こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

20200929 9月定例会一般質問 災害対策に係る市町村への支援について

2020-09-30 08:58:14 | 長野県議会

1 災害対策に係る市町村への支援について

【建設】

(1)国の補助に至らない市町村の小規模な災害対応について、県としてどのように対応しているか。

(2)小規模町村でも災害の事前対策ができるよう、今年度が最終となる「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策事業」や「緊急自然災害防止対策事業債」の継続を国に対して更に要望していただきたいがいかがか。

【企画振興】

(3)小規模な市町村では災害対策を実施するための人材が不足していると聞くが、県としてどのような支援を行っているのか。

【危機管理】

(4)県内における市町村の国土強靭化地域計画の策定の進捗状況はどうなっているか。また、市町村の計画策定に関して県として支援を行うべきと考えるがいかがか。

コメント:詳細な答弁は別途掲載する予定ですが、この質問に至った経緯は、6月定例議会の報告をもって職場地域を回っているときに筑北の関川村長から相談がありました。台風19号で土砂災害があって、「砂防指定地」については、県が工事を行うが流末については市町村の管轄となり、土砂を食い止めたとしても、水を流すための道路側溝の改良が必要となります。この工事は市町村の単独事業となりますが、主要河川までの距離が長ければ工事費も嵩むこととなります。今回は、自民党の清沢県議の要請で事業債を起こして、交付金で補給することとなりましたが、そもそも流末まで工事区間とする砂防法の改正が必要ではないかという問題意識から、建設部との意見交換を重ねてきました。

答弁が、建設部・企画振興部・危機管理部に及ぶところが、いかにも縦割り行政的なところですね。

ことが法律の改正まで行くことなので、今回は法改正については要望にとどめておきましたが、具体的な法改正の要望を国にどう届けていくのか。とりあえず、吉田ただとも参議院議員を通じて、国土交通省に意見をあげてみます。

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20200920 市民と野党の政策フォーラム

2020-09-21 14:56:53 | 政策・訴え・声

2020年9月20日長野県教育会館

信州市民アクション~コロナ禍を克服する~

開会あいさつ 山口 

安倍内閣が退陣し菅内閣がはじまった。近いうちに解散総選挙が行われるという話も出ている。野党共闘推進してほしい、現場で起きていることを政策に反映させてほしい。

 

共同代表あいさつ 茅野実 

恐ろしいコロナの中勇気をもって参加いただいた。安倍が辞めたことは予想ができなかった。核戦争をしたくないにつきる。その要因はひとつずつ潰していきたい。安倍首相が登場して負けたくない。今日はアベノマスクをしてきた。アベノマスクが役に立たないことを証明するためにしてきた。我々は全力をつくして政権交代を目指していく。どうすれば政権奪回できるのか。一日も早く。

 

政策フォーラム

コーディネーター 松本猛

コロナ禍を克服するために、現場の思いを政策に展開していくことを目標に開催した。

 

現場からの報告

①医療現場から 長野県民主医療機関連合会 事務局長 岩須靖弘さん

 感染者専用の病棟で働く職員は、自分の家族への万が一の感染を避けるために家に帰らず臨時にアパートやホテルを確保して、もちろんこれは病院で負担しますが、そこから通勤している。看護師が子どもを保育園に預けるのに拒否される、我が子の晴れ姿を見るはずだった卒業式を自粛するように言われている。

 病院経営、外来患者が1割から3割減。多くの医療機関が金融機関から数億円の借金をしている。このままでは、第3波への備えができない。「病院の命を救え」。

②交通現場から 長野県私鉄労働組合連合会 書記長  若林茂さん

 4,5月90%の減少。路線バス50%減、高速バス85%、貸し切りバス90%減、

 資金繰り75%が金融を利用、雇用調整助成金利用している。

 JCOM推計損失 年内解除で8.3兆円 支援がなければ崩壊する

 地方創生臨時交付金は赤字補填が認められない

 高速路線バスの法定協議会運行バスへ転換を求める

 エッセンシャルワーカーとして検査対象に  

③教育現場から 長野県教職員組合 副執行委員長 清水幸弘さん

 県教委は夏休み2週間を確保するように指示があったが、夏休み2週間未満が12%の学校があった。子どもたちにストれしや疲れがたまっている。

行事の見直し、運動会では種目の減少、学年ごと実施など工夫をしてきた

修学旅行、目的地を変更して実施。企画する旅行者の企画料のキャンセル料の負担がある。市町村、保護者負担に。

「事あるごとに統廃合の槍玉にあがっていた1学級10人前後の小学校。このコロナ禍で「勝ち組」な小学校だったと悟った」、小規模校は分散登校しなくていい、少人数学校だからいつも通り授業を行えた。

