こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

松本発の花 世界で大輪

2012-04-17 09:19:05 | 食・農業
4月17日市民タイムス


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岡田の本

2012-04-17 09:16:24 | 岡田元気会



この2冊の本は、岡田地区で平成23年度長野県地域発元気づくり支援金事業で取り組み、出来上がった冊子です。
「先人の生きざま」は岡田地区まちづくり委員会の発行で、地名の由来、岡田音頭、史跡、用水、貞亨義民一揆、民話、伝説など岡田地区に伝わる文化・歴史などをまとめぬいた秀作。
「岡田の石造文化財」は、いわば「先人の生きざま」の姉妹本となり、史跡の歴史的証拠を写真、立地場所、建立年、銘文が記されています。こちらの事業は岡田冠者親義を讃える会が実施しました。
「先人の生きざま」にある民話や史跡を読んで、「石造文化財」を片手に岡田地区内の歴史散歩をおすすめします。
冊子は、どちらも岡田公民館でお譲りしています。各々500円。お問い合わせは46-2313へ。
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4月16日 第350回月曜の声

2012-04-16 10:02:48 | 政策・訴え・声
  
14日の松本駅周辺整備完成式に出席できませんでしたので、お詫びに完成した駅周辺風景をお届けします。最初の写真は、播隆上人像。播隆上人は富山生まれ、浄土宗の僧侶。江戸後期の文政11年(1828年)槍ヶ岳を開山、その後も多くの登山者のために鉄鎖を設置をした。まさに岳都松本にふさわしい銅像が松本駅前にある。作は朝日村出身の上條俊介翁で、私の母の叔父にあたる。私も小さい時、母に連れられて俊介翁を尋ね、島立三宮のアトリエにお邪魔をした。自宅にも鶏を抱く少年の像のレプリカを置いている。松本市内にも各所に上条俊介の銅像は多く松本市役所の正門のブロンズ像も上条作である。
松本駅前は、これまでタクシーとタウンスニーカーが乗り入れていたが、新に市内線の一部も加わり、より使いやすくなっている。次世代交通システムは、少子高齢社会がもたらす、必須のアイテムである。しかし、公共交通を支える基盤は、国の無謀な規制緩和策で脆弱となってしまった。タクシーの特措法やツアーバスへの規制も始まろうとしているが、この10年で壊された交通労働者の生活は戻ってこない。
毎月第1、第3月曜日に行っている社民党松本総支部の駅前街頭宣伝「月曜の声」も35回目となった。今日は、私からは脱原発の具体的な政策を訴えました。①福島第1原発を暴走させない努力を続けている原発労働者の存在、この努力によって日本はかろうじて破滅しなくてすんでいる状況であること、したがって電力不足を補うためこれまでのエネルギー大量消費社会や生活をあらためること、②国にしっかり脱原発政策を明確にし、もっと大胆に自然ネルぎーへの政策転換を打ち出させること、③現に原発の危険性を回避すること、再稼働しないために何をするのか、しなければならないのか、使用済み核燃料の最終処分方針を出すこと、原発廃炉の手順、原発立地自治体の原発無き後の生活再建策、④放射能に対する食品、環境などへの検査、⑤放射能に汚染されたがれきの処理、汚染土砂の除染と最終処分・・・課題は山のようにある。しかし、ひるむことなくこうした課題を一つ一つ解決しながら「脱原発」に向けて歩き出そうではありませんか!

