和やか-散歩

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エリザベート2 若き皇后

2011年01月17日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『エリザベート2 若き皇后』若き皇后シシー

---SISSI - DIE JUNGE KAISERIN
    SISSI: THE YOUNG EMPRESS---
1956年(オーストリア)

監督:エルンスト・マリシュカ
出演:ロミー・シュナイダー、カールハインツ・ベーム、マグダ・シュナイダー、グスタフ・クヌート、フィルマ・デギッシャー

オーストリア皇后となったものの、狩りや乗馬を何より愛するシシー(ロミー・シュナイダー)と、宮廷の慣例を固守する義母のゾフィー大公妃(フィルマ・デギッシャー )との間には確執が絶えない。
ゾフィーに侮辱されたハンガリー貴族アンドラーシ伯爵の怒りもシシーが取りなしことなきをえる。
しかし生まれたばかりの娘の養育権をゾフィーに奪われてしまい、抗議のためシシーは故郷に帰ってしまう。
迎えに来た皇帝に説得され、二人はオーストリアの山岳地帯を旅行する。
ウィーンでは、ゾフィーへの反発から欠席を決めていたハンガリーとの修好のためのパーティーに国のためを思い出席する。
そこでハンガリー使節団からの要請を受け、シシーはハンガリー女王としての戴冠を受ける。
(ウィキペディアより)


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オーストリア最後の皇帝であるヨーゼフ1世の皇后エリザベートの物語。
日本未公開。
BSで放映した3部作の2作目。残念ながら1作目の「プリンセス・シシー」は録画しそびれてしまいました。
 
オーストリア、ハンガリーでは今でも人気のエリザベートは「シシー」という愛称で親しまれているそうです。
素晴らしい美貌の持ち主で、その美貌を保つための努力は惜しまなかった人として有名デス。
 ドイツ・バイエルンの出身で、あのノイッシュバンシュタイン城で有名なルートヴィヒ2世とも仲が良かったと言われています。
後年息子のアドルフの自殺後、喪服で通したとあります。
このアドルフの恋人との心中は「うたかたの恋」という映画になっています。
アドルフの自殺は政治情勢が絡み、歴史的には複雑な事件だったようですけどね。
 
この映画では、シシーがヨーゼフ1世と相思相愛で結ばれたものの、姑との仲が上手くいかず悩む姿が描かれています。
またオーストリアとハンガリーが一つになったときにシシーの人気が大きな力になったあたりも描かれています。
 
女優ロミー・シュナイダーのお后が綺麗です。






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第三の男

2011年01月05日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『第三の男』
---THE THIRD MAN---
1949年(イギリス)

監督:キャロル・リード
出演:ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ 、 アリダ・ヴァリ


第二次大戦後のウィーン。
親友のハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)の招きでこの街を訪れた作家のマーチン(ジョセフ・コットン)は、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。
ハリーの死には三人の男が立ち会っていたと言うのだが、その三番目の男の正体を追って、マーチンは独自の調査を開始する。
陰影や構図を凝らした、サスペンス・スリラーの傑作。
あまり知られていないが、同名のTVシリーズ(主演マイケル・レニー)も製作されている。
(allcinemaより)
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あまりにも有名な映画ですが、私の記憶の奥に沈んでしまってました。
一度は見直したいと思っており、今年最初のDVD鑑賞作品としました。
 
舞台は第二次大戦後のウィーンで、話は複雑な戦後の統治下での展開なのです。
昨年秋の旅行でウィーンに立ち寄った事もこの映画を再見した理由です。
しかし、旅行では風のように立ち去ったウィーンなので、映画の舞台の面影は見ることはありませんでしたが・・・。
 
サスペンスの一色だという印象がとても強かったのですが、再見してみると人間の心がドロドロと噛み合う作品だったのかぁ~というのが今回の印象です。
 
ラスト、並木のシーンの有名な理由が今更ですが、やっと分かったような気がします。
男と女の心が絡む、心憎いラストだったんですねぇ~~。
 
 





