社民党は、30日東京で開催された全国幹事長会議において、連立政権からの離脱を確認した。長野からは、竹内代表と私が出席しました。私からは、昨日役員顧問や支持労組の皆さんの意見を踏まえて、3点意見を申し上げました。
第1に、福島党首を罷免した以上、連立政権からの離脱はやむを得ない。閣外協力もない。筋を通すべきだ。
第2に、国会議員をはじめ全国連合、地方組織は参議院選挙勝利にむけて一致団結しよう。
第3に、これまで連立政権で積み上げてきた、個別の政策については民主党と政策的な協議や協力を呼びかけていく。
以上申し上げたうえで、個人的な見解として、社民党として、この連立政権で普天間基地撤去新基地建設を断念させることが出来なかったことを沖縄県民の皆さんにお詫びしたい。連立政権を離脱した上で、今後普天間基地撤去を突破口とする在日米軍基地整理縮小に向けた社民党としての戦略戦術を組み立てるためにも、この間の取り組みの総括が必要ではないか。
第1に、政権交代は広範な国民の社会変革を求める運動の中からではなく、自民党の構造改革路線による生活の疲弊からくる有権者の一つの選択であったこと。
第2に、自民党ではない連立政権ができたこと、アメリカでオバマ政権が誕生したことへの過大な期待があったこと。オバマ政権の軍治戦略は基本的にブッシュ政権と変わってはいないのではないか。
3点目に、今回、社民党は海外とくにテニアンへの移転に力を入れてきたが、マスコミにも取り上げられなかった。政府内でどう扱われたのか、扱われなかったとしたら、それはなぜか?
第4に、今後の運動展開に向けて民主党議員181人の署名の力をどう生かしていくのか。5点目に、決定的に本土の大衆運動が弱かった。そこをどう作り上げていくのか、現段階での見解があればお聞かせいただきたい。
以上が、発言の内容ですが、少し補強します。日米共同声明に辺野古とある以上、政権に残ることはない。今後、政権が辺野古移設を進めてくる中で、私たちは、どうやって跳ね返し、断念させるのか、普天間基地をどう撤去させるのか、参議院選挙を戦う上でも、社民党として国民への説明が求められるからである。
これからは、間違ったのは鳩山総理だと言っているだけではすまないのである…。このことは、障害者自立支援法や後期高齢者医療制度の廃止など社民党が約束してきたこと全てに通じることでもある。
だから私はスッキリしたとか思っていない。正しい決断だが重い決断だと、マスコミには答えておいた。