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浪江町の玉川啓さんの報告

2012-04-15 21:00:26 | 脱原発・危機管理
今日、第一原発の現場に入りました。業務上の守秘義務もありますが、書けるだけ書かせて頂きます。重要免震棟で説明を受け、骨組みだけになっている4号機、3号機を間近に見てきました。本日の最高値は1,000μsv/h。異次元の世界です。素直な感想としては、進んでいるが進んでいない。そして進んでもいるということ。重要免震棟は線量の確保ができていますが、一歩外を出ると高い線量であることは紛れもない事実。そのような中で前司くんをはじめ、最前線でこの事故を押さえていこうと、尽力している方々がいること、当然のこととして仕事をしている方々がいることが、自身にとって大きな励みになりました。間違いなく言えることは、現場の支えがなければ、東日本は吹っ飛んでいました。今でも千本近くの燃料棒がむき出しの燃料プールに残っており、格納容器よりも危険な存在です。今回の事故は、いい意味では上澄みの爆発。燃料自体の反応で燃料そのものが飛び散っていれば、われらが八王子メンバーでさえも当事者になっていたという甚大さを実感しました。そして、誤っていけないのは、今回の事故は最悪ではなかったこと。重要免震棟がギリギリ半年前に完成していなければ、現地での対応は不可能であり、間違いなく今の日本はないということ。幸いなことに最悪を免れることができたという、恐ろしい事実をもっと皆で共有すべきと感じます。いいですか、本当にぎりぎりの状態でした。今、それぞれの事業をどう展開させていくかといった議論をしていますが、それは奇跡的なラインが守られたから出来る話にすぎません。
隅田であれ、八王子であれ、日立であれ、東京全体であれ、おそらく西日本であれ、紙一重だったのです。そしてしっかり対応しなければ、これからも紙一重であり続けるのです。ふくしまが当事者というのは明らかな誤解。本当に日本全体が当事者となるべき問題なんです。きっとこれを実感はできないでしょう。キツメのトーンになってしまいますが、共有できる皆さんだからあえて言います。
この重さを心に刻みつけてほしい。その上で、当事者としてやはり皆さんにはかかわってほしい。
当事者として、外部支援者ではなく、自分自身が自分自身の仕事やライフスタイルをどう見直していくか、この原発に依存するエネルギー消費の仕事やライフスタイルの在り方を、真剣に考えるしかないと感じます。むき出しの鉄骨を見て、改めて事態の深刻さを痛感しました。テレビとは明らかに違うのです。そして、その現場で体一つで作業している方々がいます。その中には被災者がいます。われわれ日本人はそういった方々に今この時も支えられているのです。改めて福島を支援するということが誤解であることを実感しました。逆に福島の地で今を支えていること、それによって日本が支えられているのです。だからこそ、この問題は皆がまさに当事者なのです。東京にいては分からない。福島市にいては分からない。ゆえに分からないではなく、想像を働かせる、思いを巡らせるしかないのでしょう。第一原発の構内でわれらの前司さんの伊達重機のクレーン車と運命的にすれ違いました。逃げない彼らがいる。そういった人がいるから、普通の生活が送れている。それは今も変わらない。皆さん、原発が収束していないというのは事実。そして福島の問題ではないことを、しっかりと共有しましょう。ふくしまの問題と考えること自体が誤りだと、本当に痛感しています。それが私の今日の報告です。

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今週の日程

2012-04-15 20:39:04 | お知らせ
4月16日(月)
 7:45 第350回月曜の声(駅前街宣)
19:00 岡田冠者親義を讃える会

4月17日(火)
15:00 こぶし会花見

4月18日(水)
19:00 はざまゆかコンサート

4月19日(木)
10:30 団会議
12:30 危機管理建設委員会正副委員長打合せ
13:30 危機管理建設委員会
18:00 委員会懇親会

4月20日(金)
13:00 松本建設労働組合第66回定期大会
13:30 長野県労農会議総会
14:00 緑の県民会議総会
14:30 食とみどり、水を守る長野県民会議総会

4月21日(金)
14:00 岡田落語会

4月22日(土)
11:00 松岡町会花見
17:00 松本卓球連盟総会
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4月15日 美鈴湖開き