 

4野党からの発言

杉尾秀哉 旧立憲民主党長野県連合会代表 参議院議員

 苦境で投げ出した。コロナ対応失敗だった。思い付きと唐突な政策。法的根拠のない全国一斉休校。その後遺症が続いている。将来にも大きいな影響を残す。PCR検査の体制が決定的な遅れにつきる。児玉龍彦先生、参考人として「PCR検査を大掛かりにおこなうべき」と言われたが、増えていない。エッセンシャルワーカー検査がされていない。再々拡大の様相。東京秘書38度の熱が出たが、発熱だけではPCR検査が受けられない。濃厚接触者との接触がないとダメと言われた。熱が下がって、ようやくPCR検査受けて陰性だった。PCR検査法を野党が法律を出している。国会は審議がない。政治的な緊張感がない。新自由主義の政策の下で社会的に必要なものをずたずたにされてきた。政権交代の大義。

 

篠原 孝 旧国民民主党長野県総支部連合会代表 衆議院議員

 マスクは異様。医療関係者がガンバったので死者は少ない。他国は、マスクは中国で一辺倒、他国は自国で生産を開始した。日本はつくらない。政府は企業にそっぽ向いている。中国から安いものが入ってくることを期待している。食料も同様。アメリカでは、フォードがフェイスシールドをつくった。ユニクロ、マスクを作りはじめた。

 交通、交通インフラに責任を持たない国は珍しい。5年以内にCO”削減半分。2時間以内で移動できるように。マイカー制限するべき。環境を守るためには規制が必要。

 教育、過疎地の学校が勝ち組。市町村長や教育長に休業する必要はないと話した。地方自治で分権といいながら、一律。日本は経済のことしか考えていない。子どもたちが犠牲となっている。

 野党共闘で政権交代を目指す。

 

武田良介 日本共産党長野県委員会 参議院議員

 減収の医療機関への支援はない。PCR検査の拡充。行政の社会的な検査の拡充が必要。交通、地域公共交通は公が責任をもつべき。リニア必要ない。教育現場、少人数学級求められている。子ども阿知のストレス

 野党共闘、首班指名の選挙で、22年ぶりに枝野氏を書いた。

 コロナを経験して、新しい社会を提案。ケアに手厚い、労働者を守る、教育、内需拡大、ジェンダー平等

 台風被害、大規模な改植を支援。堤防の問題。県民の皆さんの声を大きくしていった。

中川博司 社会民主党長野県連合代表 長野県議会議員

(1)医療体制 4月末までの時点でも、防護服・N95マスク・フェイスシールドなどが足りず、ある病院では本来患者さん一人ごとに、マスクを交換しなければ感染リスクがあるにもかかわらず、一日一つ。防護服も消毒をして使いまわすという状況でした。5月連休明けの時点で、在庫があとわずかという厳しい状況までいきました。現在でも不足感がある。県に対しても言っていますが、各医療機関は足りているとはいっても、次の感染拡大期に向けて節約して使っている状況は変わりがありません。今後、民間診療所でも検査を行う方針ですから、PPEはさらに必要になってきます。

長野県は独自に対策本部を1月末に立ち上げましたが、少なくともその時点から防護服などの準備が国においてされていなければならなかった。感染が確認されてから実に5か月近くも現場に間に合っていなかった対策の遅れは犯罪にも等しいと思います。

