昨夕、米国の現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れたオバマ氏。
「恐怖の論理にとらわれず、核兵器なき世界を追求する勇気を持たなければならない」と
述べ、「核なき世界」を主導していく決意を改めて示しました。
国内外、賛否両論はあるものの日本国民の大半には好意的に受け入れられたように感じ
ました。 はい、あくまでも個人の感想です。
第二次世界大戦の日本参戦は『ニイタカヤマノボレ一二〇八』(X(エックス)日を12月8日)と
大本営より決定され、「ワレ奇襲ニ成功セリ」を意味する暗号略号である『トラ・トラ・トラ』より
結果的には攻撃開始の約1時間後となってしまった宣戦布告で始まった。
遠く離れたハワイでの出来事で、御前会議で対米宣戦布告は真珠湾攻撃の30分以上前に
行うべきことが決定されいたにもかかわらず、不手際や連絡ミスが重なっての【奇襲】となり
アメリカ国民には70年を経て未だに恨まれていることとなりました。
その当時の当事者や所謂A級戦犯は既に残る者も居ないが、まずは早期に日本の代表が
謝罪をするべきだったのではないかと思う。
広島で生存する被爆者やその家族のほとんどは、米大統領の訪問で気持ちを緩め、
核兵器は憎んでも大統領の謝罪は求めないという事前調査だったように聞いている。
直接に戦争に関わったわけでもない大統領が現職の内に訪れてくださったことは、自分の
在任中の成果をアピールするものであったとしても、核兵器全廃へ向けての意思表示として
世界に向けて大きな影響があったと思います。
献花の姿や大統領手作りのカラフルな4羽の折り鶴という、「サプライズ」の贈り物を残した
こと、十数分にも及ぶスピーチと紳士的な訪問であったように見受けました。
戦時中に日本軍によって迫害されたり被害を受けた国の国民感情には、特に韓国・中国と
反日感情が高い国民には不満の残る結果になってしまったことも理解できます。
そして今回、訪問してもらえなかった第二の被爆地長崎の人々にも残念さが残ったことで
しょう。
東條英機内閣と大本営政府連絡会議という攻撃的・好戦的な侵略扇動者に異議を申し
立てられ無かった国民と、憲兵制や隣組制などで締め付けられた反論を出させない体制に
軍体制の恐ろしさを恨まざるを得ません。
先にヒトラーの煽動で戦いを始めたドイツは、周辺諸国に終戦早期に謝罪と補償を打ち出し
対独感情を早めに抑えてきたのに、礼節を重きにする我が国らしからぬ傲慢さでここまで
引っ張って来てしまった。
平成生まれの人達が日本を支えようとしている現代に、昭和で戦後の恨みつらみを収め
切れなかったことは悔やまねばならないことです。
直接の被爆者やその家族の命が絶えてしまわないうちに何とかしなくてはならない課題
だと思います。
日本国民で被爆された方達も、当時広島・長崎に居なくてはならなくて被爆された外国人も
どうか安らかに。
三度と核爆弾が使われることの無いように、その元となる戦争など起こしませんように。
南無