2012-04-15 18:55:26 | 活動日誌
  
美鈴湖開きに出席。美鈴湖は、そもそもはため池で、祖父の時代岡田・本郷の皆さんによってつくられたもので、灌漑用のため池です。ため池にしては規模が大きいので湖と名乗っています。私が小さい頃は美鈴湖と言えばスケートです。日曜日の朝になれば、むすびを一個もって、てくてくと浅間温泉から山の中の近道を通って通ったものです。当時滑走料は10円から20円だったと思いますが、滑走券代わりにくれるリボンのついたピンを付けて滑りました。お昼は、おにぎりとウテナ荘でかけうどん(確か50円だったと思います)を食べて、帰りはさらに急な坂道を杉の枝を敷いて滑り落ちてきました。確か小学校3年くらいまでは美鈴湖で松本市民スケート大会が開かれていて出場し3位になったこともありました。その後浅間温泉国際スケートセンターができましたが、しばらくは美鈴湖で滑っていたような気がします。
美鈴湖でスケートをしなくなり、もっぱらセンターでスケートをするようになりましたが、大人になってからは、わかさぎを釣りに行きました。今は、ヘラブナ釣りのメッカとなっています。地元の皆さんが、スケートセンター廃止後の活性化策を思案しています。市も含めてみんなでいい案を出しましょう。
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枝野到着前、枝野到着後

2012-04-15 09:22:59 | 活動日誌

4月14日社民党福井県連合の定期大会で福井市にいました。ちょうど枝野経済産業大臣が福井県知事と大飯町長に、大飯原発の再稼働を要請にくるという日でした。福井駅を降り立つと騒然としていて、ムムと思いましたが、さにあらんや14日は福井市の春のお祭りで、駅前のステージでダンスが行われていて大変賑やかでした。県庁前を通ると10分後に越前時代行列が始まるとのこと。大会に急ぐため残念ながら正門で写真をパチリ。


大会では、大飯原発再稼働阻止の決議を採択、大会会場から枝野大臣への抗議行動に参加した方からも報告がありました。「時代行列の中から『お前たちも電気を使っているだろう』と言う声もあったし、よろいかぶとで『私も頑張るよ』という声援もあった。3.11以前だったら考えられない光景だ。だれも原発反対という声が福井ではあがらなかった。福井で51%の反対の声をあげれば、必ず止められる」と。大会終了後、急ぎ足で駅へ向かう中、宣伝車と駅前のイベントのアナウンスが錯綜していました。この写真はソウル・フラワー・ユニオンさんの写真をシェアさせていただきました。
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寄稿 南相馬除染ボランティア 田口哲男

2012-04-11 22:53:36 | 脱原発・危機管理
はじめに

 松本地区原水禁のメンバー4名が今月の6日福島県南相馬市へ「放射能除染作業」のボランテァ活動に出かけた。参加したのはアルピコタクシー労組のSさん、相互タクシー労組のYさん、元国鉄職員で塩尻市在住のUさん、そして私であった。今回の除染作業は3ヶ月ぶりの再開であった。
 本来ならば3月初旬に作業を開始する予定であったが、今年は例年になく寒さが厳しく庭の土を削り取ることができず、延期されていたのである。除染する南相馬市のTさんのお宅は東電福島第1原発から22キロほど離れた場所である。20キロ圏内がいまでも立ち入り禁止地域であるので、放射線量が極めて高いエリアであることは言うまでもない。


 
三回目の支援活動

 私たち松本地区原水禁が南相馬市に拠点を置くNPO団体「安心安全プロジェクト」の除染支援のリクエストに応え、南相馬市を訪れるのは今回で3回目である。第一回は放射線測定器を贈るためであり、第二回目と今回が本格的な除染作業であった。・・・しかし、今回の除染作業は一部の庭先が10マイクロシーベルト(μsv/hr)と非常に高い汚染数値を示す場所があり、その土砂を取り除くため大勢のボランテァ作業員が必要であった。しかも短時間で集中的に除染作業を済ます必要があった。総勢15名で7日朝9時より作業開始・・・。