(2)検査体制 検査は、昨日までの累計で13,673人。ピークは、第1波では4月27日で74人、第2波は7月31日で489人、8月3日441人、最近では9月日485人検査している。検査体制は一日当たり、6月末までは長野市にある長野県環境保全研究所、長野市環境衛生試験所、信州大学付属病院、佐久市の民間検査機関など、全県で309検体の検査体制だったが、現在は感染症指定医療機関等でのPCR検査器の導入、県外検査機関の活用などで1040検体まで検査が可能となっている。

 県は、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検査ができるキットを使って、一日9000件の検査を行う体制をつくるとしている。どこまで検査対象を拡大するのか確認する必要がある。仕事でやむを得ず感染拡大地域と往来をしなければならない人がいる。奥さんが医療従事者で、東京へ行けば2週間ホテル暮らしをしているというお話を聞いた。それだけで10万円かかる。新型コロナウイルスに感染し重篤化して死亡する方がいれば、商売の展望を切り開けず自殺する人もいた。経済を動かしながら感染対策をするためには更に検査体制を拡大するしかない。

なぜ、国は当初から検査を拡大してこなかったのか。分科会の前身組織である専門家会議では、検査を拡大すると病院に検査を求めて人が殺到し医療崩壊を起こす恐れがあったと言い訳している。とんでもない話だ。2月段階で韓国ではすでに医療機関とは別な場所においてドライブスルー方式で検査を行っていた。

 検査体制の拡大と検査対象の拡大の課題は、現在も続いている。安倍政権から菅政権に代わったが、が本気で感染対策をしようとしているのか疑わしい。

 私が独自に調査したところ、抗原検査ならば長野県内で最大一日2万件可能だ。PCR検査が遺伝子を増幅する時間が必要なことに対して、抗原検査はサーズの試薬を利用して新型コロナウイルス特有のたんぱく質を検出するものだが、30分で結果が出る。5月13日に厚生労働省から認可されている。また、これまでHIVやB型肝炎ウイルスなどを検出する抗原検査器は長野県内に23台設置されていることがわかった。この機械を使えば最大1時間に120サンプルの検査ができる。もちろん他の検査もあるので新型コロナウイルスだけを検査をするわけにはいかないが、計算上8時間動かせば一日1台で960件、23台フルに動かせば18000件の検査ができることになる。

 これを使って下伊那郡の3つの医療施設は、症状のない人に有料で検査を行うことにした。検査料8000円に陰性証明が2000円だそうだ。PCR検査は3万円~4万円かかる。費用負担への支援も必要だ。

 国が本気でやろうと思えば、検査体制と検査対象を拡大することはできるはずだ。一刻も早く、国会を開いて感染症法の改正をはじめ、野党が要求している課題を議論すべきだ。

(3)野党共闘

 なぜ菅政権の支持率が高いのか。新型コロナ後の新しい社会像を市民と野党の共闘の中から示していくことが必要。

野党共闘の深化と発展に向けて(解散・総選挙に向けて)

松本「政策を市民と野党でつくっていく。統一候補の早期決定必要ではないか。共同政策をつくりあげたい。」

質問1「消費税率どうするのか。GOTOキャンペーン、旅行すらできないひとがいっぱいある。平等ではない。」

篠原「議論している。いろんな意見がある。消費税減税する方向、何%かはこれから。せいぜい3っつ。年金、農業者個別所得補償など」

質問2「キーワード、新自由主義からの決別。国民には伝わりにくい。具体的に。公立保育園の民営化が進められている。労働者が正職員から臨時に、パートになっている」

杉尾「競争重視、規制緩和、でいのちと暮らしが破壊されてきた。不妊治療は女性の非正規雇用拡大の影響だ。自助共助から公助の充実を」

武田「小さな政府を進めて、自己責任を押し付けてきた。消費税5%緊急減税を」

松本「自助共助を強調する菅政権」

篠原「野党が何を言っても通用しない。政権交代しかない」

質問3「それぞれの選挙区に市民連合をつくっていきたい。いつの時点で統一候補になるのか」

杉尾「候補者は決まっている。1,2,4,5区は決まっている。」

篠原「きちんとやってとはいかない。柔軟に対応していく。」

中川「各小選挙区単位で、市民と野党の政策フォーラムを開催し、そこに候補予定者にも参加してもらえばいい」

質問4「地域で話してほしい。統一してがんばってほしい。共同街宣を」

 

まとめ 又坂

 菅はしたたか。争点は明確。新自由主義。行政改革と自己責任論を進める。荒涼たる社会になる。地獄が待っている。具体的な、安心・納得・実現可能な政策を提起する必要がある。訴求力が弱い。長野県は基盤が整っているのでモデルとして頑張ろう!

