英語だと、家を保持する勘定・計算書。
日本では、家計簿;家の収入・支出などを記入する帳簿。
英語表記のほうが分かりやすいな なぁーんて。
武士の家計簿
沢山の方のブログや日記にアップされていますねぇ。
先ず時代劇背景なのにチャンバラの刀を振り回すシーン、悲惨な殺戮の画像が無いのがありがたい。
アクション、サスペンス、スペクタクルなどのジャンル好きな方にはつまらない作品かも知れないが、鑑賞者に様々な思いを抱かせる作品としては良いものではないかと思う。
代々加賀藩の財政に携わってきた御算用武士の幕末の三代(実存する入払帳は四代分)の生き様を流れとして描いたものだが、現在の国勢や家庭の問題と置き換えて、観る側に考えを巡らせる。
「そろばんバカ」
現在の税理士さんでも公認会計士とか会計事務所の所長さんでもない限り、一事務所員の給与って、低いそうですね。
数字に弱いぼくなんか子供の頃にそろばん塾へ通わされて、5級だったかの頃に「これからの世の中、こんなモンで計算しているようでは取り残される!!」と親に進言して、丁重にご辞退申し上げたものです。
我が奥殿は商業高校でもない普通科なのに2級だか1級だかを持っていて、スーパーでドッと買い物をしたところでもレジに並ぶまでには1円の狂いも無く暗算が出来ていて、御明算で支払いを済ますのには、チィ~とばかり尊敬モンだが。
「二重帳簿」
一般企業にのみ限られたことではない。 仕分け作業や天下り問題が昨今の賑わいを見せているが、お役所仕事でもテキトーにごまかしてイザ!と言うときのプールを置いておくのも、裏金なんぞも使途さえ間違わずに貯め・使うのであれば、ある程度は潤滑油の役割として悪ばかりではないような気もするが、特定少数の人が甘い汁を吸ったり必要以上に貯めておくのも問題だ。
なんだって? キャバクラの支払い? 言語道断じゃねぇか!!
「収入と借金の比率」
父子の収入は現在の金額にして1200万円だとか? 代々受け継がれた家に住む二世帯一家の収入としては悪くは無いようにも思える。 住宅ローンが有るわけでもない。
しかし、借金がその倍!?
今時、消費者金融でも年収の30%を超える借り入れは出来ないとかCMでやっているけれど、住宅ローンでも年収の3~5倍以内で無いと銀行も???
フツーに借金がそんなにあるというのは・・・ そんな従業員を会計部門に置いておくなんて有り得るんやろか?
「家財大放出」
この歳ともなるととにかく身の回りは整理しておくのに限ると最近、思うようになってきた。
いくら購入時に無理をしたものであっても、箪笥の肥やし的存在のものはそれだけの価値が無いもののように思える。
亡母の遺品を整理したとき、身分不相応とも思える金額の着物・小物なんぞ、時の流れ(流行)からも何の価値も無いものになっていた。
勿論買うとなればそれ相応の金額がかかるのだが、売り物にはならない。
DCブランドのバッグや装飾品なんかはどうなんだろ?
根強い人気の絵画を含む芸術品や金塊は隠し財産とされるほどなんだから、良い資産なんだろうけれど、元々そんなのを持つほどの甲斐性も皆無だから、もう死語になってしまった『そんなの関係ねー』だなぁ。
「子供の教育」
4文の小銭を失った我が子に相当の時間を費やして、厳しく徹底的に躾けようとする。
これは僕の教育方針と類似していたところだが、その結果は子供がまた親となる頃にしか良かったのか悪かったのかは分からない。
たかが1円、されど1円。 1円を笑う者、1円に泣く。 うーん難しい。
「睨み鯛」
見栄・見映えを重んじるか実を取るか。
AB型・みずがめ座・ペガサスと重なると合理的の代表のように言われる。
いいんじゃないの~?
他にもそれぞれ盛り上がるエピソードが豊富な中で、何度も言うが、観る側の取り方によって善くもなり悪しきにもなる作品だと思った。
ただすうーっと流して観るにも疲れない作品だと感じた中で、主役の堺 雅人サンがいい味でイメージぴったりでした。
オマケ
そろそろ息子に嫁が欲しいと思い出しているオッチャンは、登場も少なくあまり目立たない脇役ながらキラキラ光っている[九代目]成之の妻を演じる藤井 美菜さんを見逃しませんでした。
仲間 由紀枝サンは美人で上手い良い女優さんですが、何かこう落ち着きすぎている、男の子供さが抜けない部分を理解しすぎている、声のトーンがしょっちゅう聞いているとしんどい、などの理由でイマイチのところファンになりきれない方で。
お前の好みなんてどうでもエエ?
そらそうです。