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サウンド・オブ・ミュージック

2010年12月20日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『サウンド・オブ・ミュージック』
---THE SOUND OF MUSIC---
1964年(アメリカ)

監督:ロバート・ワイズ
出演: ジュリー・アンドリュース 、クリストファー・プラマー 、エリノア・パーカー、リチャード・ヘイドン 


ロジャース&ハマースタイン・コンビの大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、監督は「ウエスト・サイド物語」(61)に続きミュージカルを手掛けることになったR・ワイズ(当初はウィリアム・ワイラーの予定であった)。
「菩提樹」(56)でも知られるトラップ一家の物語を、雄大なアルプスの景観や緑美しい木々、そして忘れがたき数々のナンバーで織り上げた名作だ。

1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア(ジュリー・アンドリュース)。
彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐( クリストファー・プラマー)とマリアの衝突は絶え間なかった。
だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。
やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻るのだが……。

後半、ようやく互いの気持ちに気づき結婚したマリアと大佐が、戦火を逃れるため子供たちを連れて国外へ脱出するまでが描かれるが、この3時間近い尺を一瞬たりとも飽きさせない造りは驚異的。
万人向けのミュージカル作品としては最高峰に位置するといっても過言ではないだろう。
(allcinemaより)



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昔感動した映画は、今やクラシック映画と分類されているのですよね・・・。
しかし、その感動は今見ても変わらないことに驚きでした。

この秋ザルツブルグのミラベル庭園を訪れたのですが、この映画を収録したシーンを確かめたくて再見しました。

映画に使われた背景の美しさ、音楽の美しさ、キャストの素晴らしさ、すべて改めて感動しました。
少し前にドイツ映画「菩提樹」をDVD鑑賞したのですが、そのときはこの「サウンド・オブ・ミュージック」がすでに記憶の底に追いやられていましたので、「菩提樹」の方がずっといいと思いました。
しかし改めて見て、大ヒットした映画の力を見せ付けられた思いです。

まあ、自分の見た風景を映画の中に探せたのも思い入れが強かったのかと思いますかどね・・・。
映画のシーンで見た景色を写してきましたのでアップいたします~。






















コメント (4)
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野ばら

2010年06月09日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『野ばら』
---DER SCHONSTE TAG MEINES LEBENS---
1957年(西ドイツ)

監督:マックス・ノイフェルト
出演: ミヒャエル・アンデ、パウル・ヘルビガー、エリノア・イェンセン 


この作品のストーリーは製作当時の時代背景を如実に反映して、主人公の少年トーニ(ミヒャエル・アンデ)は、ハンガリー動乱を逃れた孤児という設定。
こんな他愛ない音楽映画にも、東西冷戦体制の影は染みついていたのだ。
トーニ少年はウィーン少年合唱団に迎えられ、ある山荘で起こった盗難事件で犯人と間違えられた看護婦マリア(エリノア・イェンセン)を救う。
少年の純粋さはウェルナー作曲の表題曲に歌われるように(詞はゲーテ)、清らかで、といった健康的な娯楽作品。 
(Yahoo!映画より)


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見終わったあとの清涼感が心地よい作品です。
ハンガリーの難民をドイツ国民が協力して受け入れていたのですね。。。
また、「クロワッサン」を「三日月パン」と訳している映画の古さがいいです。

ハンガリー難民の孤児がウィーン合唱団に受け入れられてしまう辺りは、いかにも物語風ではありますが、少年達の妬みや大人の傲慢さの描き方でも、どぎつい感じがなく私は素直に感激しました。

少年たちの美しい声は素晴らしかったです。

子供の頃見たウィーン少年合唱団の映画「青きドナウ」を思い出しました。
その「青きドナウ」は映画館から帰った日の夕飯が食べられない程、子供心に感激した映画だったのです。
年がバレますね(笑)。