閉会挨拶 松沢 

 コロナで押せ押せになってきた。集まれずに来たこと、集まれて、職場の声を聴くことができたこと、政治の場での熱い思いを聞くことができた。血の通った政治を創り出していける展望が見えてきた。私たちの政治や社会を創り出していきたい。怪しげな菅政権にだまされないように頑張っていきましょう。

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20200914 「イラクってどんな国」医療支援に携わって JCF加藤丈典さん

2020-09-20 19:31:00 | 憲法・平和・沖縄

20200914 「イラクってどんな国」

波田地区憲法学習会39回目は「イラクってどんな国」についてチェルノブイリ連帯基金(JCF)の加藤丈典さんからお話を聞いた。
 
JCFは、もともとチェルノブイリの原発事故による被ばくした子どもたちを助けるために活動してきたが、2003年以降イラクでの小児白血病の子どもたちを助けるために活動を開始した。
1981年にイラクにあった核施設を空爆したため、放射能が漏れた。イラク戦争でも空爆され、イエローケーキ(ウランの粉)が入ったドラム缶から被爆している。湾岸戦争で劣化ウラン弾が使われた。30万発使われたと言われている。加えて、米軍は対IS空爆で5265発劣化ウラン弾を使っている。
その結果先天的奇形が15%発生している。高濃度の放射能や水銀が検出されている。無差別攻撃の結果だ。いまだに除染はできていない。数千ケ所汚染地域があると国連はみている。悪性リンパ腫など多くの国民が亡くなってるが、その事実が最近分かってきたこと。
がんや白血病の治療はイラクではできない。医療費は予算の3%程度。イラク国内で治療ができるようにJCFは支援をしてきた。スンナ派は病院にも通えない。骨肉腫の疼痛があっても、その痛みに耐えながら死んでいく。
ISとの戦争が終結した後もミサイル弾で亡くなっている子どもたちがいる。
避難民が医療を受けられる診療所をJCFはつくってきた。少しずつ復興が進み、今年から小児白血病の治療にかかれる状況になってきた。
避難民・難民が920万人いる。イラクから医者も避難している。診断できる医者の育成。クルド自治区にあるブラッドバンクをサポートしている。
昨年10月大規模なデモが起こり、700人が亡くなり、2万人がケガした。原因は汚職と若者の失業率が高い。小学生がデモで亡くなった人の魂に祈りますという絵を描いている。
依然として米国とイランの対立の付けを払わせられている。絶望的だが、ガンと腐敗と戦う市民の対政府活動は続いている。
新型コロナの影響、イラクは保健はしっかりしているので、徹底封鎖をしようとした。最初は功を奏したが、解除後広がった。アラブ諸国の中でサウジアラビアに次いで2番目に多い。27,8万人、死者7,8千人。感染防具を送っているが、間に合わない。ブラッドバンクでも感染者が出ている。感染リスクが高いけれど献血を止めるわけにはいかない。血漿療法をしている。コロナから回復した患者の血漿を採取して治療に使っている。
イラクは大家族が多い。三世帯が一緒に住んでいる。宗教行事があり、密の機会が多いので感染が広がる。手洗いなどの習慣もないことも一因。病院に入れない患者は自分で酸素ボンベを買ってきている。
 
JCFの支援は続く。
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20200903 60回目のアベ政治を許さないスタンディング

2020-09-03 23:22:21 | 小出裕章先生のお話し

「アベ政治を許さない」スタンディングにご一緒下さった皆さん

 

 スタンディングにご一緒下さりありがとうございました。このスタンディングは、澤地久枝さんの呼びかけを受け、2015年7月18日に行いました。その時には約200人の人たちがこの駅前に集まってくださいました。その後、その年の11月3日から毎月3日にスタンディングをしようとの澤地さんの呼びかけがあり、それに応えて私もこの場で立ってきました。今日で60回目になりました。

