松本に移り住んだ小出裕章さんを「絵筆で捉える魂の人」と題した本が出版されています。作者はイコマレイコさん。私どもが事務所を構えているすぐ隣に小出先生のオフィスもあるのです。幻冬舎から2015年4月に出版されています。
今日の街角トークは南松本交差点から、Part1避難解除された福島のお話し Part2共謀罪について
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2017年3月28日
「働き方改革実行計画」の決定について(コメント)
社会民主党党首 吉田 忠智
本日、安倍政権が目玉政策とする「働き方改革」に関して、政府の働き方改革実現会議は、長時間労働の是正などに向けた「働き方改革実行計画」を決定しました。労働側が求めてきた課題についての前進面もありますが、ワーク・ライフ・バランス(生活と仕事の調和)やディーセント・ワーク(人間らしい尊厳ある労働)を実現するには、まだまだ程遠いといわざるをえません。
時間外労働に罰則付きの上限規制を設定することになり、青天井の残業時間に、初めて法的な強制力がある歯止めがかけられることは、大きな前進といえます。また、時間外労働の限度基準の適用除外業務である自動車の運転業務や建設事業も今後規制の対象とする方向性が打ち出されたことも評価できます。しかし、繁忙期の上限を「月100時間」未満とすることには、たとえ繁忙期であっても、労災認定基準のいわゆる過労死ラインに相当する残業にお墨付きを与えるものであり、過労死された方の遺族からも強い批判が出されています。時間外労働の上限規制は、あくまでも「これ以上働かせてはならない」というものであり、「ここまで働かせてもよい」というものであってはなりません。また、「名ばかり管理職」や、無理やり裁量労働制を適用するような抜け道や、時間外労働の総量規制の「年720時間」の上限に休日労働を上乗せして、年に960時間まで働かせられるすることも可能となるという抜け道も指摘されています。いかに規制の実効性を確保していくのかが重要です。
非正社員の待遇改善を図る「同一労働同一賃金」についての方向性が示されていますが、ILOが提唱する原則からはまだまだ十分とはいえません。雇用形態や男女間の差別を正当化したり、成果主義に収斂し、正規雇用の賃下げ、中高年層の人件費削減、家族的責任のある労働者の置き去りにつながったりしないよう、実効性のある均等待遇原則の法制化に向けた努力が求められます。「インターバル制度」についても、企業への努力義務を課すにとどまっていますが、法律によって、罰則付きの義務化を検討すべきです。
さて、安倍首相は自ら、「『働き方改革』は、第三の矢、構造改革の柱となる改革」であると位置づけています。労働者保護ルールの緩和につながる、「世界で一番企業が活動しやすい国」のための「働き方改革」になりはしないかということが懸念されます。実際、すでに国会に提出されている労働基準法改正案については、「早期成立を図る」とされています。「働く人の視点に立った働き方改革」というのであれば、ホワイトカラー・エグゼンプションの導入や企画業務型裁量労働制の見直しは撤回すべきです。
「働き方改革実行計画」及び今後の法案化・制度化作業について、労働者の命と健康を守り、ワーク・ライフ・バランスとディーセント・ワークの視点で、より実効性のある「改革」の実現に向け、厳しく点検していくことが求められています。社民党は、労働者のための真の「働き方改革」を実現すべく、現場の皆さんとともに全力をあげます。
以上
昨年の3月29日戦争法が施行され、今日で一年がたちました。戦争法により具体的には南スーダンに派遣される自衛隊部隊に「駆け付け警護」「宿営地の共同防護」という新たな任務が付与され、「任務遂行のための武器使用」ができるようになりました。武力行使は国及び国に準じた組織との戦闘行為であり、南スーダンが大統領派と副大統領派による部族間の内戦状態にあることから、万が一にも政府軍や反政府軍と交戦状態になれば間違いなく武力行使に当たり、憲法9条に規定されている「国際紛争を解決するための武力行使は永久に放棄する」ことに違反することになります。ようやくにして政府は南スーダンからの撤退を決断しましたが、この間にも南スーダン政府に自衛隊が連行拘束されるという事件がありました(真相はよくわかっていません)。
2017年度予算の防衛関係費は前年度比710億円増(1.4%増)の5兆1251億円となり、過去最高です。安倍政権の成立後5年連続の増額です。同時に決めた2016年度第三次補正予算の防衛省分1706億円を合計すると5兆2957億円で、当初予算で比べると安倍政権前の2012年度の4兆7138億円から約9%の拡大である。
