リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

万博

2005年08月20日 14時12分24秒 | 音楽系
実は愛知万博でコンサートをすることになっていましたが,ぽしゃっちゃいました。(笑)
話は,1週間くらい前に突然頂いたのですが,結局演奏そのものとは関係のない,搬入のことで折り合わなかったようです。
コンサートの会場への「入り」がなんと一般駐車場に車を止めてそこから歩いてくださいとのことで,さすがに炎天下で楽器を持って長い時間歩き,さらにゲートに並ぶのは無理だと伝えておいたのですが,理解されなかったみたいです。
以前のデザイン博のときも少し演奏したことがあったんですが,何とそのときはオープンステージでした。古楽器はふつう部屋の中で演奏するのだとか,炎天下で20分も楽器を持って歩いたら楽器はだめになるという極く常識的なことが分かっていない方がイベントを担当するケースがちょくちょくあるのはとても残念なことです。

私の住む桑名市に六華園という施設があります。これは桑名の豪商諸戸氏の旧宅を市が買い取り整備したものですが,ここに洋館がありちょっとしたコンサートができるスペースがあります。市の担当に方にここでのコンサート開催のことをちらっとお話ししたことがあるんですが,ベランダで弾いてもらって外で聴くという形ならできますが,という返事でした。あのねぇ・・・って少し講釈をたれようかと思いましたが,止めました。(笑)(お月見の頃にそういう形式のコンサートは実際に開かれています)せっかくいい場所があるんですから,何とかならんもんでしょうかね。もったいないです。この旧諸戸邸の洋館についてはまた後日ご紹介したいと思います。

ナカタの英語

2005年08月20日 00時45分54秒 | 日々のこと
今朝テレビを見ていましたら,サッカーの中田選手が英語でインタビューを受けていました。発音もなめらかで,関係代名詞も使っていたし,なかなか上手い英語でした。
「英語が上手」っていう場合は実はいろんなレベルがあるんですよね。英語が上手と言われている人のかなりの人は,せいぜい3語から5語くらいの文(場合によってはほとんど単語の羅列)でしゃべっていることが多いと思います。逆に言うと,3~5語くらいの文である程度実用的なコミュニケーションはできるし,世間様にも「あの人は英語はペラペラや~」と思ってもらえるわけです。
でももう一段上の英語能力というと,日本人の場合は持っている比率がぐっと下がるようです。柔軟な表現ができるかどうかの目安として,私は関係代名詞が使えるかどうかを見ています。中田選手は関係代名詞もごく自然に使っていたし,接続詞もきちんと使っていました。さすが世界のナカタですね。
昔に較べて日本人で英語を喋ることが出来る人の数はすごく増えている感じがしますが,ネイティブみたいに関係代名詞やら接続詞なんかが柔軟に使いこなせる人ってまだまだ少ないですね。でもこれって要するに中学校3年生レベルなんですね。ある有名な同時通訳者が仕事の前日には中学校3年生の教科書を何度も読むという話を聞いたことがあります。よく「え,えー,中3程度の英語ならなんとか」とおっしゃる方がいますが,それって実は英語がすごくできるという意味だったんです。(笑)