全国のボランテァ仲間が結集

 朝9時15名全員がTさん宅の庭に集合し、各人が自己紹介しながら作業手順の説明を聞く。参加者は岩手、栃木、東京、埼玉、千葉、愛知、大阪、松本、そして福島第一原発ではたらく仲間たちである。全員がゴーグル、マスク、ビニール合羽、長靴、軍手と重装備し、スコップと鋤簾(じょれん)で地上放射線量0,2μsv/hrに達するまで庭の土砂をスクレイプ(削り取り)するのである。また危険を回避するため数名が被爆線量計を体に身につけて、監視するのである。スコップで土砂を削る者、それを一輪車に積む者、運ぶ者、作業は迅速そしてチームワークが求められる。


線量低下のたびに喜びが

 除染作業は1時間2時間と順調に進む。5cm10cmと削り取るほどに放射線量は低下する。15cmほど削り取ったところで線量0,2μsv/hrに低下した。目標の数値である。作業員全員が安堵の表情を浮かべる。そして20分ほどの休憩である。Tさん夫婦がコーヒー出してくれる。Tさんの奥さんが「こんなに線量が低下するとは思ってもいませんでした。まだ安心はできませんけど本当に嬉しいです」・・・と涙声でお礼を言う。胸にジ~ンとくるものが突き上げる。来てよかったと我々4名の松本メンバーは同感する。

 除染可能な地域は早急に除染を

 Tさんのお宅は小学生の女の子と男の子の4人家族である。築13年の家、そして約200坪の敷地がある。周辺は雑木林である。したがって取り除かれた土砂はビニールシートで厳重に管理すれば除染効果は出る立地条件がある。Tさん一家は御主人が昨年の11月まで埼玉県に避難し、奥さんと子供さんは今年三月まで避難していた。しかし、子供さんが避難先の学校に馴染めず、奥さんも精神的に追いつめられていたと言う。そんな時NPOの仲間が除染の手を差し伸べたのである。それが私たち松本原水禁に除染作業のリクエストが届いたのである。南相馬市にはまだまだ沢山の除染可能な地域がある。これらの地域や家庭をリストアップし、援助の手を差し伸べる必要がある。しかも早急に行なう必要がある。私たち松本原水禁は今後も「フクシマ放射能除染支援隊」を中心に彼らのリクエストに応えていきたい。

おわりに
 
 Tさん夫婦がお昼の弁当を差し入れてくれた。御主人が一言・・・「僕が自分の庭先で昼飯を食べるのは1年2ヶ月ぶり、嬉しい!本当に嬉しい!子供たちはバレーボールが好きでよく庭先で遊んでいた。それが少しはできるかな?。チョッと無理だろうけど・・・でも自分の庭先に出ることができるんだね。・・・今までは車で玄関横付けですぐ部屋の中へ飛び込んだ。今日からは少しはゆっくりと家に入れるんだね。みなさん本当にありがとう」・・・そう言いながら深々と頭を下げお礼を言う。私たちは4時間ほどの作業を終え午後1時30分ごろ南相馬市を去った。Tさんは私たちの車が見えなくなるまで手を振って別れを惜しんだ!