次期主力戦闘機F35機を6機・880億円、垂直離着陸輸送機オスプレイ4機・391億円、新型潜水艦の建造728億円、C-2輸送機3機・553億円、16式機動戦闘車33両・233億円、滞空型無人機グローバルホーク168億円など、戦争法による新たな任務を見据えた装備の導入、南西警備部隊の配置など島嶼防衛態勢の整備が急ピッチで進んでいます。このペースが続けば2014年から18年の中期防衛力整備計画の枠(23兆9700億円+調達改革等による7000億円)を上回るのは必至であり、防衛費が際限なく膨張していくおそれがあります。
今後日米共同訓練も集団的自衛権の行使ができることを前提に行われるでしょう。3月6日から17日にかけて群馬県相馬原演習場と新潟県関山演習場で行われた訓練には、オスプレイ6機が投入され、長野県の民家の上空をわがもの顔で飛び回りました。これは決して沖縄の基地負担軽減ではありません。朝鮮有事を想定した山岳地域での訓練が行われていると思われます。かつて朝鮮戦争で半島北部の山岳地域まで攻め込んだ米軍が中国軍と共和国軍の反撃にあい38度線まで押し戻されたにがい経験を持っています。そのトラウマから山岳訓練をしているのだと考えられます。万が一にも朝鮮有事となれば、かつての朝鮮戦争の時のように憲法9条を盾に参戦しないということにはなりません。今度は、特定秘密に指定された「存立危機事態」により、国民が知らない間に自衛隊は参戦し、「おかしい」と文句を言えば、「通信傍受」され「共謀罪」で逮捕処罰されるのです。
世界には貧困を背景とした紛争は絶え間がありません。南スーダン、イラク、アフガニスタンなどで日本人NGOが医療や教育、食糧や自立支援を行っています。紛争を拡大させない、未然に防ぐためには武力は必要ありません。
(写真は本文と関係がありません。松本駅前にオープンした「とんこつ屋ZUN」です。私の地元の方が店主でございますので宣伝です。寸八の姉妹店です)
今朝は早起きして近くの大門沢ウォーターフィールドまでお散歩。3月12日に父が危篤で救急搬送されてから家族でかわるがわる付き添いをしてきたが、なんとか持ち直してくれた。メタボの保健指導を受けてきたが6カ月で無事卒業。でも「運動をしてください」と言われていましたが、そんなこんなで卓球クラブにもいけず、また体重が戻るかもと思っていたので散歩に出かけたという次第です。この写真は朝6時です。遠く鉢伏山を望むことができます。今月5日長野県防災ヘリが墜落し搭乗していた9人全員が亡くなるという事故があった山です。遠くから黙祷を捧げました。私の出身の女鳥羽中学校校歌の歌いだしは「鉢伏山に昇る日を、光さしくる女鳥羽川」とあります。鉢伏山から日が昇るのはもっとも日が短い冬至のころとなります。お彼岸をすぎてだいぶ日が昇る位置も北側に移動してきました。今年は鉢伏山に登ってみたいと思います。
3月26日超党派で行ってきた松本アクション。今回は「日本の自由これからどうなる」と題して「共謀罪について」信州大学の三枝有教授、「戦争法の現段階について」又坂常人信州大学名誉教授、「表現の自由どうなっている」松本猛さんからそれぞれ問題提起を受けた。
共謀罪の話ではあるが三人が共通して語っていたことがある。三枝先生「民主主義は他人の価値観を奪ってはならない」、又坂先生「実際に処罰される危険に加え、処罰の恐れによる表現や行動の委縮、空気を読む、忖度による異論を言えない雰囲気の醸成に大きな効果」、松本さんは日本ペンクラブの声明を紹介し「いま準備されている共謀罪は、事前に相談すると見なされただけでも処罰するとしている。これは、人の心の中に手を突っ込み、憲法で絶対的に保障されている内心の自由(思想信条の自由)を侵害するものに他ならない。結果として、表現の自由、集会・結社の自由など自分の意思を表明する、あるいは表明しない自由が根本から奪われてしまう」・・・権力により私の価値観が奪われることへ恐怖を感じる。
社民党長野県連合第25回定期大会を開催しました。昨年の参議院選挙の総括をふまえ、予想される衆議院選挙で安倍政権を打倒するためすべての小選挙区で野党がすみわけをして統一候補で戦うこと、共謀罪廃案、戦争法廃止、安保法制撤回にむけた野党と市民の共同行動を積み上げていきます。
安倍政権のもとで進められる政策によって格差と貧困が拡大している。対抗する運動をつくらなければこの国の政治は右傾化していきます。直接市民の悩みを聞き政策として提言する自治体議員を増やし社民党と市民の絆を確かなものにしていくことなどが確認されました。