 

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ミニヴァー夫人

2010年05月26日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『ミニヴァー夫人』
---MRS. MINIVER---
1942年(アメリカ)

監督:ウィリアム・ワイラー
出演: グリア・ガーソン 、ウォルター・ピジョン、テレサ・ライト、リチャード・ネイ



イギリス郊外の平和な村にミニヴァー夫人(グリア・ガーソン)は幸せに暮らしていた。
村の行事でもめたことをきっかけに、長男ヴィンはキャロル(テレサ・ライト)と知り合い、恋におちた。
やがて第二次大戦が勃発し、ヴィンの航空隊への入隊をきっかけに、二人は正式な婚約。
不安な日々を送るうち、突然の悲劇が一家を襲った。
平穏な日常を打ち破る、「戦争」という不幸を描いた感動の名作。
(TSUTAYA DISCASイントロダクションより)


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アメリカ映画ですが、舞台はロンドン郊外で第二次世界勃発前という設定です。
グリア・ガーソンは本当に美しくて、長閑な生活の描写が心地よいです。

しかし、話の展開は戦争が始まり家族に悲しい出来事が起こります。
制作の年から見ても、これは戦争の悲劇を意識して作られた映画なのですね・・・。


グリア・ガーソン 、ウォルター・ピジョン共演という当時のゴールデンコンビ(?)で綺麗に作られていますが、意図が見え見えという感じの映画でした。(^_^;)

 
 
 





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女相続人

2010年05月23日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『女相続人』
---THE HEIRESS---
1945年(アメリカ)

監督:ウィリアム・ワイラー
出演: オリヴィア・デ・ハヴィランド 、モンゴメリー・クリフト 、ラルフ・リチャードソン、ミリアム・ホプキンス


1850年頃、NYの高級住宅地に邸を構える医師スロッパー(ラルフ・リチャードソン)は無器量で社交的でない一人娘キャスリン(オリヴィア・デ・ハヴィランド )の行く末を案じていたが、彼女を家事や刺繍に閉じ篭らせていたのは、彼が断ち難い想いのあまり亡妻を理想化し、そのイメージを彼女に押しつけていたせいもあった。
牧師の夫を失い、兄スロッパーを頼って居候するラヴァニア(ミリアム・ホプキンス )は社交好きで、姪に異性と知り合うチャンスを作ろうとする。
彼女の計らいで出会った青年モーリス(モンゴメリー・クリフト )はキャスリンに興味を示し、舞踏会用の手帳のパートナー欄に立て続けに彼女の名を記す。
このシークエンスでのデ・ハヴィランドの悲喜こもごもの表情の変化は絶妙で、観客は彼女の幸福を望まずにはいられぬ気持ちにさせられるが、誠実に見えるモーリスは、果して、父の言うように財産目当ての輩かも知れず、ここで映画的なサスペンスが生まれる。
彼の誠意を信じて、父とヨーロッパ旅行に向かったキャスリンは帰国して、待ち受けるモーリスと駆け落ちを誓うのだが、怖気づいた彼は約束の時間に現われず、以来、すっかり心を閉ざしてしまう。
数年後、父の死に際も看取らない氷の女のもとへモーリスが戻る。
彼女は彼の甘言を受け入れたように見せ、一旦帰って再訪する彼に屋敷の扉を堅く閉ざしたままだった……。
(allcinemaより)


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見終わった後、強烈な印象を残す映画です。
一人一人のキャラクターがしっかりと、激しく描かれている作品ですネ。

結婚に縁のない娘キャスリン。愛しい妻に死に別れた財産家の父親。
その財産目当てに近づく青年モーリス。その娘の恋を応援したい叔母ラヴァニア。


内気であまり魅力的とは言えないキャスリンは近づくモーリスに恥じらい、戸惑います。
そのキャスリンが、信じていた父親の愛、そして恋人モーリスの愛に裏切られ人が変わるのですが、その変わり様をオリヴィア・デ・ハヴィランドが圧倒されるような演技で好演しています。

