヨーロッパや米国でも熱波で死ぬ人が増えている。室内でも熱中症患者がでる。
  高齢者は温度差に対応しきれないとか、代謝機能も衰えているので要注意だ。

  それはさておき、このところ知人から百合の花を戴いたり、店頭で手ごろな百
  合の花があって買い求めて描いたりしたので、作品2点をご覧ください。

  百合はカサブランカとかトップホワイトとかとにかく白い花が好きなので、いざ
  絵を描こうとすると白を浮き上がらせるのに腐心する。
  当然背景色をブルーなど寒色系にしてしまうが、何とかもう一工夫してみたい
  ものだ。

  いまひとつ苦労するのは花弁が白いとはいうものの陰影は当然あって、綿密
  な観察で花弁のひだひだを捉らえて立体感を出すのであるが、口でいうほど
  簡単ではない。
  葉っぱも、全体の立体感を出すために色合いのビミョウな違いを表現する。
  これがまた簡単ではない。
    <ゆり・その1>は一本のゆりで葉っぱが心許ないので、庭のアオキを手折
  って、ついでにモッコウバラの枝も切って挿した。
  <ゆり・その2>は咲いた花も蕾もいくつもあって、繚乱といったさまであり、
  騒々しい。テーマは繚乱。

  さて、そんなこんなで暑い最中、冷房も入れないで4時間ほど掛けて描いた絵
  は、そんな外部環境の熱とゆりを描こうと意気込んだ熱気がどの程度籠もっ
  ているだろうか。
 
 (百合の雄しべ(葯)は花粉が衣服につくと始末に終えないので、絵に描いたら
  すぐに取ってしまう。)

  <ゆり・その1>
   
    クレスターF8
   
  <ゆり・その2>

   
     クレスターF8

   (以上この項おわり)

  

コメント
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