 アベさんがついに辞任しました。「体調が悪く、国民の期待に応えられない」と言ったそうですが、冗談はやめてほしい。アベさんがやってきたことは特定秘密保護法制定、集団的自衛権を認めた戦争法制定、共謀罪創設、フクシマ事故を忘れさせるための東京オリンピック誘致、そしてさらに憲法改悪まで進めようとしていました。彼のしたこと、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争ができる国への道づくりでした。アベさんには何の期待もしていないし、一刻も早く辞めてほしいと思ってきました。

 アベさんは弱い立場の国・人達に対しては居丈高になり、強い国・人達に対してはとことん卑屈になる最低の人でした。朝鮮を徹底的にバッシングし、トランプさんにはこびへつらって、彼の言いなりに膨大な武器を購入しました。彼は息をするかのように嘘をつく人でした。森友学園、加計学園、桜を観る会、アベノマスク…彼とその取り巻きの利権集団で、国民のカネを使い放題にしました。それがばれそうになると、丸ごと抱え込んだ官僚組織を使って証拠の隠ぺい、改ざん、廃棄をして自分の罪を逃れました。アベさんは辞めましたが、さんざんの悪行に対する償いもしないまま勝手に辞める自由など彼にはありません。権力の座を離れた彼の悪行を一つひとつ明らかにし、処罰したいと私は思います。でも、アベさんが辞めたところで、同じ穴の狢の人が後を継ぐようです。「アベ政治」とはアベさんと取り巻きが進めてきた政策総体を指しています。アベさんが辞めたことを嬉しく思いますが、「アベ政治を許さない」という標語はこれからも意味があると思います。

 民主主義とは単に選挙で投票することではありません。一人ひとりが自らの意思を絶えず発信することです。このスタンディングは誰かがリーダーでやってきたものではありません。組織の指令でやって来たものでもありません。皆さん一人ひとりが自らの意思でこの場に立って下さってきたのだと思います。私自身は、長い間原子力の場で生きてきました。その場では2011年3月11日に東京電力福島第一原子力発電所の破局事故が起こりました。当日発令された「原子力緊急事態宣言」は、9年半経つ今も解除できないまま続いています。その下では未だにたくさんの被害者が苦難を負わされ、喘いでいます。その人たちの苦悩を少しでも軽くしたいと私は思います。また、次世代の人々に戦争を引き渡さないようにしたいと願います。そのため、今後も何らかの形で意思表示を続けます。おそらく10月3日以降もこの場で立つと思います。皆さんがこれまで一緒にこの場に立って下さったことにお礼を申しあげるとともに、今後も、お一人おひとりが発信を続けて下さるのであればありがたく思います。

 

2020年9月3日(今日は澤地久枝さん90歳の誕生日です)  小出 裕章

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20200903 脱原発学習会

2020-09-03 20:30:22 | 脱原発・危機管理

柏崎刈羽原発再稼働について新潟県技術委員会での田中三彦氏の問題提起。

 

シビアアクシデント進行時は、1号機RPV(圧力容器)主フランジのシール機能は維持されていてか?

炉心温度が3000℃近くになっている可能性がある。高温度環境下では、ボルト内部で生じる高温クリープ変形による「ストレスリラクゼーション(応力緩和)」により、かなり短時間のうちにゼロまで低下する可能性がある。そしてこうした加重減少過程のいずれかの時点から、もはやRPV主フランジのシール機能は維持されなくなり、主フランジシート面から水素を含むきわめて高い温度の高圧ガスが大量に噴出する可能性がある。

 シビアアクシデント下でRPV主フランジのシール機能が維持されるかどうか。この問題は福島1号機特有の問題ではない。柏崎刈羽6,7号機のような改良型の含め、今後再稼働が予想されるすべての沸騰水炉型に共有する潜在的危険因子として、植込みボルトの材質を変更する、RPV主フランジからの高温ガスの噴出にそなえて格納容器トップフランジを内側から保護する、などなんらかの対策が考えられるべき問題である。