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2月定例会一般質問 地域公共交通関係

2012-04-11 22:42:18 | 公共交通
1、地方鉄道の維持存続について
(中川県議)地方鉄道の維持について企画部長にお伺いします。これまでの中期5カ年計画の中で、鉄道の営業キロ数の達成目標を774.6キロとしてきました。残念ながら長野電鉄屋代線24.4キロの廃止が決まってしまいました。もちろん活性化協議会で真摯な議論が行われた結果であることは承知しています。お聞きしたいことは、774.6キロという達成目標をどのように県として維持しようと努力されてきたのでしょうか。
加えて、新たな中期5カ年計画、及び新交通ビジョンを策定するにあたり、地方鉄道の維持について県としての基本的な考え方をお伺いします。
(黒田企画部長)地方鉄道に関してでございますが、県内の地方鉄道の現状ですが、一つが自動車の普及を始めと致しまして、少子高齢化、あるいは過疎化によりまして、旅客数が減少しております。二つとして、とりわけ民間鉄道事業者は県内4社有るわけでございますけれども、鉄道施設の老朽化による更新や維持管理費用の負担、こういったモノが経営を非常に圧迫していると認識しております。県ではこの利用促進という点では、こういった鉄道の維持存続を図るために事業者、県、市町村、利用者の皆さんが一体となった協議会、そこにおきまして、シンポジウムであるとかイベントを開催いたしまして、マイレール式の行政、あるいは利用促進のための事業を実施して参ってきたところでございます。また、先ほど申しました施設面では、安全輸送の為の設備を更新するために、事業者による計画的な整備によりまして、国、及び沿線市町と協調いたしまして、地域鉄道安全性向上支援事業によりまして、必要と認めるものに対して補助をしているところでございます。新年度24年度につきましても、4事業者に対する7,700万円余の補助金の予算案の審議を本県議会にお願いしているところでございます。今後共、利用促進というソフトの取り組み、これを推進すると併せて、必要な施設整備へのハード面に対しても支援することによって、地域と共に路線の維持存続に向けて取り組んで参る所存でございます。


2、県内高速バス・地方バスへの支援策について
(中川県議)県内の都市間を結ぶ高速バスのうち、松本‐飯田間の廃止、長野‐佐久間の一部事業者の廃止、松本‐長野間の土日休日便の廃止があいついで起こりました。昨日の堀場議員の質問に対する観光部長の答弁の中にも触れられておりましたが、県内高速バスは生活路線であると同時に観光の二次交通としても重要であると考えますが支援についてご検討をいただけないでしょうか。
(黒田企画部長)県内の都市間を結ぶ高速バスはこれまでは乗合バス事業の収益の柱となって参りました。高速バスの収益で赤字の生活路線を維持してきた、そんな側面もございましたが、平成12年の2月の規制緩和によりまして、いわゆるツアーバスが増加致しまして、あるいは高速道路のETC割引の制度、それによる自動車の利用が増加致しまして、利用者が減少して、一部の県内路線において、議員からご指摘もありましたとおり、廃止や事業者の撤退があったと考えております。市町村堺を超えた地域間を結ぶものとしては、広域幹線路線バスが国の地域公共交通確保維持改善事業の対象となりまして、県としても国と協調して支援してきたところでございますが、残念ながら高速バスにつきましては、この支援の対象となっておりません。県内の高速バスにつきましてはご指摘のように通勤であるとか、あるいは通学の手段としても利用されている。こういう役割や運行状況を含めて実態をよく把握して、現状では直ちに国の支援を得るという見通しは立て難いわけでありますが、国ともよく相談する中で国の動向を注視しつつ、県としても研究して参りたい、というふうに考えております。