最後キャスリンに拍手を送りたいと思いましたが、拍手の手が凍えそうでした。。。

 
 
 





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菩提樹

2010年05月12日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『菩提樹』
---DIE TRAPP-FAMILIE---
1956年(西ドイツ)

監督:ヴォルフガング・リーベンアイナー
出演: ルート・ロイヴェリーク、ハンス・ホルト、マリア・ホルスト、ヨゼフ・マインラート



修道女から男爵夫人となり、七人の子供とともにトラップ合唱隊をつくったマリア・アウグストの波乱に満ちた若き日を描いた音楽映画。
ゲオルク・フルダレックの脚本により、俳優出身で戦前から監督をしていたヴォルフガング・リーベンアイナーが監督した。
撮影はウェルナー・クリーン、音楽はフランツ・グローテ。
主演は舞台出身のハンス・ホルト(トラップ男爵)、ルート・ロイヴェリック(マリア・トラップ)の二人。
(goo映画より)

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TV放送の録画で鑑賞。
「マリア・トラップ夫人がアメリカで書いた回想録を基にしている。」
えっ、これは「サウンド・オブ・ミュージック」のオリジナルなの?
ネット情報によりますと、2作品ともトラップ一家の物語による映画化で、オリジナル、リメイクという事ではないらしいです。

「サウンド・オブ・ミュージック」は出てくる歌も聞き覚えがありエンターテインメントという要素が大きいですが、菩提樹の方はもう少し現実味があります。
”ハイル ヒトラー”なんて台詞が出てくるだけで社会背景が分りますものね。

綺麗な声で歌われる歌は、心に沁みました。
トラップ一家のアメリカでの活動も映画に入っていて、一家の歩みが良く分る映画でした。
私はミュージカル仕立ての「サウンド・オブ・ミュージック」よりこちらの作品の方が好きです。

*制作国は『ウィキペディア(Wikipedia)』に掲載されてます西ドイツと致しました。



 

 







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西部戦線異状なし

2010年04月17日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『西部戦線異状なし』
---ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT---
1930年(アメリカ)

監督:ルイス・マイルストン
出演: リュー・エアーズ 、ウィリアム・ベイクウェル 、ラッセル・グリーソン 、ルイス・ウォルハイム


映画史に残るアメリカ戦争映画の名作。第1次大戦がはじまってまもない、ドイツのある町。
群衆の歓声に送られて、戦場へ向かう大部隊が進軍してゆく。
学校の教室では、老教師が生徒に愛国心を説いていた。
情熱に駆り立てられた若者たちは、ただちに出征を志願するが、前線は飢えと死の恐怖だけの毎日だった……。
数度に渡って繰り広げられる戦闘シーン、全編を貫く戦争批判とヒューマニズム、本作はその迫力とスケールの大きさからいってまさに歴史に残る戦争映画の名作である。

原作は、エリッヒ・マリア・レマルクが第1次大戦中の自らの体験をもとにして書いた同名の長大な記録小説。
今の時代でこそ「地獄の黙示録」や「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」など、戦争批判を扱った映画・小説は数多く発表されているが、当時は時勢が時勢だけに、この小説が発表された当時も日本では検閲によって、なまなましい戦闘シーンを始め、ポール(リュー・エアーズ )がフランス兵の死体と一夜をすごすシーンや、帰郷したポールが学校で反戦的な事をのべるシーンなど、戦争の実態を描いたシーン及び戦争批判の箇所がことごとくカットされた。
映画も、日本の公開初日には長蛇の列に憲兵の目が光っていたという。
また本作は日本以外でも、世界各地で物議を醸しだした作品であり、ドイツでは左派・右派の衝突で血の騒動がおきてついには上映禁止となっている。

