こんにちは「中川ひろじ」です。

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松本市立病院名称変更記念講演会

2012-04-22 13:38:39 | 健康福祉

高木洋行病院長の挨拶。昭和23年6床で村立病院としてスタートした波田病院が、この4月1日から松本市立病院に名称変更しました。現在は、215床、年間1000件の救急搬送、600件のお産をこなしている。今後、医師の確保などを考えたとき、ネームバリューのある松本を冠としました。


菅谷松本市長の講演。演題は「これからのまちづくり」。健康寿命延伸都市と関連して、5つの政策課題を進めていきたい。長野県の衛生部長の時から、平均寿命から健康寿命に代えようと思っていた。急速な人口減少社会、超少子化、超高齢化が急速な進展を見据えたまちづくりを進めてきた。基本理念は、量から質への転換-生き方の問題として。20年、30年先をみたまちづくり。基本姿勢として、行政は黒子、市民が主役のまちづくり。行政依存から脱却しようと呼びかけてきた。東日本大震災で、国や行政があてにならなかったことを実感したでしょう。
人間が求めていることは、健康、ささやかな幸せ、そして平和です。
健康寿命は、介護に頼らず、元気でいられる期間のことです。


続いて、城西大学教授伊関友伸さん。「地域医療で起きていること」、急性期を指向する医師は、高度専門化に対応し、医師数の多い病院に集まるようになり、一方で集まらない病院と二極化している。常勤医師は1週間66,4時間働いている。松本市立病院は、5人の先生がいるので、まわっている。高齢化も意思不足を加速化させる。医療機関で亡くなる人は10%たったが、今は82.4%になっている。従って、地域で高齢者を支える医療施設が必要。患者は、医師の立場を理解できにくい。結果として医師が去り病院がなくなる。


続いて、東金市に拠点を置くNPO 法人地域医療を育てる会の藤本晴枝さん。「橋をかけよう」、対話する地域医療を育てようと組織をつくった。


高木院長、伊関さん、藤本さんのお話。
伊関「医療は崩れるときは、あっという間に崩れる」
藤本「6人いた先生が、一度にやめた。別の病院に患者が移動し、移動先の病院の内科の医師がいなくなり、東金市に集中し、東金市の病院も二人になり、危なくなった。」
高木「地域医療、辺地医療、終末医療など課題はたくさんある。住民との協同をやりたい」
伊関「新しい病院ができたが、内科医が引き上げられ、住民の病院を守ろうと病院長の方針をビデオで拡げた。自治体病院の住民との協同のモデルをつくってほしい」
藤本「対話になるようにすることが大切。病院が答える側になってはならない」

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