3、生活路線バスへの支援について
(中川県議)民間バス会社が運行する生活バス路線が、赤字のため撤退をし、代わりに住民の足を守るため市町村などが法定協議会をつくって運行をしているわけですが経営は極めて厳しい状況にあります。国は地域公共交通活性化再生事業から事業仕分けを経て、平成23年度から地域公共交通確保維持改善事業として、これまでの立ち上がりへの支援から継続的な支援へと変わってきているところです。さらに自治体が運行する生活バスに対しては、国が赤字の8割を特別交付税で支援を行っていますが、残り2割の赤字分は市町村の持ち出しとなるわけで、財政規模の小さな自治体にとっては大きな負担となっています。平成19年度の地方バス所要額の総額が19億余でしたが22年度は22億余と約3億円増加しています。私はこの負担を減らすために、乗って活かすためにさらなる工夫も求められていると考えますが、長野県として市町村が運行している生活路線バスへのさらなる支援を行う考えはないかお伺いします。
(黒田企画部長)地方バスにつきましても財政的な問題は議員からお話しがあったとおりでございます。平成20年度に創設されました国の地域公共交通活性化再生総合事業、ここにおきまして実証運行期間の三年間は運行欠損費あるいは利用促進の費用を国が補助するということになりまして、昨年度、23年度は38の市町村がこの事業を活用しております。本年度23年度におきますが、国はこの事業を廃止致しまして、改めて市町村内を運行するバス路線の運行欠損費を恒久的に支援するといった、地域公共交通確保維持改善事業を新しく作ったところでございまして、前の事業の経過措置を受けているものも含めまして、34の市町村が今、対象となっております。県といたしましては国に対して経過措置を受けている28の市町村が引き続き支援の対象となる、いうふうにするとともに、より多くの市町村が財政支援を受けられますよう、制度の拡充であるとか、あるいは地域が使いやすい安定的な制度にするように市町村とともに要請して参りたいと思います。また本年度から全ての県内の市町村が参加することとなりました、長野県地域公共交通活性化協議会、ここにおきまして先進事例の紹介であるとかあるいは情報提供、意見交換などを実施することによって地域の取り組みを支援して参りたいと思います。一連の鉄道であるとか、バスであるとか地域の公共交通についてお答えして参りましたが、この際、新総合交通ビジョンを策定すると、これを機会に地域住民の交通手段の確保のために鉄道あるいはバスなどの地域公共交通等への支援、財政支援も含めましてそのあり方につきまして改めて考えてみたいと思っております。
4、交通安全対策について
(中川県議)バス路線における停止線は、信号機近くにあると右左折するバスが回り切れず渋滞の原因となっています。これまで調査をして改良してきていますが、当初から想定をすれば経費の節減となると思われますがいかがでしょうか。
(佐々木警察本部長)バス路線における停止線の位置についてお答えいたします。交差点の停止線につきましては左折してくる車両に支障が無い位置を検討のうえ、総合的に停止位置を決定しております。しかし、一部には路線バスの運転手の方から停止位置の見直し要望も寄せられておりますので、引き続き停止線位置の新設また、見直しの検討にあたりましては、道路管理者と協議する他、関係事業者の皆さんと緊密な連携を図りつつ適正な位置を決定して参りたいと考えております。
(中川県議)感応式信号の一律的な待ち時間は本線の渋滞を引き起こしているケースが見られますが改善はできないでしょうか。
(佐々木警察本部長)信号機の運用に関するご質問にお答えいたします。信号機による適正な交通整理を実施するためには、交通量を調査して、混雑時、平常時、閑散時などに応じて、信号を制御するパターンを用意して効率的な運用を行なっております。しかし、この設定が実際の交通量に見合った信号秒数が確保されていませんと、ご指摘のように結果的に交通渋滞が発生したり、無駄な赤信号待ち時間が発生するということになります。このような事を改善するため主道路の円滑化を前提に信号秒数の調整を実施しているところでありますが、今後とも交通量に見合った感応式信号の運用に努めて参ります。また信号機に関する道路利用者からの意見・要望を受け付ける信号機BOXというものを開設して運用しているところであります。こうした仕組みを利用、活用しまして利用者ニーズを積極的に把握し、素早い対応による整備、改善に努めていきたいと考えております。