ちなみにこの作品が製作された1930年は、トーキーが誕生したばかりで、まだ大半は無声であり、装置が完備していない劇場も多かった為にトーキー版・無声版の2種類が製作され、日本ではトーキー版の方が上映された。
(allcinemaより)


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今でこそ反戦映画、国を批判した映画が作られてますが、第一次世界大戦後こんな映画が製作されていたんですね。
解説にもありますように、公開は難しかったようです。
そうでしょうとも・・・。

作品は素晴らしかったです。
とにかく、第一次世界大戦後にこういう映画が作られたことにビックリとともに感激しました。
こういう映画つくりの姿勢が根底に今も流れているのですよね。。。

 

 

 

 


 

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會議は踊る

2010年04月14日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『會議は踊る』
---DER KONGRESS TANZT---
1931年(ドイツ)

監督:エリック・シャレル
出演: ヴィリー・フリッチ、リリアン・ハーヴェイ、コンラート・ファイト


トーキー初期のドイツ映画が面白い。ナチズムに染まる前の、いわゆるワイマール文化の燗熟を感じさせるからだが、とりわけオペレッタ映画に秀作が多く、中でも本作の楽しさときたら……。
ナポレオン失脚後の欧州の情勢に対処する1814年のウィーン会議が華やかな宴“レセプション”に明け暮れ“会議は踊る、されど進まず”と呼ばれた事実から、ロシアのアレクサンダー一世(ヴィリー・フリッチ)が替え玉を使って、公式行事と手袋屋の娘クリステルとのお忍びの恋を巧みにこなすのを軽妙にロマンチックに描く。

主題歌『ただ一度だけ』はどなたも聞き覚えがあるだろう。
娘に扮した可憐なリリアン・ハーヴェイはこれで一躍国際スターとなったが、第二次大戦勃発で母の祖国イギリスに渡り、そのまま引退してしまったかぐや姫みたいな人。
99年に95分の「ドイツ語完全版」がビデオ・リリースされた。
(allcinemaより)


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ナポレオン失脚後のウィーン会議、「会議は踊る、されど進まず」の言葉が示すように各国の利害が絡んで会議は進まなかったという史実から、あんな楽しい映画が生まれるなんて興味深いですよね。

ナポレオンがエルバ島を脱出し、パリに戻るというところで、各国の要人が蜂の巣をつついたように立ち去るシーンでは史実を実感も出来るシーンです。

ロシア皇帝アレクサンダーがお忍びで手袋屋の娘クリステルとデートした居酒屋で歌われた歌、素晴らしかったです。
こんなに楽しい映画だったとは思いませんでした。


 

 

 

 


 

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大いなる幻影

2010年04月10日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『大いなる幻影』(再見)
---LA GRANDE ILLUSION---
1937年(フランス)

監督:ジャン・ルノワール
出演:ジャン・ギャバン、 ピエール・フレネー 、 エリッヒ・フォン・シュトロハイム、 ディタ・パルロ

「ゲームの規則」「黄金の馬車」のジャン・ルノワールが戦時下の男の友情を描いた人間ドラマ。
第一次大戦のさなか、ドイツ軍の捕虜となるマレシャル中尉(ジャン・ギャバン)とボアルデュ大尉(ピエール・フレネー )。
さまざまな階級の人間の集う収容所で、一緒になった連中とも打ち解けないままに、やがて脱走計画が企てられる……。
身分や出自などを剥ぎ取り、人間を剥き出しにしてしまう戦争。
その極限での人間同士の絆を描く名作。
(TSUTAYA DISCASイントロダクションより)

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以前に見たことがあるような気がして、ブログを見てみましたら見てました(汗)。

第一次大戦時、ドイツの捕虜となったフランスの兵士が脱走を企て、成功する話です。
捕虜といっても、なかなか丁重な扱いだと驚かされたのは前に見たときと同じです。。。
ドイツに撃墜されたフランス将校がドイツ将校に食事を招待されるなんてシーンがあったのですね・・・。
この映画、話の展開の状況が変わるときの説明シーンが割りと省かれているのですね。
前回見たとき、私は状況を把握しないまま見てた部分があったと気がつきましたヨ・・・。


