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大統領の理髪師

2024年09月18日 | こんな映画見ました~(アジア・他)
『大統領の理髪師』
---孝子洞理髪師---
2004年(韓国)

監督:イム・チャンサン
出演:ソン・ガンホ、ムン・ソリ


1960年代の韓国。
大統領官邸“青瓦台”のある町、孝子洞で理髪店を営むごく普通の男、ソン・ハンモ。
彼は、近所の人々同様、大統領のお膝元であることを誇りに思い、時の政府を妄信的に支持し、熱烈さのあまり町ぐるみの不正選挙にも加担するほどだった。
新米助手のキムを無理やり口説いて結婚し、やがてはかわいい息子ナガンも生まれ幸せな毎日を送るソンに、ある時大きな転機が訪れる。
ふとした事件をきっかけに、彼は大統領の理髪師に選ばれるのだった。
これによって、ソンは思いがけず、権力をめぐる政争の渦に巻き込まれてしまうのだった…。(allcinemaより)

-------私のひと言-------
 
お家鑑賞(Amazonプライム)。
ソン・ガンホ主演映画は一応見たいと思っています。
見始めはソン・ガンホらしさは思ったほど強調されてない感じがしましたが・・・。

1960~70年代の韓国社会で起きた事件がことごとく出てくるのには少々びっくりしました。
コメディなのが社会風刺なのか、または家族愛なのか、ソン・ガンホに引っ張られながら最後まで狐につままれたような感じで引っ張られました。これがソン・ガンホの力なのかもしれません。
映画に出てくる大統領は韓国の過去の大統領をモデルとしてるのですが、これがハッキリ分かるように描かれてることにドキッなんですよね。
 
まず、ソン・ガンホ扮するソン・ハンモが大統領の理髪師として仕えた大統領は朴 正煕(パク・チョンヒ)をモデルとした大統領です。
これが本人そっくりなんですね。このパク・チョンヒ大統領は後の朴槿恵(パク・クネ)大統領の父親です。
パク・クネ氏は随分報道されましたので、そのお父さんか~みたいに思いました。

以下、パク・チョンヒ大統領についてのWikipediaを貼ります。

1961年5月の軍事クーデターで第二共和国体制を崩壊させて国家再建最高会議議長に就任し、民政移管後の1963年から1979年まで大統領(第5代から第9代)を務めた。彼の時代から約30年間にわたって『漢江の奇跡』と呼ばれる高度経済成長が実現され、韓国は世界最貧国の層から脱したと評価される。
一方、1972年の自己クーデター及び憲法改正(十月維新)で大統領任期と重任制限を撤廃することで永久執権を図ろうとし、また民主化運動をスパイ操作や司法殺人などで弾圧したとして「独裁者」との批判的評価も受けていた。

この映画には、不正選挙に反発する学生たちの大規模なデモ(4.19革命.1960年)に始まって、10.26事件(パク・チョンヒ暗殺事件.1979年)まで、韓国の社会の流れが凝縮されてる所が凄いと思いました。
その社会に翻弄される姿をサラリと演じてしまうソン・ガンホはやはり素晴らしいです。

 

 


 


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