5、自転車安全走行と高校教育及び道路管理について
(中川県議)自転車の安全走行は警察の取り締まりだけでは功を奏さないと思われます。特に高校生への指導が必要と思われますが、その点について教育長にお伺いします。
(山口教育長)高校生の自転車安全走行指導についてのお尋ねでございます。本県の高校生の通学の状況をみますと、本年度33,804名、率にしまして、56.3%の生徒が自転車通学をしておりまして、こういった面からも自転車の安全走行の指導は重要な教育課題と認識しております。県教育委員会では高等学校に対しまして国の交通対策本部が平成19年に決定いたしました、自転車安全利用5則、まぁ5つのルールこれを周知するとともに県警察本部と連携しまして、今年度も自転車事故の多い高等学校を中心に県下で33校を自転車安全利用モデル校に指定いたしまして、教職員、生徒と地元警察の合同による定期的な街頭指導や警察官による各校での交通安全指導など自転車安全利用に対する各種の取り組みを行なって参りました。しかしながら、平成23年におきましても366名の高校生が自転車乗用中に負傷し、また、高校生が加害者側になってしまった事故も6件発生しております。さらには、歩道走行時のスピードの出し過ぎや無灯火、携帯電話を使用しての乗車など危険な走行等についても問題視されており、憂慮すべき事態であると認識いたしております。こうしたことから児童生徒が自ら危険に気づきそして考え、安全に行動する力を育むとして大変有効な学習方法であると言われております危険予測学習を取り入れた自動車講習会を来年度新たに開設いたしまして、こうした指導方法を活用した交通安全教育を推進して参りたいと考えております。何れに致しましても高校生が交通ルールを遵守し、交通事故の被害者にも加害者にもならないよう、県警察本部との連携を一層強化しまして交通安全教育の充実を図って参りたいと考えております。
(中川県議)今後自転車レーンの設置や新たな道路建設では自転車道の確保が必要です。例えば、国道143号線の信州大学西門から児童公園前までの間は道路が狭く、地元高校生の自転車での通行も多く危険であるため歩道改良が必要な区間です。かように自転車の安全走行の確保は道路管理と一体で行う必要があろうかと考えますが建設部長にお伺いします。
(堀内建設部長)自転車の安全走行の確保についてのお尋ねでございます。自転車の走行空間を確保する手法としましては、道路管理者が設置します自転車道ならびに自転車も走行出来る幅広の歩道、また公安委員会が設置します自転車専用レーンなどがございます。自転車道は歩道及び車道と分離されるため、歩行者と自転車、及び自動車の輻輳を防ぐということで非常に有効な手段であると考えております。しかしながら、歩道の幅員に加え、自転車道の幅員が更に加わるということで、人家が密集しております市街地では必要性が高いものの、新たに自転車道の整備をするということはなかなか難しい状況にございます。このため、現状では自転車が走行可能な幅広の歩道を整備するということを有効な手段と考えております。議員のご指摘有りました国道143号松本市美須々の信州大学西門前から児童公園前、約200メートル区間でございますが、現道の歩道付近1メートルから1メートル50、狭く、また車道もかろうじて2車線確保出来ているという状況にございます。県ではこの区間につきましては平成24年度から計画を策定いたしまして幅広の歩道を設置したいというふうに考えております。今後も道路管理者といたしまして、幅広の歩道を整備などを進めまして公安委員会あるいは関係機関と連携を図りながら、自転車交通の安全確保に努めて参りたいと考えております。
(中川県議)生活バス路線の維持確保について、わが会派代表質問で「長野県公共交通活性化指針」の策定を提案し、知事から「新しい総合交通ビジョンにより県の交通政策のあり方を示した上で、具体的な施策の方向性を定めるものとして検討していく」と答弁がされています。今後、検討をする際のポイントとして、①移動する権利の確立、②利便性の向上、③安全安心運行、④渋滞対策と街づくり、他産業との連携、⑤CO2削減などの観点から新たな交通ビジョンの策定における地域公共交通の活性化策が検討される必要があること、また「長野県ものづくり産業振興戦略プラン」にある「次世代交通」も含めてさらに研究を深めていただくよう要請をいたします。

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今週の日程

2012-04-09 09:15:57 | 活動日誌
4月9日(月)
18:00 手をつなぐ3.11信州ライブ(欠)
19:00 岡田地区鳥獣被害対策会議

4月10日(火)
13:50 自衛隊祭り反対連絡会対県要請

4月11日(水)
10:30 社民党県連合常任幹事会
13:30 信州大学不当労働行為審問

4月12日(木)
12:30 自衛隊祭駐屯地要請(欠)
13:00 団会議
15:00 正副委員長会議

4月13日(金)
公務なし

4月14日(土)
10:00 松本駅周辺整備完成式(欠)
13:00 社民党福井県連合定期大会

4月15日(日)
11:00 美鈴湖開き
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