戦時下、貴族出身将校ということで敵同士でも胸襟を開くことが出来たり、同じ国の兵士でも境遇の違いから心が合わなかったりと、戦争という異常な社会の中での人間関係が描かれています。
マレシャルら二人は脱走したあと戦争未亡人に匿われるのですが、つかの間の平和が一層戦争の悲劇を演出します。

第一次大戦後にこんな風に戦争をテーマにしたような(揶揄した?)映画が作られていたんですね。


 
 



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わが谷は緑なりき

2010年03月28日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『わが谷は緑なりき』
---HOW GREEN WAS MY VALLEY---
1941年(アメリカ)

監督:ジョン・フォード
出演: ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ、ドナルド・クリスプ、ロディ・マクドウォール 


幼いR・マクドウォールが父を呼ぶ、冒頭の爽やかなヨーデルのような掛け声が耳について離れない。
J・フォードの美しい人間讃歌である。
19世紀のウェールズの炭鉱町。
ヒュー(ロディ・マクドウォール)はモーガン家の末っ子で、家の男達はみな炭鉱で働く。
学校ではいじめられっ子でも、皆の励ましで悪童に立ち向かい認められる芯のしっかりした少年だ。
石炭産業は不況で、賃金カットに抵抗し、組合結成の動きが高まり、長兄イヴォーを始め、一家の若者たちはその先鋒に立つが、父(ドナルド・クリスプ)はこれに反対。
息子たちは家を出、姉のアンハード(モーリン・オハラ)とヒューだけが残される。
新任の牧師グリフィド( ウォルター・ピジョン)と姉は秘かに魅かれあっているが、禁欲的な彼を前に、姉は不本意な結婚を承諾、南米へ渡る。
川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを親身に励まして以来、グリフィドとは固い絆で結ばれ、彼の奨めでヒューは文学の世界に目覚める。が、長兄が事故死し、ヒューは止むなく学校を中途で辞め、兄に代わって働く。
姉が実家に戻った時、グリフィドとの心ない噂が立つが、牧師は卑俗な村人の心を責め、教会を去っていく。
ちょうどその日、落盤で父までが犠牲になるのだった……。
不幸なことばかりの少年時代だが、成長した彼にはあくまでその月日は麗しく尊いもの--と語るフォード節に泣かされること必定の名作。
オスカーには、作品、監督、美術、撮影(A・ミラー)、助演(クリスプ)、装置の6部門で輝いた。当初は西ウェールズでのオールロケが予定されていたが、大戦勃発のため、サン・フェルナンド・ヴァレーに広大なオープン・セットが建てられた。
(allcinemaより)


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ここのところバタバタしてまして、映画&DVDからちょっと遠のいております・・・。
TV放送を撮り溜めた中から、この映画を鑑賞しました。
何度か見たことがあるのですが、今回が一番心に訴えました。
こんな素晴らしい映画だったのね~って・・・。
今まで何を見てたのかしら・・・??(^_^;)

少年の目から見た炭鉱の町の悲哀、当時の女性の結婚、家族のあり方など、いろいろ胸衝かれるシーンが次から次へと織り込まれながら展開していきます。

ジョン・フォードと言えばジョン・ウェインとの西部劇となってしまう私ですが、もっと違う面からこの監督の映画を見直してみたいと思いました。







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わが命つきるとも

2010年02月07日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『わが命つきるとも』
---A MAN FOR ALL SEASONS---

1966年(イギリス)

監督:フレッド・ジンネマン
出演: ポール・スコフィールド、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、オーソン・ウェルズ 、ウェンディ・ヒラー