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20200831 第619回月曜の声

2020-09-03 20:19:01 | 活動日誌

安倍首相は辞任したがアベ政治は続く

■歴代最長記録を塗り替えて辞任

安倍首相が8月28日辞任表明をしました。なぜ、この時期なのかという記者の質問に「コロナが収束に向かっているから」と答えましたが、この日長野県はこれまでの最高の感染者数が発表されていました。収束どころか拡大が加速化しています。この間、野党が要求している国会も開かず、記者会見も行わず、治療に専念していたのでしょうか。歴代の総理大臣として最長記録を更新するまで辞任発表を待っていたのではないかと邪推されても仕方がありません。

■アベ政治は終わっていない

安倍首相は辞任しましたが、アベ政治が終わったわけではありません。少なくとも次期衆議院選挙で政権交代を実現しなければ、「アベ政治」は終わらないのです。

アベ政治の特徴は、官僚の人事権を握り、官僚機構のなかで政権への異論をとことん排除したことに特徴的です。昨日の信濃毎日新聞で丸山論説主幹も指摘していたが、森友学園問題で自殺した赤木さんの事件は、まさにその犠牲となった事件だったと思います。

そして、もう一つの問題は選挙制度としての小選挙区制の弊害がこれほどあらわになった政権はないということもいえることです。河井夫妻の買収事件でも明らかですが、総理

総裁の意向を受ける候補者しか公認をしなければ、当選しても安倍総理に文句を言う人は出てくるはずがありません。官僚も自民党の政治家も率先して総理大臣に忖度をしてきました。

これらのことから、アベ政権は「政治の民主主義を無視してきた。あるいは民主主義を殺した」政権であったということが一つ言えます。

■格差と貧困拡大したアベノミクス

二つ目は、鳴り物入りで始めたアベノミクスへの評価です。現在、アベノミクスを評価している人はどれほどいるかわかりませんが、1990年代初頭のバブルの崩壊からおよそ20年間デフレ経済が続いてきました。安倍政権のもとで2%のインフラターゲットを示し、ゼロ金利政策を進めてきました。株価の上昇により、株を持つ人には利益をもたらしただろうし、円安誘導により輸出産業は、実態は変わっていなくても大企業は史上最高の利益を得、内部留保は400兆円を超えています。

しかし、国民の暮らしはどうでしょうか。社会保障は抑え込まれ、消費税増税で、可処分所得は減り、非正規雇用の拡大で労働者の賃金は大きく割り込んできました。新自由主義経済の推進といってきましたが、実体経済の改善はありませんでした。国民生活の観点からしても改善はなく、むしろ悪くなりました。格差と貧困が拡大したと言えます。その意味からは「アベ政治は大企業・富裕層のための政治を行い、国民生活を壊した」と言えます。

■憲法を破壊したアベ政権

三つめは、新安保法制にみられるように、憲法を壊したことがアベ政治の特徴です。歴代の政権が踏襲してきた憲法解釈を、内閣法制局長官の首を挿げ替えてでも、無理やり行ったのは、まさにアベ政治の真骨頂といえるでしょう。

この他にも、公文書の改ざんは、アベ政治は歴史の検証にも値しないということをアベ政治が自ら示したことだということも付け加えておきたいと思います。

すでに長野県内の立憲・国民・共産・社民の間では、小選挙区の候補者の一本化については合意していますが、今、申し上げてきたアベ政治を転換するための政権交代を実現するため全力をあげたいと思います。

(30日中信市民連合主催の政策討論集会で、社民党を代表してあいさつした内容です。中川博司)

★他の野党代表者の発言から

・消費税増税してアメリカのトランプ大統領に貢ぎ続けた。平時にはったり、危機に能力なし。

(立憲民主党 曽我逸郎)

・自民党は安倍の顔を見て黙っていれば出世する。(国民民主党 下条みつ)

・新しい総理を決めるためには国会を開かなければならない。(共産党 藤野保史)

・気候危機対策、全くやる気がない。アベ政治政治的遺産がないどころか。、負の遺産ばかりだ。(みどりの党 八木聡)

 

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