16世紀のイギリスを舞台に、権力に屈しなかったトーマス・モアの半生を描いた歴史ドラマ。
時の国王ヘンリー8世(ロバート・ショウ)は、王妃と離婚して別の女性と結婚しようとしていた。
だが、トーマス・モア(ポール・スコフィールド )は、断固としてこれに反対、ついに国王の怒りを買ってしまう……。重厚なキャストと、絵画のような映像に支えられた堂々たる作品で、アカデミー作品・監督・主演男優(P・スコフィールド)・脚色・撮影・衣装デザインなど主要なオスカーを総嘗めにした秀作。
(allcinemaより)


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英国ヘンリー8世の再婚、少し前「ブーリン家の姉妹」ナタリー・ポートマンが熱演したアン・ブーリンを思いながら、TV放映での再見です。

以前見たときは、歴史の参考書を見るような感じにしか受け取れなかったのです。
しかし、この作品は実に感動的な映画だったのですね・・・。
オスカーの総なめにしたってこと、今になって納得しました(汗)。

トーマスは家族をどん底に落としても、自分を曲げることが出来なかった。
いえ、神を裏切ることが出来なかったのです。
それでも尚、妻、娘はトーマスを最後まで理解し、愛していたことに涙誘われます。


 

 

 

 


 

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パリは燃えているか

2010年01月16日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『パリは燃えているか』
---PARIS BRULE-T-IL?
 IS PARIS BURNING?---
1966年(フランス/アメリカ )

監督: ルネ・クレマン
出演: ジャン=ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ 、アラン・ドロン、カーク・ダグラス、オーソン・ウェルズ 、シモーヌ・シニョレ 、 イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンス

「史上最大の作戦」以降隆盛を極めた戦争大作の1本。第二次大戦中、独軍占領下のパリを舞台に、連合軍によるパリ解放に至る過程と、その裏で繰り広げられた大戦秘話をオールスター・キャストで描いた作品である。

物語の主軸は、パリ郊外に迫る連合軍の進撃を阻止するためにヒトラーが立案した、“パリ焦土化計画”と、これを食い止めようとするレジスタンスたちの熾烈な攻防戦。
これに連合軍の侵攻の過程が刻々と挿入され、クライマックスはパリの大市街戦へとなだれ込んでいく。
多くの出演者の中では、若いレジスタンスを演じたベルモンドと、戦車隊の指揮官を演じたY・モンタンが出色の出来。
脚本をライター時代のF・コッポラが担当しており、場面展開に非凡なものが感じられるが、後の本人のコメントによれば“あまり気に入っていない”との事。
(allcinemaより)



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それこそオールスター・キャストで撮られた映画。
有名な映画ですが、私は見たことがありませんでした。
先日TV放映されたのを録画して鑑賞しました。

パリが舞台。実は昨年パリの街をちょっとだけ歩いたので、街のシーンが嬉しかったのデス。
あ、あそこ行った~と分かる所もあり、街が古くから変わらないことにちょっとドキドキ。

で、映画ですが、これは少しだけのパートでも大スターを起用してることにびっくりです。
ドイツ軍に占領されてた時のパリってどんなだったかというのも興味がありましたので、私はとても興味深く鑑賞しました。

あのパリが焦土と化す危機に見舞われたのですねぇ。
「連合軍が進攻してきたら、パリを焼き払え!」というヒトラーの命令を受けたドイツのパリ占領司令官は、「パリは燃えているか?」というヒトラーからの電話の受話器を置いて投降するわけです。


しかし、私は録画時間の予約操作を間違えたのか、最後パリにノートルダムの鐘の音が鳴り響くところで切れてしまいました(泣)。
それまで白黒だった映像が、ラストは現代のパリ上空の俯瞰でカラーになると、あるサイトに書いてあったのですが、そこが見られなかったのデス・・・。(≡д≡) ガーン

もし、DVD化されたら、またラストシーンを見たいと思っています。



 
 




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鉄道員

2009年10月30日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『鉄道員』
---IL FERROVIERE---
1956年(イタリア)

監督:ピエトロ・ジェルミ
出演: ピエトロ・ジェルミ、エドアルド・ネヴォラ、ルイザ・デラ・ノーチェ、 シルヴァ・コシナ、サロ・ウルツィ、レナート・スペツィアリ


第2次世界大戦後のイタリアに生きる庶民の人生の歓びや哀しみを、ある一人の初老の鉄道機関士の姿を通して描いた、映画史に残る感動作。

50歳のクリスマスを迎えたイタリアの鉄道機関士アンドレア・マルコッチ( ピエトロ・ジェルミ)は、末っ子のサンドロ(エドアルド・ネヴォラ)から英雄のように慕われていたが、長女のジュリア(シルヴァ・コシナ)と長男のマルチェロ(レナート・スペツィアリ)からは、その厳格さや律儀で一徹な態度から敬遠されていた。
しかしそんな彼らもやさしく献身的な母サーラ(ルイザ・デラ・ノーチェ)がいるおかげで毎日平穏に暮らしていた。
そんなある日、娘の流産や息子の不良化に気を病んでいたアンドレアが列車を運転していた所、彼の前に一人の若者が身を投げた。
急いでブレーキをかけたアンドレアだったが、間に合わずにその青年を轢いてしまう……。

いたいけな少年サンドロの純真な眼を通して、親子の愛情や夫婦の愛、そしてイタリアの地に生きる庶民たちの喜怒哀楽を、全編に流れる温かい人間愛で描いた映画史に残る名編。
(allcinemaより)


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有名な映画で、一度は見てみたかった映画の1本です。
TV放送を録画しての鑑賞でした。

「全編に流れる温かい人間愛で描いた映画史に残る名編。」と解説にありますように、これは本当に素晴らしかったです。
何故今まで見なかったのだろう、、、と思います。

第2次大戦後のイタリア。
日本の戦後と状況が似てるのでしょうか。
社会の様子や、家庭のあり方、父親のあり方・・・。

機会があったら是非見ていただきたいです♪

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山猫

2009年09月30日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『山猫』
---IL GATTOPARDO 
  THE LEOPARD---
1963年(イタリア/フランス)

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン 、クラウディア・カルディナーレ


巨匠L・ヴィスコンティ監督が実在の貴族ランペドゥーサの小説を基に、バート・ランカスター、アラン・ドロンら豪華競演陣を配して貴族の斜陽を重厚に描いた壮大なドラマ。
日本公開においてはまず64年に大幅に短縮された英語国際版が上映され、次いで81年にイタリア語のオリジナル版、そして2004年に完全復元版が公開された。

1860年春、統一戦争下のイタリア。
腐敗した貴族支配からの解放を目指す統一運動の波は、ここシチリア島にも押し寄せる。
そのシチリアを300年の長きに渡って統治してきたのは“山猫”の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家だった。
自らの終焉を感じながらも、これまで通り優雅に振る舞う公爵(バート・ランカスター)。一方、彼が目をかけていた甥のタンクレディ(アラン・ドロン)は革命軍に参加し、機敏に立ち回る。
ある日、片目を負傷し休暇の出たタンクレディは、避暑に向かうサリーナ公爵一家と合流、やがてそこで新興ブルジョワジーの娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ )と出会い恋に落ちるのだった。
(allcinemaより)

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TV放送で見ました。
今回は2004年の完全復元版で放送されました。
以前から見たいと思っていたのですがなかなかチャンスがなく、TVで見られてラッキーでした。

バート・ランカスター が斜陽の貴族を重厚に演じていました。
私は、アラン・ドロンは若いときの映画より渋くなってからの方が好きなのですが、この若きドロンは本当に素敵!

しかし、長かった・・・。
やはり短縮版くらいで、良かったかもしれないです。

貴族の終焉はどこの国でも哀れですね。
民衆が力を勝ち取ることが素晴らしいのは、もちろんなんですけど。



コメント (2)
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